【靖国参拝】と【安重根の銅像】について

質問

日本には「死んで罪を償う」とか「死者には鞭打たず墓を暴かない」といったいわば死ねば罪を許すという独特の文化があります。
恐らくこれは武士の時代の切腹（切腹した武士は立派だとされた）などからこういった価値観が生まれてきたのだと思います。

なので、日本ではA級戦犯に対しても寛容ですし、未だに死刑賛成論が根強いですし、天皇に弓引いた逆賊である西郷隆盛でも英雄として各地に銅像がありますし、赤穂浪士だっていわば違法な武装過激派テロ集団ですが現在では多くの人々から愛されています。
このように当時は犯罪者として処刑されたが、現在では人々から愛されている例はいくらでもあります。

安重根も同じではないでしょうか。
彼は当時は日本人です。処刑されて罪を償ったのですから、英雄として彼の銅像が立っても別に良いのではないでしょうか。
首相の靖国参拝が許せるならば安重根の銅像も許せなければおかしいです。

どうして安重根だけは死んでも罪を許さず、現在でもテロリスト呼ばわりされているのでしょうか。

回答No.10

tarohkaja

全く次元の違う話です。

死者を辱めない、死ねば仏、　として安重根をこれ以上たたかない、というのはいいでしょう。
それでも犯罪者であることは歴史から消せません。
（韓国でいう歴史とは、一種の 「ファンタジー」 ですから）
だから、 銅像を建てましょうなんてのは、 ファンタジーの歴史しか持ってない国民の発想です。
永山則夫の銅像を建てようという人が、 日本にいますかね。
刑に服したから罪は償いました。　その通りです。
でも銅像を建てるということは顕彰することです。
犯罪者をわざわざ顕彰しますか？

Ａ級戦犯は犯罪者ではありません。 というと言葉の誤解を生みますが。
東京裁判の判決があり、 犯罪人として刑が執行されました。
ところが、 サンフランシスコ平和条約の締結後、 平和条約の条文に従って、 東京裁判の検事国など関係各国と平和条約の定めの通りの手続きを踏んで、 名誉回復をしました。
だから無期懲役の岸信介は首相にもなり、その後叙勲もされました。
有期刑の重光葵は日本の国連加盟が認められた時、 国連総会で加盟受諾演説をやって大歓声で迎えられ、 それだけでなく亡くなった時は、 国連総会で追悼決議がなされました。 もちろん死後に叙勲されています。

死刑が執行されてしまっている東条英機ほかのＡ級戦犯も名誉回復されて、 死は 「刑死」 という状況であったのは事実ですが、 「法務死」～国会の満場一致の議決～とされ、 靖国神社の記録には 「公務死」と書かれているはずです。
だからＡ級戦犯とは、 新聞には出てきますが、 そういう犯罪者は日本にはいません。

だから、 話の次元が違います。

東京裁判は、すでに世界中の国際法学者で有効と考える学者はいませんが、 学説と国際政治は別です。
日本が 「東京裁判史観」 に縛られていることがアメリカの国益です。
だからアメリカは、 安倍総理の参拝を非難しました。
中国は、中国としては当たり前の反応ですね。 日本としては気にすることはありません。
韓国は、 あの国の歴史はファンタジーであって理屈も何もありませんから、 これも気にすることはありません。
ただ一つ、 アメリカが 「日本は東京裁判史観に縛られているべきだ」 と考えていることは、 同盟国として警戒し続けていかなくてはなりません。
安倍総理はそれをあぶりだしたのはお手柄でした。

お礼

ありがとうございます！