天皇陛下の謝罪(慰安婦問題の件)について

質問

韓国議長の例の発言ですが、議長本人もは発言は撤回しません。
韓国政府も議長の発言を後押しする形で容認
のようです。
あの議長さんは日本の事情をよくご存じ無い様子に見えますが、天皇陛下に対する謝罪要求はあの議長さんレベルなら理解出来ますが、今上天皇のことを「戦争犯罪の主犯の息子」のようなフレーズには怒りを感じました。議長と言う役に就くほどのベテランですので幾ら彼が日本事情を無知でも許すことは出来ません。
昭和天皇は戦争責任者として問われたとしても戦犯者ではありません。
その議長さん本人に対し、「韓国人の先祖の方々の大半は、その戦争犯罪の主犯の国民だったのです。」と言ってやりたい気持ちです。

さて、質問です。
このような場合、天皇陛下の謝罪は政治行為に該当するのでしょうか？
なるべく理由を述べて頂くと有難いです。

回答No.1

ww_s

韓国議長の発言は理解可能ですよ。
１、 天皇は慰安婦問題で謝罪すべきだ。
２、 天皇は「戦争犯罪の主犯の息子」である。
まずは彼の発言のこの2点について。

１については政治的要素よりも庶民的な世間常識の線での発想だと思います。
謝ったから或いは謝らなかったらどうこうしようとかではなく、迷惑を与えれば普通は謝るだろうし、謝っられたのを見れば普通はわだかまりが解消するもんだ、だから天皇は気楽に慰安婦の手を取り謝った方がいい、という単純明快友情的な発言動機であって、悪意はない。
なのでその発言を取り消せ、お前の方が謝れと言われても、彼の真意に反するわけです。

この辺拙いですね。顔を見ればつたない馬鹿な男だという感じがしますし。
これまでの経験上、慰安婦問題で韓国に何度謝ってもすぐに忘れられてまた謝れと言われる。きりがないわけです。

２については彼の歴史観上での発言です。
日本国内でも彼の発想に同意する人は多いでしょう。
昭和天皇は太平洋戦争に関して大きな責任があり、それを世襲で受け継いだ息子が今の天皇だ、との意です。
ただし、それを「戦犯」即ち「戦争犯罪」と言ってしまったのは失敗で、彼も後になってから気付いたようです。
昭和天皇は戦争犯罪で罪に問われてないので正確に言えば彼の言い方は語弊があります。
なので後で「重大な戦争責任のある人の息子だ」と言い直してますが、そのいい直しに対して米メディアが彼の元の発言の録音を公開して彼の後ほどの発言を嘘だと指摘した。
彼は良心的に言い直したのですが、そもそもそんな細かい点に気をかける必要もなかったのでは？

「戦争犯罪人」と「戦争犯罪の主犯」とでは微妙に意味が違ってることにお気付きですか。
「戦争犯罪人」とは戦争犯罪を犯した人という意味ですが、「戦争犯罪の主犯」とは戦争犯罪に関わった最たる人物という意味であって必ずしも戦争犯罪人というわけではないです。
戦争犯罪人は裁かれたが戦争犯罪を犯した最たる人間は裁かれなかったわけです。

昭和天皇は連合国の赦免を受けたのであって、実際は戦争犯罪の主犯であるのは間違いないです。
私も昭和天皇の戦争責任を日本人として追求しますよ。彼によって多くの日本人が殺されました。
我々は圧政を受け、虐待されました。
当時日本国籍を持っていた朝鮮半島人も我々同様に昭和天皇の戦争責任を追求する権利があります。
これは連合軍によって解放された日本国民と植民地人の当然の権利です。
この権利の上に立って、世襲によって天皇位を受け継いだ今の天皇を「戦争犯罪の主犯の息子」であると言うのなら、私は応援します。
その通りです。

これは恐らくは、今の天皇（もうすぐ生前退位する平成天皇）の思想と同一です。
平成天皇は生涯をかけて父親の戦争責任について謝罪してきたのですよ。日本中を廻り世界を廻って。

ただしこの場合「謝罪」を言葉で表せば政治的行為と解釈されかねない状況ですから、現行憲法遵守の意志が固い彼にはできないというのが彼の本心でしょう。
国の象徴たる天皇位のメンツもある。彼は象徴天皇の意味を生涯かけて深く考慮してきたと言ってます。

しかし、戦争責任者＝戦争犯罪人で連合国の赦免を受けた昭和天皇のために、罪なく死んでいった国内の人々と国外の人々に対して戦闘員・非戦闘員とわず、遍く謝罪の念を行為と祈りで表すのは日本における祭祀の長たる天皇の責務と考え、人道的立場も併せて、長年に渡り勤めてきたのが平成天皇です。

そこが平成天皇が昭和天皇と決定的に違う点です。
彼は国の祭祀の長として謝罪と祈りに人生をかけたのです。
韓国の国会議長から「戦争犯罪の主犯の息子」と言われればある意味本望なのでは？

ちなみに今の天皇がこの種の問題について「謝罪」と直接的に取られかねない「発言」をすればそれを政治行為と指摘する人が沢山出てきます。
その政治的論争が予見できる以上、謝罪発言は政治行為です。

しかし直接的ではない漠然たる言葉で「謝罪」の意を示すことは何度も何度もやられてきたことだし、加えて「謝罪」の意を「態度」で表す祭祀的行為をし続けて今に至ったわけです。
こういう姿勢をどこまで次の天皇が受け継ぐのか、新天皇はどういう考え方の人なのか、興味津々ですね。

お礼

詳細な説明に感謝します。
この問題においては、政治行為であろうと言う見識ですね
「戦争犯罪の主犯」の件ですが、「主犯」に注目してください。日本語訳では「主犯」とありますが、回答者様の説明では釣り合わないと感じます。主犯の「犯」は犯罪者です。そして 、頭文字の「主」は、主(あるじ)、責任者、リーダーなど中心的な人物だと思うのです。
従って、韓国議長は昭和天皇を戦犯者と見なしたと思います。

回答有り難う御座います 。