助けて下さい:WAISIIIの検査結果と今後の対策

質問

はじめまして。30代で、9月に不注意優勢型ADHDと診断された者です。
(数年前から自覚があり、得意の先延ばしの結果やっと受診した形なので、ADHDであること自体には疑問はありません。)
WAIS検査の結果が読み解けず困っております。どなたか、下記の結果からどのようなことが言えるか、ご教示頂けませんでしょうか。
今は、投薬しても段取りがたてられなくて仕事(人生)で本当に困っています。
自身の傾向や日常生活での工夫を考えたいです。
心理士さんからのフィードバックでは、「これが全てじゃないから」と励まされるばかりであまり示唆が得られませんでした。

全検査IQ:102 (妥当性なし)
言語性:118　動作性:82
【群指数】
言語理解:116　作動記憶:109
知覚統合:77　処理速度:107

【下位検査項目】
単語:12
類似:15
知識:12
理解:15
算数:8(W)
数唱:15(S)
語音:12

配列:9
完成:4(W)
積木:7
行列:8
符号:9
記号:14(S)
組合:3(W)

知覚統合70代というのは、知的障害ボーダーラインと知ってショックを受けています、
自覚はありましたが...。
コンサルタントのような仕事をしているので、統合思考の力が弱い(?)というのがショックです。
言語理解と聴覚情報の処理に強いのだと言われましたが、確かに、外国語の習得は早い方です。

今最も困っていることは、計画通りに物事を進められないこと、それ以上に、計画そのものがどうやらたてられないらしい、ということ、
時間の感覚が異常であることです。
(30分ぐらいの感覚で4時間経っていたり...過集中ではなく、やるべきことをやれずに先延ばしているうちにあっという間にそんな時間になる、という感じです)
机上の空論で分解はしていっても、現実的なスケジュールじゃなかったり、それを書くことに何時間もかかったり...。
仕事では、営業職としてテレアポをすること、訪問してお話を伺うことは大好きですが、
そもそもそれ以前の営業計画を考えること、その通りに一日を過ごすことができない為、営業日を無駄にしている状況です。
プライベートは全て崩壊していますが、緊急度の高い問題は、衝動買いと経済状況把握の放棄によるリボ払いの借金です...。
(危機感は希薄です)
まず、仕事ですべき工夫、自分でもできる工夫を知りたいです。

これまで仕事関連の方によく言われてきた強み・弱みは、
「一度も期限通りに何かが出てきたことがない・遅刻がなおらない」
「報連相をしない、するようになっても3日坊主で続かない」
「"あっ忘れてた！"が多く、信頼できない・ずっと見ていないといけないので上司の負担が大きすぎる」
「話していて頭がいい、鋭い、と感心する→仕事をやらせて愕然とする(採用を後悔した)」
「人の懐に入り込むのがうまい・人たらし」
「突破力がある、偉い人とでもアポイントを取ってくる」
「好かれるお客様と嫌われるお客様がはっきり分かれる」
「(まだ一緒に仕事をしたことのないお客様から、外見や面談の印象で)有言実行の人に見えない、担当されるのは不安を感じる」
「しゃきっとしていない、ぼーっと/ヘラヘラして見える」(WAISのコメントにも、時に年齢不相応な挙動を示した、とあり)
などです...。

コンサータから投薬をはじめましたが、36まで増やしたところで
入眠困難とそれによる昼夜逆転、視野の狭さ・シングルタスク度合いが増し、
ありえない不注意(月経時にナプキンをつけ忘れて外出する、コップを起き忘れたまま机にお茶を注ぐ、書いてあるはずの字が見えない等)が発生し出した為、
ストラテラに切り替えることになりました。

一体どうやって生きて行けばいいのでしょうか、仕事で貢献することを諦めたくありません...。

回答No.4

松代 信人（@sainou）

こんにちは。

私自身、ADHDの傾向があり、片付けられないといったところに顕著にその傾向が現れており、回答させていただきます。

まず、誤解のないように、WAISは知能検査であって発達障害の検査ではなく、発達障害の検査の中にWAISも活用されているということです。従いまして、WAISが客観的な検査法とはいえ、発達障害検査における問診や心理テスト結果の表現の仕方で、かなりご本人の受け取り方が変わってくるということになります。そういった意味で参考程度にされた方がよろしいかと思います（不注意優勢型ADHDということを、ご自身の経験から受け入れておられるとも推測いたしますが）。

大人の発達障害というキーワードの問題は、解決策より、”障害”にスポットがあたり、必要以上に意識して良い面まで活かせなくなってしまうことにあると思います。

ご質問の文面から、弱点にスポットがあてられている感じがしますが、作動記憶と処理速度からみますと、学校時代の教科書的な学びは悪くなかったものと推測いたします。もちろんADHD傾向による不注意によりテスト結果が下がるといった傾向がおありだったと推測いたしますが。
ただ、抽象性の高いものに弱く、算数、数学は得意でなかったものと推測いたします。

「机上の空論で分解はしていっても、現実的なスケジュールじゃなかったり、それを書くことに何時間もかかったり...。」
ご連絡の問題からすると、漠然としたものを具体ステップに落としこむところでの問題が発生しているといえます。
これは、数学と通じるところであり、数学問題において、解法は１つではなく、また式の変形だけでもいくつものステップが考えられることから、具体ステップに落としこむことが容易ではないのです。
漠然としたものを、空間的、図的イメージに落とし込むことが得意な人もいますが、質問者様の場合、言語的ステップに落としこむことをお薦めいたします。言語で表現することで、抽象性を下げて具体性を上げていくのです。仕事現場での実行内容は全て言語で表現できますので、言語ステップに落とし込まれた実行内容に基づき行動します。図を使う場合にはできるだけシステマチックな言語の書き込みをしていきます。

自分自身がやる内容を何度も声を出して音声言語で確認し不注意を減らしていく。周りの人間と音声言語で確認し合うことがよろしいかと思います。言語理解、聴覚優位性を生かすことができます。

私のこれまでの経験ですが、ADHDと借金傾向にはある程度相関があり、これは金銭管理能力とのつながりでの問題ですので、金銭管理には特に注意が必要です。ADHD傾向がありますと家計簿をつけたりすることも苦手です。また、金銭の使い方が衝動的でアバウトですので、いつのまにか赤字になっていたりします。ADHDの衝動性が行動力につながり、思わぬ道が開ける良い面もありますが、リスクが高い面も持っています。

作動記憶と処理速度は、世間で考えられている以上に、社会の現場で重要です。WAISにおける結果はよい方ですので、自信を持たれて下さい。

「仕事では、営業職としてテレアポをすること、訪問してお話を伺うことは大好きですが」
これが得意で好きでなければ営業職は勤まりません。すばらしい長所ですので大事にされて下さい。ご自分の長所だけを見て、音声言語でしっかり確認のステップを踏んで下さい。きっと仕事で道が開けてきますよ。

松代 信人（@sainou） プロフィール

◆注力分野：知能改善、普通学級へ進路開発 幼児の知能改善、発達障がいの早期予防、知的・発達障がい・学習障害の治療教育 ◆対応分野 学習能力開発、進路開発、受験うつ、ネット依存 メンタル支援（脅...

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