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WNVの頭蓋内接種と腹腔内接種の医学的意味
西ナイル熱の感染者が,日本でも出たようです。 日本脳炎ワクチンは,西ナイル熱にも有効のようで,両ウイルスの感染分布域がほとんど重ならないといった話を聞いたことがあります。 検索すると以下の文献に行き着きました。しかし,WNVの頭蓋内接種と腹腔内接種の医学的意味が分かりません。 頭蓋内接種は,WNVは脳炎を引き起こすようですので脳までウイルが達した場合を想定し,腹腔内接種は感染初期を想定しているのでしょうか。 医学は全くの素人です。ご教授ください。 出典は以下です。 "Partial protective effect of inactivated Japanese encephalitis vaccine on lethal West Nile virus infection in mice" Vaccine 21(2003) 4514-4518
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noname#17364
回答No.1
こんにちは。 全身の免疫状態を反映するために腹腔内投与を用い、脳における免疫状態を見るために脳内接種を行ったのでしょう。それ以上の意義はないと思いますよ。 現実の感染は腹腔内から起こるわけではないし、脳への感染も直接脳内にウィルスが入るわけではなく、血中からBBBを通って移行するんでしょうし。 ネズミの基礎的なモデル系のような感じですから、現実の感染様式までは考慮していない系だと思いますので、そこまで拡大解釈するのはかいかぶりでしょう。実際の生体内での現象をどれだけ反映しているのか、甚だ疑問の残る論文です。
お礼
有り難うございます。 日本脳炎ウィルスと西ナイル熱ウィルスは同族のウィルスのようです。ですから日本脳炎ワクチンが多少の効果があるとしても不思議ではありません。しかし,本当かな??と思いまして… WNVが血液脳関門を通過できるのかどうか知りませんが,西ナイル熱の診断に脳脊髄液中の抗WNV-IgM抗体の検出があるようです。IgMはBBBを通過できませんから,WNVは通過できるのかなと思った次第です。 確かに疑問の残る文献と思いますが…