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軽症うつ病、双極II型障害、次は発達障害?

20年位前のうつ病キャンペーン、10年くらい前の双極II型障害キャンペーンでうつ病と躁うつ病がかなり増えました。過剰診断はすぐ過剰処方につながり、結果として薬害発生確率を上昇させます。抗うつ薬は軽症うつ病にはプラセボとほとんど変わらないという事実は次第に受け入れられ、双極II型障害に対する気分安定薬も同じ道をたどるといわれています。 ところが、最近「発達障害」に薬物治療が取り入れられているという話を聞きますし、実際そういう人を知っています。これらの「患者」がカウンセリングなどの治療にとどまっていればよいのですが、将来2次障害としてうつ病や双極性障害、統合失調症などの2次障害として本格的な薬物治療が待ち受けているそうです。薬物処方の期間を生涯にまで伸ばそうとしているのでしょうか。 これ、やはり薬の適用範囲を拡大する戦略の結果ではないでしょうか。(軽症うつ病にそっぽを向かれつつある抗うつ薬がすでに社会不安障害や痛みに対する適応を得ているように)軽症うつ病や双極II型障害でうんざりするほど経験した「社会的支障のない人々に、依存性のあるベンゾジアゼピン系を何年も投与したり、抗精神病薬まで投与するような無駄、有害な医療」をいつまで続けるのでしょうか。

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