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ミクロ経済学の問題です。
ミクロ経済学の問題です。 よろしければご教授ください。 ある消費者の効用関数が U(X,Y)=X^2Y のとき、 (1) X財はY財の粗代替財か、粗補完財か、あるいはどちらでもないだろうか。理由を説明し答えなさい。 どちらでもない (理由) X財の需要のY財に対する交差弾力性が0だから。 (2)X財はY財の代替財か、補完財か、あるいはどちらでもないだろうか。理由を説明し、答えなさい。 (1)は解けたのですが、(2)をどのように答えたらいいのかわかりません。
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粗代替財か、粗補完財か調べるためには、X財、Y財の通常の需要関数を導く。 max U(X,Y)=X^2Y s.t. PxX+PyY = I を解くことより X=(2/3)I/Px Y=(1/3)I/Py を得る(確かめてください!)。 ∂X/∂Py=∂Y/∂Px=0 よりX財とY財は互いに粗代替でも、粗補完でもないことは、質問者さんの回答の通り。 一方、X財とY財が代替財か、補完財かを調べるためには、X財とY財の「補償された」需要関数を導出する必要がある。このためには min E(X,Y)=PxX+PyY s.t. U=X^2Y を解く。つまり、一定の効用水準Uを維持するとき、支出Eを最小化するX財とY財の消費はいくらなるか、という問題を解く。この問題の解は X= U^(1/3)[2(Py/Px)]^(1/3) Y= U^(1/3)[2(Py/Px)]^(-2/3) となる(確かめてください!XとYの交叉偏微分を求めると ∂X/∂Py=(2/3)U^(1/3)[2(Px/Py)]^(-2/3)(1/PX) = ∂Y/∂Px > 0 となり(確かめてください)、X財とY財は互いに「代替財」であることがわかる。 XとYの補償された需要関数を求めたのは、価格変化のスルツキー分解(代替効果と所得効果に分解する)において、所得効果を除いて代替効果の部分だけを見るためだ(なぜ?)。
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- statecollege
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訂正。回答NO2において >したがって、補償された需要曲線では価格Pxが下がっていくと、「実質所得」、つまり効用を一定に保つため、名目所得は増やすような操作をする。 ⇒ したがって、補償された需要曲線では価格Pxが下がっていくと、「実質所得」、つまり効用を一定に保つため、名目所得は減らすような操作をする。 と直してください。要するに、Xを縦軸にYを横軸にとったX-Y平面に無差別曲線群と予算線を書き入れ、予算線と接する無差別曲線に注目してくださ。2つの曲線の接する点で当初の最適消費の組が与えられる。いま、Pxが下落したとする。Iが一定のままだと、予算線はY切片を固定して右上方向に(反時計回りに)回転し、別の無差別曲線と接する。そこが通常の需要曲線のもとでの、Px下落後の最適点だ。補償された需要曲線のもとでの、Px下落後の最適点はその新しい予算線を下方に平行移動させ(したがってIを減らすようにすることになる)、それが当初の無差別曲線と接する点を見つける。そこが補償された需要曲線のもとでの、Px下落後の最適点だ。 以上はPxが変化した(下落)したときの操作だが、Pyが変化したときも同様だ。ご自分でトライしてみてください。
- statecollege
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もしかしたら、補償された需要曲線(需要関数)をご存じない?通常の需要関数(マーシャリアン需要関数とも呼ばれる)は、名目所得を一定として求められる。つまり、 max U=u(X,Y) PxX+PyY = I を解き、解は X=Dx(Px,Py,I) Y=Dy(Px,Py,I) で表わされる。Xの需要曲線は、最初の式から、PyとIを一定として、XとPxの関係(正常財の場合、Pxが下がると、Xは増加するので、右下がりの曲線となる)を描いたもの。Yについても同様。 しかし、Pxが下がっていくと、名目所得Iが一定だと、「実質所得」は増加していく。補償された需要曲線は、価格変化の代替効果を分離するため、実質所得を当初の水準に維持しながら、Pxの変化がXに与える効果を描く。ここで、当初の「実質」所得とは当初の効用水準のこと。したがって、補償された需要曲線では価格Pxが下がっていくと、「実質所得」、つまり効用を一定に保つため、名目所得は増やすような操作をする。数学的には min E(X,Y)=PxX+PyY s.t. u(X,y)=U(一定) を満たす消費の組(X,Y)を求める。
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