トランスの使い方とは？

質問

• トランスは電気機器や回路で使用される装置で、電圧や電流を変換する役割をします。
• トランスの使用方法には直列接続や並列接続などがあり、トランスの特性に合わせて適切な使い方をする必要があります。
• 完成品の場合、基板につなぐ前に片方の2次側をつないでいることが一般的です。

回答No.2

4810noja · ベストアンサー

ここで出てきたトランスのように、2次側に同じ2つの巻き線があるなら並列が可能です。（実際には全く同じではないのですが、電圧を調べて同じなら実用上はまあ大丈夫という程度です。）

このトランスを例にとれば2次側、青線・白線の一端をつなぎ1次側にACを加えます。（危険なので1次には小アンペアのヒューズを入れるとか、感電しないように、また、ほかの線同士が触れないようになど十分に配慮してください。）

添付図のように、つないでない線の両端の交流電圧を測り、48Vあれば直列に接続できています。

0Vであれば、この線同士をつなぎ、もう一方のつないだ側とで24Vの並列使用が可能です。
きっちり0Vであればいいのですが、そうでなければ並列にしたときに電圧の高い巻き線から電圧の低い巻き線に電流が流れ込むことになります。
乾電池でいえば、並列にしたときに電圧の低い電池に電流が流れ込んで充電されるような状況になり、良くありません。
経験上、このクラスのトランスなら、電圧差が0.1V以内なら問題ないかもと思いますが、これは使う人の自己責任となります。ここに「0.1VはOKと書いてあるから大丈夫」だとは思わないでください。

レアショートとは、トランス内部の巻き線の、層間での電気的接触（短絡）のことを言います。
当然ながらトランス内部の巻き線はエナメル線やポリウレタン線などで銅線を絶縁被覆した材料を使っていますが、電線やトランスの製造時などの不備などや、振動の多い場所や高温になる場所、定格以上の無理な使い方などが原因で被覆が劣化して、隣りの線と接触し短絡することがあります。

現在の普通の小型機器用のトランスは、内部を見ると一気にコイルを巻き上げてあります（1次と2次は絶縁フィルムやボビンで分けてある）が、昔はボビン（巻き枠）に線を巻いていくとき、端からきっちり並べて反対まで巻けたらその上に絶縁紙を巻き、その上に巻き線を巻いていく・・・ということを繰り返して必要数まで巻きました。
断面を見ると、巻き線1並び・絶縁紙・巻き線1並び・絶縁紙・・・という構造になっており、これがつまり層（Layer）というわけです。絶縁紙は薄い油紙で、おそらくエナメル被覆の信頼性が低くて、このような工程で製作したんだと思われます。

お礼

回答ありがとうございました。

図までありトランスを複数使った場合にも使えますね。
本当にありがとうございました。