ゴムを熱すると弾性率が低下する?

このQ&Aのポイント
  • ゴムは熱によって伸びにくくなるため、弾性率は上昇すると考えられるが論文の内容と矛盾する
  • ゴムは高分子でできており、伸びるときは丸まった状態から伸びる。しかし、エントロピー的には丸まった状態の方が安定であるため、力を加えるのを止めれば元の状態に戻る
  • ゴムに熱湯をかけると分子が活性化し、より安定した状態に近づこうとしておもりが上にあがることが確認されている
回答を見る
  • 締切済み

ゴムを熱すると弾性率が低下する?

はじめまして。 学生ながら質問させていただきます。 とある論文を読んでいたところ、 「ゴムを熱すると弾性率が低下する」と書いてありました。 しかし後日ネット上で、 「おもりを吊るしたゴムに熱湯をかけると、おもりは上にあがる」 と書いてありました。 調べてみると、ゴムは1本の長いひものようになっている高分子が いくつも集まったものであり、ゴムが伸びるのはそのひもを 丸まった状態からピンと伸ばした状態になるからだとわかりました。 しかし丸まった状態の方がエントロピー的に安定なので、 力を加えるのを止めれば元の状態に戻るそうです。 ですのでゴムに熱湯をかけると分子が活性化し、 より安定した状態に近づこうとしておもりが上にあがるようです。 このように考えると、ゴムは熱によって伸びにくくなるわけですから、 ゴムの弾性率は熱によって上昇するのではないかと思うのですが、 論文に書いてあることが間違っているのでしょうか。 長くなりすみません。よろしくお願いします。

noname#230358
noname#230358
  • ゴム
  • 回答数3
  • ありがとう数2

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.3

エントロピー弾性の質問と回答、大変興味深く読ませてもらいました。 私はゴムの弾性率について考えてみました。結論は回答(2)さんと同じで、温度上昇しても弾性率は同じで弾性限度が上がるだけではないかという事です。 理由は質問内容にもありますが、ゴムは温度が上がると縮みます。一本のゴム線を考えると高温では縮もうとする引張り応力が働いているという事です。これは初張力を持つ引張りバネと同じで、バネ力-変位図は変位0で100gfとかで始まるのと同じです。それでもk(弾性率E)は同じですので、それをゴムに置き換えると「弾性限界は上がるが、弾性率は同じ」という事になります。 以上素人意見ですが参考に。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

■参考?末尾に   ゴム弾性(率)は分子のミクロブラウン運動が原因のため、温度が高く   なるほど大きくなる ■Wiki ?ゴム?の記述   弾性率は絶対温度に比例する ■参考??ゴムの弾性率?で、温度上げる→ゴムは硬くなる ●Wikiの?ゴム状態?には温度-弾性率のグラフ。 ●弾性率が温度比例とか、変化するなら、ゴムの硬さがインデックスになるはずだが、参考?、第3回、には温度-硬さでWikiと殆ど同じグラフが見出せる。 どちら???。。。。ワタシは後者を信用します。 ゴム弾性と、ゴム弾性率を混同するからこうなる。昇温すれば弾性限度が上がるが、率の方は変わらない、ではないかと??? 研削加工については、上記グラフの劣化温度を超えての話だとおもいます。 また、ゴムの荷重曲線のヒシテリシス傾向も関係ありそうです。 熱劣化とクリープについては、それより長期の話ではないでしょうか

参考URL:
http://www.sponge21.com/product/glossary/danse/ http://www.phys.ocha.ac.jp/imailab/doi/0608Ochadai2.pdf http://www.yrc.c
noname#230358
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 まだ頭の中が整理されていませんが、 これらを参考にさせていただき、 じっくり考えたいと思います。 ありがとうございました。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

「ゴムを熱すると弾性率が低下する」は、熱クリープ現象の事を さして、書いていると考えます。 樹脂やゴムは、熱クリープ現象を起こし易く、 常温では、弾性限界内の応力でも、加熱して温度をある程度 上昇させると(軟化点以下ですが)、その応力がなくなる。 元に戻らなくなる。 引張ると、時間はかかりますが、ダラダラと伸び続けて、 軟化点での変化みたいになります。 これが、弾性率(弾性限界点)の低下です。 もう一度、「ゴムを熱すると弾性率が低下する」文面の前後を確認する事と 『熱クリープ』をサイト検索して下さい。 また、「おもりを吊るしたゴムに熱湯をかけると、おもりは上にあがる」 は、前後の文面が???ですが、貴殿の記述通りでしょう。

noname#230358
質問者

お礼

さっそくのご返事ありがとうございました。 つまり同じ力でゴムを引っ張っても、 加熱した場合だとゴムが弾性を失って 元に戻らなくなるということですよね。 論文の前後ですが、この論文はゴムの研削に関する論文で、 研削中に発生する研削熱がゴムの物理的性質を変化させ、 弾性率の低下をもたらすとともに 仕上げ面性状に対しても悪影響を及ぼすとあります。 熱クリープによって仕上げ面が悪化するということなのでしょうか? とりあえず、応力とひずみの比を表す「弾性率」は ゴムの場合、加熱すると上昇するという解釈で良さそうですね。 とても助かります。ありがとうございました!

関連するQ&A

  • 動的弾性率とは

    お世話になります。 ゴムに関する論文を読んでいたところ、 横軸が温度で縦軸が動的弾性率の グラフが出てきました。 ガラス転移点で動的弾性率が急上昇することを 表しているグラフです。 そこで質問なのですが、 動的弾性率とはどういったものなのでしょうか。 いわゆる普通の弾性率とどう違うのでしょう。 また、なぜゴムの場合には 普通の弾性率ではなく動的弾性率を用いているのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

  • ゴム弾性について

     ガラス転移温度以上におけるゴムの伸張はエントロピー弾性であり、伸張することによりエントロピー(乱雑さ)が減少し、それを回復させようとしてゴムが縮む、というのは分かります。ですが、伸張長一定で温度を上昇させる(T>Tg)と張力が上昇するというのが理解できません。 温度が上昇するのだから様々なコンホメーション変化が可能となる、即ちエントロピーは上昇し、張力は低下すると思うんですが…。 どなたかこの考えを正していただけませんか??物理化学からは数年間逃げ続けてきたのであまり記号等を使わない説明をしていただけたらうれしいです。

  • ゴムの弾性率の調節について

    ゴムの弾性率を大きく、あるいは小さく調節したい時に。ゴムの構造をどのようにすればよいですか?分子間の距離となんらかな関係があると思いますが、よくわかりませんので、教えて下さい。 宜しくお願いします

  • ゴムのエントロピー弾性と熱エネルギーについて

    一般的にはゴムを瞬間的に伸ばすとゴムが発熱します。これはゴムの伸長によってエントロピーSが小さくなったので、自由エネルギーF=U-TSが小さくなるように温度Tが上昇するからと説明されてると思います。しかしTが大きくなるとゴム内の内部エネルギーUも大きくなるのではないですか?それだと結果的にほぼキャンセルされるような気がします。 またゴムが発熱するだけの熱エネルギーはどこから生成されるのでしょうか。高校物理で習うようなバネ弾性の場合は、運動エネルギーと弾性エネルギーの和が保存されるようにエネルギーの交換をしながらバネが振動します。しかしゴムの場合、指でゴムを引っ張った仕事の分だけゴムが弾性エネルギーを蓄えますが、それに加えて温度上昇する分の熱エネルギーはどこから得たものなんですか?ゴム分子内の摩擦などでしょうか? どなたかご教授お願いいたします。

  • ゴムの弾性率に関する質問です。

    両端が固定されている紐状のゴムの中央を押すと、くの字状に変形しますが、このときのひずみを次のように定義してもよいでしょうか?すなわち、もとのゴムの直線と押したときのくの字で二等辺三角形ができますが、この三角形の高さをひずみε(mm)として、ゴムへかけた応力δ(N)をε(mm)で除したものを弾性率 E=δ÷ε(N/mm)と算出することは誤りでしょうか? またゴムを固定した両端の距離を延ばした場合、ゴムの緊張が大きくなり、同じ距離を押すためにはより大きな応力が必要となりますが、これはゴムの弾性率が高くなったと言ってよいのでしょうか?それとも弾性率とはその物質の特性であり、同じゴムで弾性率が変化するということはないのでしょうか? ゴムを引っ張っていない状態と、引っ張った状態で、弾性率が変化したという表現が誤っているとすれば、今回のような現象を物理学的に説明するときは、どのような数式で表現するのが正しいのでしょうか? 素人のような質問で大変恐縮ですが、ご回答いただければ幸いです。

  • エントロピー弾性

    ゴム等の高分子弾性は金属等と違い、エントロピー弾性という法則に支配されていると知りました。以下解釈は正しいかアドバイスお願いします。 (1)ゴムの弾性率は金属等と逆で、絶対温度に比例する。(ガラス転移点以上) (2)ゴムのガラス転移点は室温より低く、室温では流動(ゴム)状態である。 (3)上記より車のタイヤの剛性も温度が高い程高くなる。F1等でウォーミングアップランをするのはタイヤの剛性をあげる為。 (4)タイヤの剛性(硬さ)は冬季(低温)では下がり、夏季では上がる(硬くなる)。 最後に疑問点ですが、ゴムのガラス転移点以下とはどの様な状態になるのでしょうか?縮んだ状態(エントロピーが高くなる状態)でカチカチに硬くなるのでしょうか? 宜しくお願いします。

  • ゴムの体積変化(体積弾性)の弾性範囲について

    発砲ゴムではない、通常のゴムについて、 いろいろな文献に、体積弾性率があるのですが、 体積弾性率があるということは、体積変化が起こるということはわかりました。 では、弾性変形の範囲って何%くらいなのでしょうか? どの論文にも載ってません。誰か教えてください。 また、体積変化は圧縮力による変化もありえるのでしょうか?

  • ゴム弾性とエントロピーの減少

    ゴムをゆっくり手で引っ張って伸ばすと等温変化でエントロピーが減少する理由が分かりません。教科書では高校物理でやるような気体が入ったシリンダーの圧縮を例に挙げているのですが、気体の圧縮とゴムの膨張とで真逆の操作な気がしてなおさら混乱しています。 一応その説明によると「ゆっくり気体を圧縮すると外部から加えられた仕事分だけ熱をもらっても、その温度上昇した分の熱は結局シリンダーの外へ逃げていくのでエントロピーが減少する。」とあります。しかし熱が外へ逃げていき熱平衡を起こしているのならエントロピーは増加しているのではないですか? 気体圧縮のエントロピー減少の理由と、それがなぜゴム膨張のエントロピー減少と同じなのかを踏まえてどなたか解説してもらえると助かります。

  • 剛性率と弾性率の測り方

    ゴムのような弾性体の薄いフィルムやちょっと厚めのシートの形状で剛性率(G)と弾性率(E)の測定方法をご存じでしたらご教示下さい。引張試験機と熱機械測定装置(TMA)はあります。勿論その他の装置での測定でもかまいませんが、出来れば自前でやりたいと思っています。 弾性率は引張試験で出ると思いますが、剛性率をどう出すか?で悩んでいます。引張試験機で曲げ試験用治具などあればわかるのか?わかるとすれば、TMAの針状で押し込むモードを利用できないか?と思案中です。 みなさんのお知恵を拝借させて頂きたく、宜しくお願い致します。

  • 練習用-ゴム紐付きテニスボールの力学的説明

    練習用-ゴム紐付きテニスボールをご存知ですか。ボールにゴムひもが付いていて反対側にはちょっとした重りがついています。 ボールを打つと、ゴムが伸びて、おそらくそのゴムの伸びでエネルギーが吸収されるからだと思うのですが、重りがさほど重くないのに、重りの役割をちゃんと果たします。 もしゴムひもでなく、伸び縮みしない糸で結ばれていたら、あの程度の重りなら飛ばされてしまうだろうと思います。 ボールの重さをmとして、ボールを打ったときの初速をvとして、ゴムの弾性係数をkとしたとき、ボールのエネルギーがゴムの伸びで吸収されて、重りにどれくらいの力がかかるのか、力学的に計算できませんか? よろしくお願いします。