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指揮法について

指揮者の振り方が人によって異なったりそれぞれの個性が出ているのは何故ですか? てっきり基礎基本の決まった図形や動作があると思っていたのですが・・・。 詳しく教えて頂ければ幸いです。

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回答No.2

 初めまして。アマチュア音楽家なので、間違っていることを言っていたら、すみません。  指揮者の重要な役割は、現場での、テンポや強弱の変化の指示のみでなく、リハーサルでしっかりした音楽を作ること、そして、そこでやったことを本番でしっかり思い出させることだと思います。極端な話、しっかりしたリハーサル(練習)を積んでいれば、本番で指揮者が棒を振って かっこよくおどってなくても、ここぞ、というときに、パートのリーダーに「ここだよ!」という まなざしをかけてあげるだけでも役目を果たせるのだと思います。  とはいえ、やはり、指揮者はテンポや強弱の指示をします。拍を表すのは手(指揮棒)が一番下に下がった部分で、打点(ビート)といいます。  オーケストラなどでは、アフター・ザ・ビート といって、指揮者が打点を示した後で、本当の拍が来る方法がとられることが多く、拍をたたく時の表情で、演奏の仕方を支持することができます。でも実際の拍子は、コンサートマスターの弓の動きなどで、示されている?  これに対して、合唱などでは、オン・ザ・ビートと言って、指揮者の打点がそのまま拍のタイミングになります。その拍のタイミングで、表情を示されても、見た同時のタイミングでは、演奏者は間に合わなくなるので、たたき方で表情を示すことはできません。  「わかりやすい指揮」というのは、重力に従った自然落下のスピードを基本に 拍を予想させ、表情などは、1拍 前に指示しますので、拍子(テンポ)を示しつつ、表情は1拍前に準備して示すため、結構忙しいのです。(次の拍からクレッシェンドだよー、とか、次、君たちの出番だよー、とか...)  ですから、左右対称の多角形を右手と左手で同時に描くようなことはほとんどなく、左手で強弱や、出番を支持しつつ、右手でテンポをしめしたり、途中でその逆に切り替えたりとか。パートが増えるほど、やることが増えるので、2本の手が独立しているのみならず、(棒を使わないときは)指、体幹の動きや、特に目線も有効に使わないと、間に合いません。しかし、やたら動き回りすぎると、「打点が分かりづらい!」と団員に怒られます。(昔、フルトヴェングラーという 歴史的マエストロは、打点が分かりづらく、「振ると面食らう」なんて言われたんだそうですが..)。 一方、しっかり目線が使える人は、たとえ振らなくても、アイコンタクトだけで、立派に指揮できたりもします。  こんな風に、それぞれの曲と、団体、形式、熟練度などで、指揮の仕方は いかようにも変化します。  団体演奏に頑張った事のある人たちからみれば、偉そうに立派に指揮台に立って、一生懸命左右対称の図形を描き続けている人や、合唱なのに、打点で思いっきりがんぱってたたいて 己に酔いしれてしまう人(本当は 1拍前の振りかぶり で表情を予想させるべき)は、「あのひと、一生懸命踊ってるけど、団員だれも見てないねー」と ピエロみたいに思われちゃっているかもしれません。 長文、失礼しました。あくまで、個人的感想なので、参考までに

  • Sakura2568
  • ベストアンサー率42% (2144/5067)
回答No.1

指揮ってのはダンスでもなければ演舞でもないのです。 型などありません。 日本人のうちのある程度以上の年齢はたぶん音楽の授業で3拍子の振り方とか 4拍子の振り方を図解でおそわったかもしれませんが 本当にそれでオーケストラを指揮してる人などどこにもいませんよ。 指揮者こそ楽曲の演奏者なのです。 すべての楽器を把握し、その奏者に指示をだすのが仕事です。 少人数ならアイコンタクトや、鼻息、息遣いだけで合わせることもできますけど 十数人を超える奏者をタイミング丁度に奏でさせたり指揮者が表現したい演奏を引き出すには全員から見える位置で、それらを言葉以外で伝えて、さらにそれに従ってもらう必要があります。 更に大事なのは奏者は周り中から音が聞こえるので自分の音がどの程度のバランスで観客に届くか判りません。 バランスが悪くなればそのオーケストラは個人がどんなに名演奏できるアーティストであっても下手くそと言わざるを得ないでしょう。 細かく各パートの出だしをしっかり指示してくれる指揮者もいれば 何もしない指揮者もいます。 本当に目立つ部分しか本気で振らない指揮者もいれば 息を吹き込んでから音として聞こえてくる時差まで考えて アイコンタクトと息と指揮棒と持っていないほうの手のひらも使って 可能な限り多くのパートにキュー出しできる頼られる指揮者もいるのです。 大人数で奏でる楽曲だからこそ必要な指揮者。 個性はやはりそのタイミングの出し方、強弱の表現、速度などでもかなり変わりますね。そこは作曲者の意図を再現することが好みの指揮者か、自分の解釈を表現したい指揮者かでずいぶん違うでしょう。 楽譜には音楽用語で書かれる以外は余程作曲者がこだわりをもって表記しない限り、こまかな指示はありません。また、迫力や速度も指揮者でさえも聴衆それぞれが感じる印象までは決められないのですから。聴く側がそこからどう個性を感じるかは人それぞれだと思いますよ。 年末年始のA氏の演奏は本当に笑いを誘いました。 12時ちょうどよりもかなり早く最後の小節を迎えてしまい、仕方なく最後の音を延々と弾き続けたのは指揮者よりも奏者の根性でしょう。 でもA氏、彼のキュートさがより引き立ってしまいました。 指揮者の個性は指揮する姿と相まってその前後などにも表れ、聴衆を魅了します。同じ曲を指揮者違いで見てみると個性が分かってとても面白いと思いますよ。 あとね、団員から愛される指揮者と嫌われる指揮者もいるのですよ。 嫌われてる指揮者に対し、団員は練習は言うとおりにするフリしますが 本番で指揮者を無視したりします。怖いですよ~(笑) 愛される指揮者は当然一緒に盛り上がれるし、打ち上げでも周りに人が絶えません。指揮者は何より神経を使う演奏者なのです。 まぁスポーツで言う監督と同じですよ。 勝てば(成功すれば)団員が良くやった 負ければ(失敗すれば)指揮者が悪い。 体育会系なところも多少あるようです。

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