寝台急行銀河

質問

３月のダイヤ改正でたくさん？の寝台列車が廃止されるそうですが、ほかの寝台列車はともかく、なぜまだ利用客の多い「銀河」が廃止されるのでしょう？御存知の方教えてください。

回答No.7

travelKENKEN

確かに数年前までの「銀河」は、客が多かったですね。私もＢ寝台の下段が取れず、Ａ寝台を使ったことがありますし、大きめのカメラバックを持っていたので、それを寝台に、持ち込みたいとＡ寝台を希望したのに満席と言うこともありました。いずれも、通常時期の平日の話です。

しかし、最近の「銀河」は、酷いほどガラガラのようですね。ヲタが集中する時期の週末でもない限り、当日でも取れないことはないですし、行楽期の増結もなくなってしまいました。

“まだ利用客の多い「銀河」”というのは、現在では通用しない話だと思います。かくいう私も数年前までは、年に何回か「銀河」を使ってましたが、最近ではめったに使いません。

私が使っていたパターンでは、どうしても出発が深夜になるか、どうしても朝早めに行動を開始したい時でした。深夜の出発になり、翌朝も早くからという条件が重なることは少なかったです。この片側だけの条件を満たすだけなら、安めのホテルに泊まって、割引率が高い飛行機の早朝便を使っても価格的には大差なく、上手くいけば安いぐらい。それでいて、風呂には入れますし、銀河よりはよく寝れます。

以前の下り「銀河」では、取引先や会社の同僚などと飲食で懇親を深め、そのまま乗車、翌朝はそのまま出勤と思われるサラリーマン風の利用者が少なくなかったです。飛行機の始発便が早くなった結果、羽田から始発便で神戸や伊丹に飛べば、定時出社可能であろう人は増えていると思われ、そうなると「銀河」よりも、ホテル＋始発便を選ぶ人が増えるのも当たり前でしょう。私もこのパターンで「銀河」利用が激減しました。もともと「銀河」は、少々高くても快適に夜を過ごしたいという層が主要顧客ですから、高速バスの影響はそれほど多くなく、割安きっぷを導入しても客を取り戻すのは困難でしょう。対策を取るならば最低でも「サンライズ」クラスの車両の投入ですが、サンライズですら飛行機＋ホテルには競争力がなくジリ貧であるのは出雲・瀬戸で実証されましたので、打つ手がないのが実態なのだと思います。サンライズの実力を過大評価する人が多いですが、登場してしばらくしてのアンケート結果では、最多の回答が「もう一度ぐらいなら乗ってもよい」で、それに大差をつけられた2番目が「何回でも乗る」、2番と僅差の3番目が「2度と乗らない」だったはず。この結果を1番目と2番目の回答を合わせて、多くの利用者がこれからも利用すると回答したとおめでたい分析をした人が多かったのですが、私は1番目と3番目の回答を足して、ほとんどの利用者が乗ってもせいぜいあと1回、リピーターの獲得に失敗と分析しました。その結果は、サンライズの実績で一目瞭然で、サンライズの投入を行っても夜行利用者の数はどんどん減っています。

サンライズは、投入翌年のＪＲ西日本株主総会で「サンライズ単独での収支をはじけば赤字、サンライズで来たお客が片道は新幹線をつかってくれればトントン」という答弁をしておりましたので、採算性を考えれば「銀河」に新車の目はないです。

ということで「銀河」の廃止は、当然の結論のように思います。

お礼

詳しいご説明、ありがとうございました。