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SUS304の透磁率管理について
- 高周波誘導加熱で加熱されるSUS304と樹脂の接着加工において、加熱温度の安定化のために透磁率のばらつきを抑える方法を探しています。
- 熱処理などを考慮した透磁率の制御方法を教えていただけると幸いです。
- ただし、加工は社外で行われているため、加工条件の管理はできません。
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「回答 1」に補足いたします。同一ロット内でも問題が発生するとのこと。かなりシビヤーな管理が必要のようですね。線材のコイル内径側と外形側の変形差の影響か ?, 対応策の一案として、冷間加工による透磁率の上昇が少ない材質;SUS316に変更し、透磁率を安定化することが考えられます。手元の資料によると、固溶化処理状態の透磁率が0.002-0.003の素材にたいして、冷間加工率 90% の加工行った場合、透磁率は、SUS304が5.0に対し、 SUS316は0.01、で可成り安定しております。但し、材質変更による耐食性などの品質特性の問題は生じませんが、コスト面等での調整が必要と思います。以上よろしくご検討方。
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放射温度計などで直接温度管理することも考えられますが・・・ ご参考まで。
お礼
ご助言ありがとうございます。私共もそのあたりを考え、放射温度計での温度測定と、温度上昇カーブを高周波加熱の制御に取り入れてのテストをしましたが、温度上昇が速く、反して放射温度のレスポンスが遅いため、結局適切な制御ができませんでした。なかなか思うようにはいきませんでした。
SUS304の透磁率に変化を及ぼす要因としては、(1)Ni,Crなど合金配合のねらいが規格内で高目か、低目か、(2)固溶化処理後の冷間加工率または、みがき帯鋼の場合の表面仕上げ状態(NO,2BやBAなど)による影響などが考えられます。いずれも、メーカーによって差があり、透磁率のバラツキの原因となります。成分目標、製造方案を盛り込んだ仕様を取り決めて、ひも付き発注にすることが、最も確実な対応策と考えられますが、量的な問題等から実現が難しい場合は、引き当て材料の、メーカー及び表面仕上げ状態を指定して品質の安定化を図ったら如何でしょうか。参考になれば幸いです。
お礼
ご助言ありがとうございます。材料としては引抜の線材を使用し加熱しています。ご指摘とおりで、私共も素材ロット、加工ロットも管理はしているのですが、1ロットの加工中でも引き始めと引き終わりで加工点の温度が変わり、やはり問題が発生するレベルで透磁率が変化してしまいます。
お礼
ご助言ありがとうございます。SUS316が加工に対し、透磁率が安定していることは知りませんでした。304に対し、かなり安定していますね。コストは上がりますが、今後検討していきたいともいます。