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鋳肌面への無電解ニッケルメッキについて
- 鋳肌面への無電解ニッケルメッキの影響は?
- 無電解ニッケルメッキの膜厚、密着性、外観は?
- 機械加工をしていない鋳肌面への無電解ニッケルメッキについて教えてください
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みんなの回答
機械加工面及び機械加工されていない部分でも 外観において「ス」があれば、しばらくすると 黒く変色してしまいます。この後、腐食に繋がります。 改善方法とすれば、無電解の前に「無電解銅」などの 銅めっきをするしか方法は、ございません。 材料屋さんにご相談するのも必要ですが、いままでの 事例ですと、完全な「ス」を除去することは、不可能 かと思います。
鋳物は、表面処理にとって厄介な部類に入ります。 鋳肌での問題点は、砂のかみ込みによる無めっきがあります。耐食性を試験すると、こういう砂のかみ込んだところからすぐに錆びてしまいます。 また、鋳肌の粗さを埋めてしまうことはできないので、その粗さがそのまま反映されます。膜厚は無電解めっきの特性で均一なものが得られますが、密着性はこういう異物が存在するため、劣っていることは間違いありません。 加工面で気をつけたいのは、"ス"の存在です。表面層(鋳肌)付近では問題ないものの、加工して内部層が出た場合によく"ス"穴が露出してしまいます。こういう小さな穴の内部に入り込んだ前処理の液は、なかなか洗浄できないため、穴の内部までめっきが析出しません。それどころか、めっきが完了した後にこの部分から液がしみ出して来て、腐食や変色の原因になることが頻繁にあります。 表面処理業者でもこういった点について注意しながら、めっき加工を行っていますが、鋳造業者さんや加工業者さんにも注意していただきたいものです。
お礼
詳細な回答ありがとうございます。 ご指摘の点を鋳造/加工業者とも調整したいと思います。
鋳肌面の無電解ニッケルメッキの状態は下地をそのままうつしだすため 外観は鋳肌面のままです。膜厚は機械加工をされているところと 同じ厚さに仕上がりますが、密着性に関してはおとります。 解決策としましては鋳肌面にブラスト処理を施し表面の酸化膜を除去 することをおすすめします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 前処理として、ブラストを施してみたいと思います。
得に問題なくメッキされると思います。 SUSですと、下地メッキ(電気メッキ)を必要としますので、電気周りの悪い個所では密着不良が起こる可能性がありますが、熱処理すれば問題ないと思います。 当社は無電解メッキを、主にやっております。よろしければ、HPもご覧下さい。 http://nacro.co.jp
- 参考URL:
- http://nacro.co.jp
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 ご指摘の事項を踏まえ、実施したいと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 鋳肌面へのメッキはリスクが予想以上にあるんですね。 非常に参考になりました。助かります。