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サーモサイクル焼入れとは?
- 金属加工に使用する工具を製作するため、SKH-51を使用しているのですが、現在の硬度(HRC61)よりも低いHRC51まで持っていきたいのですが、焼入れによる加工は可能でしょうか?
- 焼入れとは、金属を高温で加熱し、急冷することで硬さを得る技術です。SKH-51は高速度鋼であり、焼入れに適した材料です。
- ただし、SKH-51の硬度を下げるには、サーモサイクル焼入れという特殊な焼入れ方法を使用する必要があります。この方法を用いることで、HRC51まで硬度を下げることが可能です。
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参考URLに焼入焼戻し曲線があります。 焼戻し温度を制御すればHRC51以下まで戻すことはできると思いますが。 焼戻し温度に対する硬さのカーブの勾配が極めて急なので,狙ったとおりの 硬さにコントロールすることはとても難しいと想像します。 HRC51が必要な理由は何でしょうか?理由次第では。SKH51を選ぶ 必然性がないかもしれません。HRC51が必要であれば,HRC51に コントロールしやすい材質があると思います。 若干の補足情報です http://www.marushinss.co.jp/enterprise/enter-01b.html http://www.nachi-fujikoshi.co.jp/web/pdf/4303.pdf 実験としてHRC51が必要なのであれば,同条件で完成した工具(HRC61) を複数水準の温度条件で焼戻して評価すれば,HRC51丁度のポイントの データが取得できなくても内挿か外挿すれば所要のデータが求められること と思います。
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古いやり方でアンダーハードニングという手法があります。 焼きいれ温度を低めにするだけです。靭性向上のために行われました。 焼きいれ温度低め→合金の固溶量が減る→硬さが落ちる、という理屈です。 焼き戻しは普通に2次硬化のピークを狙います。 実行したことはないのであいにくデータは持ってません。が、下記サイト の記述を見ると、硬さを落としてもあまり効果はなさそうです。 >SKD11の場合もそうなのですが、しかし、シャルピー衝撃値と硬さの関係などを示したデータを見られた人は分かると思うのですが、耐磨耗用鋼の場合は、硬さを振らせても大きくシャルピー値が変わりません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 アンダーハードニングという手法を始めて知りました。やはりHRC51で靭性を向上させるなら、他の低炭素鋼を使用したほうがよいのですね。 ただ今のところはSKH-51を使わなければならないので、この方法を実践する価値はありそうです。
お礼
ご回答ありがとうございます。焼入れ焼き戻し曲線の図は大変参考になりました。 現在SKH-51の工具で実験を行っており、先日実験中にこの工具が破損してしまいました。そのときのHRCは61だったので、硬度を下げて実験を行うためHRC51の条件が必要となりました。そのため材質もSKH-51を使用しなければならなかったのです。