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いじめっ子はなぜ、いじめをやめられない?
いじめっ子は、その瞬間はスカッとするのかもしれません。 しかしこれだけ連日、いじめ自殺のニュースが流れているのを目にしないはずがありません。 もし自分のいじめている相手の子が自殺してしまえば、ニュースになって、新聞にものり、ネットで簡単に学校名や、下手すれば自分の実名まで特定されてしまう恐れもありますよね。 なぜそういうことを全く気にせず、いじめ行為を続けてしまうのでしょうか。 「自分のしているいじめを正当化して、『あいつが悪いから懲らしめるためだ』と思っている」 「いじめている自覚はあるけど、まさかそんな大ごとにはならないだろう、とタカをくくっている」 の二通りくらいしか思いつきませんが、自分の経験上、タカをくくっているタイプの人のほうが、より深刻ないじめをしてしまい、あとで後悔するパターンが多い気がします。 中学校のころ、いじめっ子A子がいたのですが、このタカをくくった考え方をしていました。被害者のおとなしい女子たちが先生に訴えて、自分のいじめがバレたあとも、余裕の表情で、 「この程度で『いじめられたー』とか、バッカじゃないの(笑)」 という言葉とともに、すぐには加害をやめませんでした。 でもそのひどい態度にさすがのおとなしい子たちもキレて、 「今までAにはあんなことをされた、こんなこともされた。私たちは対等な生徒同士のはず。それなら、当然、私たちには、A子にされたのと同じことを、A子に対してする権利があるはず!」 と言い出し、A子の親にも、自分の娘が周囲にしてきた具体的な行為(被害者たちが「自分たちもA子に対してそれをする許可」を先生に求めた、その内容を聞いて絶句したそうです)が伝わって、周囲の大人を巻き込む大騒動に発展してしまいました。 最初にばれて怒られた時点で、きちんと謝って、すぐ加害をやめていれば、「ごめんなさい」ですんだ話なのに、いったいどうして、こんなになるまで続けてしまったのか心底疑問です。それでこの質問を立てました。
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家松代 信人(@sainou) 知的発達障がい児教育の専門家
こんにちは。 いじめを続けてしまうのは、人格障害もしくはそのグレーゾーンの子もなかにはいるからです。申し上げるまでもなく、人格障害イコールいじめにはしるでは全くありません。 自分がやっていることの基準が他の子と異なっているのです。子どもの人権は大人より守られますので、障害そのものも周りが意識しないこともあるかと思います。 教育によって改善され得る場合も多いかもしれませんが、家庭環境によっては他人事のようにほっている場合もあり得ます。家庭環境も継続性の長いものですので、いじめの継続に繋がります。 「今までAにはあんなことをされた、こんなこともされた。私たちは対等な生徒同士のはず。それなら、当然、私たちには、A子にされたのと同じことを、A子に対してする権利があるはず!」 精神病理的に本来は正常な人でも、異常な状態では同じ土俵に引きずり込まれることも有り得るということです。
松代 信人(@sainou) プロフィール
◆注力分野:知能改善、普通学級へ進路開発 幼児の知能改善、発達障がいの早期予防、知的・発達障がい・学習障害の治療教育 ◆対応分野 学習能力開発、進路開発、受験うつ、ネット依存 メンタル支援(脅...
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