真空焼き入れの材料とは?公差や表面粗さに影響はあるのか?
- 真空焼き入れの材料にはどのようなものが適しているのでしょうか?
- 真空焼き入れによる処理では、公差や表面粗さへの影響はほとんどありません。
- 真空焼き入れは高温・低温の環境条件下で行われるため、材料の特性に応じた選定が必要です。
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真空焼き入れ
真空焼き入れができる材料とはなんでしょうか? 先輩によるとできる材料とできない材料があるらしいです。 ちなみに真空焼き入れすると公差や表面粗さもまったく影響受けないということですが 本当なのでしょうか?
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多くの回答が寄せられいますが 真空熱処理に関しては様々なタイプの処理方法が開発されています。 浸炭焼きも可能ですよ。 一般的にコストの関係から ダイス鋼・ハイスなどの特殊鋼に使われることが多い ハイスでも刃物関係などは熱伝達の均一性の事もありソルトバスが好まれる事もあります。 高温・真空状態で気化しやすい元素(Mn・Crなど)もあり結晶粒界に変化が現れる事も 光沢表面を得る為にはアルゴンガスなどを充填して熱処理を行います。
ガス加圧冷却によりハイス鋼でも焼き入れできます。 ただし、加圧圧力がどの程度の炉であるかにより処理できる材質、大きさが変わってきます。 あなたが依頼する熱処理業者がどのような炉をもっているかにより処理できる鋼種と大きさが決定されます。 真空炉もソルトバスも一長一短があります。 具体的に処理する鋼材も大きさもなく、漠然と真空焼入れとは?という質問では得られる回答はごく一般論になってしまいます。
材質により焼きいれ後の変化はさまざまで、たとえば穴径ですと、大きくなる材料と小さくなる材料があります。 できない材料とは、炭素鋼ではない、SS400など(なまと呼ばれている)材料などとおもいますが、SS400などは、窒化処理で表面硬度します。 焼きいれ後の加工は、硬度によりますが、普通の加工より大変です。 公差と歪みが少ない焼入れは、窒化処理の方が良いのですが、デメリットは、時間がかかります 当社では、焼入れ後の加工(熱変異を考慮して)もしていますが、高い硬度が必要でなければ、材料で調整してます(NAC材やプレハードン鋼などの調質鋼)
真空中で加熱後、自然冷却をするため、ダイス鋼など徐冷でも焼きが入る材料でないと焼きが入りません。
焼き入れ時の高温により、焼き入れ材の表面酸化が促進されます。 また、結晶粒界も同様です。 真空=酸素が無い事なので、酸化が促進されないメリットがあります。 そして、結果的に、表面が奇麗な製品ができ、焼き入れ品質も安定する 事になります。 Q1 因みに真空焼き入れすると、公差や表面粗さもまったく影響受けないと いう事ですが、本当なのでしょうか? A1 酸化膜が形成されないので、公差や表面粗さは影響を受け難いですが、 焼き入れにより結晶構造が変化するので、変わります。
焼き入れに限定せず、熱処理全般を真空中で行うと考えてください また真空の度合いもいくつかあり、真空度が低いものから高いもの まで必要度に応じて処理します。 大きい特徴は真空で行うことで表面が酸化せず、きれいな面を維持 できることでしょうか、他にも色々なメリットがありますが真空焼き 入れで調べると出てきます。 表面は酸化が起きずに光輝が維持されるので粗度の変化は少ないです 公差ですが、冷却工程で反りが発生したりしますので、反り発生の場 合は修正を後から掛けます。(修正時の残留応力は修正のみだと残り ます) 焼き入れ不能の材料についてはすいませんちょっと勉強不足でわかり ません。 一般に焼き入れ効果のない素材については真空でも焼入れできません。 後炉に入らないものも。 特に材質的にというより部分焼き入れや、質量効果などの問題ででき ないと業者に言われたことはあります。 これは真空に限らず焼き入れ全般にかかわるところなので、参考までに
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