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ニッケルクロムメッキの条件とは?
- ニッケルクロムメッキの厚さについて
- 袋状の商品のメッキ処理に関する制約
- ニッケルクロムメッキの物理的な制限
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一般にニッケル-クロムめっきと指定されると、めっき業者は装飾用と考え、ご質問にあったような答えになるでしょう。そうした場合、品質を保証するためには、10μm以上は必要になります。 これらは全て電気めっきで行いますので、膜厚のコントロールは、電流と時間で行います。時間を短くすれば、4μmを得ることはさほど困難ではありませんが、電解処理のため、電流の分布によって膜厚に差が出ます。袋状の製品の内部には電流が回りこまないため、その部分は薄く、極端な場合にはめっきが析出しません。 特別の要望と製品の寸法によっては、専用治具を製作し、内部にも電流が流れるように工夫することもできますが、コストアップは必須です。 電気によらず薬品によってめっきを析出させる無電解ニッケルならば、袋状の製品の内部にもめっきを析出させることは可能ですが、これも寸法に制限があり、薬品が十分に供給できないような細い径だと問題になります。また、この無電解ニッケルめっきは装飾用途ではないですし、無電解クロムめっきというものも存在しません。 ニッケル-クロムめっきを施す目的と合わせて、再度めっき業者さんに相談してはいかがでしょうか。
その他の回答 (1)
径で4μmということは、鍍金厚みとしては2μmとい うことです。 商品として装飾鍍金になりません。光沢もなければ、 耐久性もありません。内面には鍍金もつかず汚い仕上 がりになります。私も鍍金専業者ですが、鍍金の厚み は最低5μはほしいところです。5μと言っても、あく まで目安なので、ばらつきを見れば510μと言う ことになります。鍍金の厚み精度を要求すると、電気 めっきでは難しいかもしれません。 なぜ、2μなのでしょうか。
補足
メッキ対象品が公差寸法のある穴形状へ入る為、膜厚が多いと勘合出来ない不具合があるからで極力薄くしたいと考えています。因みにカニゼンメッキした商品は膜厚もある程度均一にのり、最終砥石研磨にて規定寸法へ追い込める為問題なかったのですが、ニッケルクロムメッキは砥石研磨出来ないと伺ったのが背景にあります。
お礼
大変参考になるご回答有り難うございました。一度相談してみます。