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チップ抵抗の脱落とは?なぜ1ヵ所だけなのか疑問
- ニンテンドーswitchのマリオレッドモデル(2021年2月発売)に使われている「0Ω抵抗」というチップ抵抗が脱落する可能性があるとの情報があります。
- 問題のチップ抵抗が外れると、右側のJoy-Conのみ、本体に取り付けられたことが認識されなくなる可能性があります。
- チップ抵抗を電子基板にはんだ付けする場合、時間経過で脱落することは起こり得るかどうかについて教えてください。
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その抵抗の取り付けパッドだけ、クリームハンダ(ペースト状の柔らかいハンダ)が塗られない状況なら、ご質問のようなことがありえます。 チップ抵抗をはんだ付けする工程は下記のようになります。 (1)基板に、ハンダを塗りたい部分だけ穴の開いたマスクを重ねてから、クリームハンダを塗る (2)部品を載せる (3)基板を加熱してクリームはんだを融かし、部品と基板をはんだ付けする さて、(1)の工程で問題のチップ抵抗のパッド部分にクリームハンダが塗られなかったとするとどうなるでしょう。 ハンダ付けされないから抵抗がすぐに脱落してしまうと思うかもしれませんが、チップ抵抗側の端子はハンダメッキされており、基板側もそうなっていることが多いため、加熱したときに、この薄いハンダでなんとかくっついているという状態になることがあります。 そうなると、とりあえずくっついているので検査にパスし、出荷されてしまうということが起こりえます。でもかろうじてくっついているだけなので、振動などで外れてしまうこともあるでしょう。 じゃあどうしてクリームハンダが塗られないということが起きるかというと、その抵抗の部分だけ、マスクに穴を開け忘れたということが考えられます。 マリオレッドモデルのみ、その部分が他のモデルと違うなら、設計/製造の過程でうっかり忘れてしまったということではないかと思います。 (こういう不良は検査に引っかかりにくいので、たちが悪い)
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- bardfish
- ベストアンサー率28% (5029/17766)
今はSMT部品をハンダごて片手に一つ一つ手作業でハンダ付けするなんてしていません。 #1さんが仰っているように、基板にたいして部品がのる場所にペースト状のクリームハンダを塗り、部品を乗せてクリームはんだの粘着力?で落ちにくい状態のままクリームはんだが溶ける温度に熱した炉に入れて一気にハンダ付けします。 クリームはんだの塗布量は多すぎると他の部品まで流れてショートしまったり、少なすぎるとくっ付いているだけで導通していなかったり強めの衝撃で外れたりするので「適度」が求められます。 クリームハンダを塗るのは機械で行いますが、穴が開いたパターンの金属板の手入れが雑だと均一に塗ることが出来なくなります。 使い終わったら洗浄もします。洗浄を疎かにした状態で保管していると穴が埋まったり毛羽だったりと不良品の元。 ロットの切り替えなど製造ラインの運用上の都合で金属板を入れ替えたりプログラムを入れ替えますが、切り替えミスなんかもあるでしょう。 基板/回路設計の微細な変更だと検査で見落とされることもないわけではない。昨今の半導体製品不足や製造に必要な部材の不足で代替品に切り替えたりして実装を請け負う工場はてんてこ舞いですw 人気のある部品には模造品(性能的に役立たずもあるとかないとか・・・)も数倍どころか数十倍の値段で出回っているものもあるとかないとか・・・1個1円未満の部品が数百円とかねw
- ohkawa3
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回答(1)さんのご指摘のような原因は、大きな可能性と思います。 それ以外でも、プリント基板において、脱落した0Ω抵抗器が搭載されている付近に大きな機械的な力が加わって、はんだ付け部がその力に耐えきれずにクラックを生じて、脱落するようなモードも考えられるかもしれません。
お礼
sknbsknb2さん 早速に、ご回答いただきありがとうございます。 はんだ不良が発生する過程から、ご丁寧に解説してくださって状況がとてもよく分かりました。 ありがとうございました。 他の皆さんも、ベストアンサーです。 本当に、ありがとうございました。