- 締切済み
sus303の加工について
- sus303の厚さの平行度が+-0.02で、片面は研磨で加工可能ですが、もう片面に突起がありフライスが必要です。
- 突起は板の長手方向で97で幅の中心に位置しており、エンドミルを使用して加工していますが平行度が出ません。
- sus303の加工方法についての良い提案がありますでしょうか?
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
みんなの回答
SUSで片面突起の薄肉形状を、厚さ平行度±0.02は厳しいですね。 SUS材の特徴は熱伝導が悪いことから、加工熱による膨張と収縮が狭い領域で起こります。 SUSをはじめとする鉄-ニッケル合金は加工応力による変性領域の加工硬化もあり、一度硬化層を作ってしまうと最後まで祟られます。 また、SUS板材のひずみの入り方は板厚の中心で鏡面対象になっていることが多く、質問のような形状では、材料の取り方を間違えるとひずみの中立点から外れるので、まず精度が出ないと考えるべきでしょう。 この精度を実現するには、それなりの手順を踏まなければならないことから、加工コストが必然的に高くなるので、社内設計であれば差し戻しにすべきだと考えます。 あくまでもこのような形状でということであれば、すでにいくつかの回答にあるように、真空チャックとエアーブローを組み合わせ、温度分布を一定に保つことのほかに、ひずみの中立面が薄肉部分の中心になるよう粗取りを両面行い、ひずみをいちど開放してから基準面を確保し、突起のある面の仕上げ加工という順番でしょうか。 仕上げ加工に時間をとられていると、それだけで運転による熱変異によってフライス盤の主軸がZ軸方向に数十μm/h移動するなど、厚み精度を損なうので、加工手順など良く考える必要があります。 いずれも、フライスの薄物加工では避けて通れない技術的課題なので、良い訓練になるかもしれませんね。 がんばってください。
こんにちは。 真ん中の出ている所を 一ヶ所当て物をして押さえて 加工し押さえ替えをして 削り残し部を加工する。 加工は中断しますが平行は出ると思います。 後は jackal さんの加工方法で・・・
お礼
押さえ方には気が回りませんでした。 とにかく熱をもたせないようにすることばかり考えてたもので。 有難う御座います。
チャッキングはどうやられているのでしょ。 平面度を問わないので御座いましたら、エアーで吸着 。吸着面の平行を、出していれば...それに。
お礼
チャッキングはバイスで弱く締めています。 平行度が一番重要です。 試してみたいのですが、弊社にはその吸着機がありません。 機会があればやってみたいと思います。 有難う御座いました。
吸着式のチャッキング治具なんて如何でしょうか? 加工中は歪みを押さえ込むことが出来ますので、平行度は上がると思いますが・・・ ご参考まで。
お礼
吸着式のチャッキング治具はないので、機会があればためしてみたいです。有難う御座いました。
こんばんわ。 SUSは歪がでるので嫌ですね。おまけに薄いし余計大変です。 まず。現在、切削油なら、エアブローなどに変えてみてはどうですか?結構有効です。 エンドミルも大径であら取りして、歪ましてから研磨後に仕上げを掛ける。 SUSは構成刃先になりやすいので、0.1mm以下の取り代で加工しない。 以上でどうでしょうか?
お礼
本当に嫌なものです。まさかこんなに大変な仕事とは(泣)。 今は水溶性の切削油剤を使用しています。 エアブローでやることは考えもしませんでした。 試してみます。 有難う御座います。
お礼
大変勉強になりました。 KINKO-Zさんのおっしゃる通り薄物加工では避けて通れない課題だと思います。本当に良い訓練です。(泣)。 これを物にしたらほかの材料なら何でも出来る?(そんなわけないのですが)様な気がします。 頑張ってみます。 有難う御座いました。