- ベストアンサー
名画
日本の名画と呼ばれるものには広重、北斎の浮世絵のように版画も多いですが、西洋画にはあまり無いようです。昔の西洋画は低いものと見られていたからでしょうか。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
日本の浮世絵などの版画は実はさほど価値が無かったのですが、包装紙として西洋に流れ、美術価値を見出されてから評価が高くなったのです。 西洋でも版画はありますが、銅板の凹版画と言われるものが多いです。 日本のものと比べ細密で単色が多く、本などの印刷物に使われていました。 西洋美術で有名な版画家と言えばルネッサンス期のデューラーです。 デューラーが友人から伝え聞いたサイを描いた木版画が動物図鑑に登場し、日本にもその版画でサイを紹介されました。 実際のサイとは異なりましたが、実際のサイの姿が知れ渡るまでデューラーの犀の絵柄が繰り返し使用されていたそうです。 浮世絵もブロマイドのようなもの、チラシ、出版物などの「印刷物」として慣れ親しんでいたもので、現代の感覚で言うと漫画家やイラストレーターのようなものです。 西洋版画家も本職は油彩などの1点モノの画家であることが多く、版画は挿絵アルバイトみたいなものだったそうです。
その他の回答 (1)
- eroero4649
- ベストアンサー率32% (11128/34636)
ちょいと分かりづらい質問文ですね。 >版画も多いですが、西洋画にはあまり無いようです。 これは「西洋画には版画が少ない」という意味に思えます。 >昔の西洋画は低いものと見られていたからでしょうか。 これは「昔の時代は西洋画は低く見られていた」という意味に感じます。 質問としては「西洋画には版画が少ないのはなぜでしょうか」でしょうか。それとも「昔の日本では西洋画の立場が低かったのでしょうか」ということでしょうか。 もし前者なら、ヨーロッパでは絵画は「宗教画」もしくは「貴族王族の肖像画」として発達したからになります。自らの信仰を絵画という形で表現するわけですから、版画みたいなので大量生産するものではありません。またベラスケスを始めとしたルネサンス初期の画家は宮廷画家としての活動でした。当時は写真がありませんから、お見合い写真代わりに宮廷画家の絵画が用いられたのです。 もし質問が後者なら、明治以降は西洋画の名作がいくつもありますよ。江戸時代は鎖国していましたから、西洋画の技法が伝わらなかったのです。あの「解体新書」が世に出ることをきっかけにしてヨーロッパの書籍を翻訳するようになり、それによって段々西洋画の技法が分かるようになってきて、浮世絵師が遠近法を取り入れたりするようになりましたね。ただ書籍の挿絵が参考書ですから、主に注目されていたのは銅版画のほうでした。
補足
失礼しました。質問は、「西洋画には版画が少ないのはなぜでしょうか」です。