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発達障害について

専門家の方にお聞きしたいです。 発達障害というのは脳のアンバランスが原因でウェスラーなどのI.Q検査で言えば、仮に総合的なI.Qが高くとも「能力ごとの差」が激しければ発達障害を疑われやすいと思うのですが(勿論それだけでは診断できない事は知っています)具体的にこの差が広ければ広い程どのような症状や問題が起きやすく、逆にこの差が小さければ小さい程どのような事が人より優れているのでしょうか? 1番肝心な事だと思うのですが中々具体的に答えてくれている方がいないので困っています、どうかよろしくお願い致します。

専門家の回答 ( 3 )

回答No.4

こんにちは。 「松代さんは少し大雑把に言わせてもらえば、能力差の大小はコミュニケーション能力に影響が出やすい様に書かれていますが、この友人の場合ではそれは当てはまらないと思います。」 最初の回答におきまして、全評価項目の最小値を起点としてのアンバランスを考えるとお答えいたしました。このご友人の場合は、全評価項目の最小値が平均より高く、そこからのアンバランスと推測いたします。従いまして、このご友人の場合にも説明はつきます。アンバランスイコール発達障がいではない、ということです。 発達障がいの議論におきまして、アスペルガー症候群をはじめとする典型的な例を取りあげやすいこともありまして、ご質問のような印象を与えてしまったかもしれません。 「この友人の様なコミュニケーション能力も学力も運動能力も問題ないのにI.Q検査の能力差が大きくでる場合は何故なのでしょうか?」 最小値の高い個性型ということです。最小値が高ければ、I.Q検査の能力差に特に問題は感じないのです。能力差の個性をどうとらえるかは、好みの範疇に入ってきます。 「一般的にこのような場合コミュニケーション能力以外に欠点があるとすればどのような事がありえますでしょうか?」 まず、前提は発達障がいの診断ですので、人間性全てを診断するものではないということです。例えばですが、コミュニケーション能力が高くても、人を欺くこともあり得ます。すなわち、嘘つき、虚偽の行為を行いやすい等、いくらでも欠点は存在し得ます。

松代 信人(@sainou) プロフィール

◆注力分野:知能改善、普通学級へ進路開発 幼児の知能改善、発達障がいの早期予防、知的・発達障がい・学習障害の治療教育 ◆対応分野 学習能力開発、進路開発、受験うつ、ネット依存 メンタル支援(脅...

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回答No.3

[再度のご質問の回答] 非常に良いご質問をたくさんいただきまして、ありがとうございました。 ”「アンバランスの個性」と書かれていますが、この様な場合の個性とはどのような性格や態度、行動、言動の事を言うのでしょうか?何か特徴があったりするのでしょうか?” 「アンバランスの個性」を厳密に定義させていただきます。”個性”の本質は極めて難しい永遠のテーマでもありますので、ここでは、非常に内容が限定されたものとなっております。評価項目を発達障がいの診断基準のみに限定します。また”個性”を差によって顕在化されるものと定義いたします。この定義におきましては、項目間の差のアンバランスが”個性”に対応することになります。 具体的には、学校の成績は良いがコミュニケーション能力に欠けている、アスペルガー症候群によくみられる数学の成績は良いが英語の成績が悪い、といったことを「アンバランスの個性」の例として挙げることができます。 次のご質問ですが、”人間性”の本質も極めて難しい永遠のテーマですので、ここでは内容が非常に限定されたものとなっております。ここでも評価項目を発達障がいの診断基準のみに限定します。またここでは、”人間性が高い”とは単に、”多くの人に支持されること”、と定義いたします。評価項目間の差が小さければ小さいほど、多面的なファクタにおいて、合う人の比率が高くなるといってよいと思います。もちろんこの比率は評価平均が上がる程、高くなります。評価項目間の差が小さくかつ評価平均の高い人、すなわちオールラウンドに目立つ人が、学級委員等に選出されやすいことに対応します。 以上のような限定された”人間性”定義においては、その具体的な中身はI.Q検査や心理検査や質疑応答などで判断できるものといえます。また、具体的な中身までお医者さんでもすぐに判断できることになります。 ”個性”や”人間性”を、上記のように限定してよいとは決して考えておりませんが、あくまで発達障がいとその診断という枠組みの議論として考えていただければと思います。

k338733
質問者

お礼

丁寧な解答を誠にありがとうございます。 でもしつこくて申し訳ないんですが、私の中でまだスッキリしない部分があります。 そもそも何故こんな疑問を持ってるかと言いますと、私の親友が病院でI.Q検査を受けましてその結果は総合I.Qが120程で比較的高くお医者さんからも「発達障害では無く健常者」と言われたらしいんですが、発達障害ほどでは無いものの能力差がわりと大きくアンバランスな結果だったそうです。 ですが、その友人は私の目から見てもコミュニケーション能力は高く男友達も多く女性からもモテる、いわゆる人気者な人間で、勉強や運動も普通にできました。 松代さんは少し大雑把に言わせてもらえば、能力差の大小はコミュニケーション能力に影響が出やすい様に書かれていますが、この友人の場合ではそれは当てはまらないと思います。 この友人の様なコミュニケーション能力も学力も運動能力も問題ないのにI.Q検査の能力差が大きくでる場合は何故なのでしょうか? 一般的にこのような場合コミュニケーション能力以外に欠点があるとすればどのような事がありえますでしょうか? 長々と質問を書いてしまい申し訳ございません、もし良ければ解答を頂きたいです。 よろしくお願い致します。

松代 信人(@sainou) プロフィール

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回答No.2

こんにちは。 発達障害の診断は、IQ検査に加えて、問診や質問紙への回答を総合して行われます。IQ検査は知能検査であり、社会性等は測定できませんので、総合的なIQだけで発達障害の診断がなされるわけではありません。 アンバランスという視点をとるとすると、重要なのは、全項目の最低値がどこにあるかということです。 全項目の最低値が標準値と比較して問題がなければ、アンバランスは個性であり、突出した項目があれば、それに対応した優れた能力を発揮する可能性が高いことになります。項目間の差が広ければ広いほど、特定領域で優れた能力を発揮する可能性が高いともいえます。アンバランスイコール発達障害ではないのです。もちろん、アンバランスの個性が社会標準と違うことで、人によっては、好き嫌い的なマイナスの評価をするケースがないわけではありません。次に差が小さい場合ですが、差が小さければ小さい程バランスはとれているが、特に突出した能力があるわけではないとも言えます。差が小さければ小さい程、オールラウンド的な能力や人間性に優れていると言えます。(全項目の最低値も高く差が小さい場合、全ての能力に優れていることは言うまでもありません)。 次に、全項目の最低値が、標準をかなり下回っている場合を考えます。例えば、 IQの総合評価に問題がなく、また言語能力にも大きな問題がないが、社会性(オミュニケーション能力、対人関係等)に問題がある場合、アスペルガー症候群等に分類される可能性が高くなります。 いずれにしても、アンバランスという視点に立つ限り、全項目の最低値の位置を起点としたアンバランスの捉え方が重要です。

k338733
質問者

お礼

解答して頂きありがとうございます! とても参考になったのですが、いくつかまだ疑問があるので、よろしいでしょうか? 「アンバランスの個性」と書かれていますが、この様な場合の個性とはどのような性格や態度、行動、言動の事を言うのでしょうか?何か特徴があったりするのでしょうか? もう一つあります、似た様な疑問なのですが差が小さければ小さい程「人間性が優れている」と書かれていますが、人間性とは具体的に何を指しているのでしょうか? 例えばキレにくいとか心が安定しているとかでしょうか? またその具体的な中身はI.Q検査や心理検査や質疑応答などで判断できるのでしょうか? それとも具体的な中身まではお医者さんでもすぐには判断できないのでしょうか? 長くなってしまい申し訳ございません、もし良ければ解答をお願い致します。

松代 信人(@sainou) プロフィール

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