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行政学

行政学について 何故か大日本帝国憲法下の内閣総理大臣は指導力を発揮できなかったのでしょうか? また、議院内閣制と大統領制の相違を本人・代理人関係を教えて欲しいです

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  • koncha108
  • ベストアンサー率49% (1312/2665)
回答No.1

大日本帝国陸軍と海軍は組織構造は違うものの今で言うシビリアンコントロールが効く体制では無く天皇陛下を大元帥と仰ぐ国内の行政や議会とは一線を画す組織でした。また内閣も大日本帝国憲法下においては天皇の下の組織で、いわゆる議員内閣制では無く、軍隊、特に陸軍を監視管理できる体制ではありませんでした。 > 議院内閣制と大統領制の相違 この質問は唐突に聞こえますが、軍隊のコントロールと言う文脈で言うと、アメリカの大統領はアメリカ軍の指揮命令権を握っています。国民が選んだ大統領で、議会に決定権のある法律に従って決断を下すのが原則ですが、戦争という有事においては即断即決は大統領の判断に委ねられます。核ミサイルの発射は大統領の判断に委ねられ、外遊中もボタンが収められたカバンを常に軍事顧問が大統領と一緒に持ち歩いていると言われています(核のフットボール)。ただ誰も中身を確認したことがないのでフェイクという話もありますが、いずれにしても核ミサイルの発射権限は大統領にあり誰にも拒否できません。 日本の場合はそもそも交戦権が憲法で否定されているのですが、有事の緊急判断は内閣の判断によります。ただし自衛隊の憲法にのとった武力行使の判断は後追いであっても議会の判断に従います。ただ日本の議員内閣制は三権分立とは言えないんじゃないかと思います。議会で多数を占めた政党の長が行政の長もかねるので行政府の内閣が決断したことを議会で否定する事は滅多にないと思います。 軍事的なことを離れてコメントすると、日本の政治体制における内閣総理大臣は、行政の長であるアメリカ大統領よりは本来権限と実行力を持っているはず。アメリカ大統領は軍事、外交を除くと権限を持っておらず、議会が決めたことを行政で実行する立場。ところが戦後のアメリカ大統領は、政治的に議会への影響力を与えつつ、議会の法案への拒否権や、短期的に有効な大統領令を駆使して国の方向性や大事な決断に決定的な役割を果たしています。何もトランプの専売特許では無く、オバマにしてもブッシュにしても歴代の大統領にしても使える手は使って権力を保ってきました。一方の日本の内閣総理大臣は、事実上三権のうちの二権を握っているようなものですが、与党内の派閥や権力図、それに国会対策などもあって、必ずしも権力を活かしきれません。その中でも安倍政権は与党内を良く掌握していて権力の強い政権だと思います。 で、軍事的な話に戻すと、今の自衛隊は完全にシビリアンコントロール下にありますが、構造的に権力が集中しやすい日本の議院内閣制下だと権力の強い総理大臣の意向で自衛隊を規制する法解釈まで都合よく判断され、暴走するリスクは抱えています。でもどこの国のどの体制でも有事ともなれば少数の為政者の判断に委ねることになり危険で、日本やアメリカだけの話ではありません。

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