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高速貨車 機関車との引き通しについて
私の居住地の最寄駅がある線区を通るコキ100系などの高速貨車を連結した貨物列車は、貨車が全車高速貨車であっても、また、機関車に元ダメ管や電磁ブレーキのジャンパ連結器があっても、機関車との間はブレーキ管のみしか機関車とつながれておらず、電磁ブレーキのジャンパ線も元ダメ管もつながれていません。 現在JR貨物が運用している高速貨車は、かつての20系客車のように元ダメ管を引き通さなくても問題はないのでしょうか。また、電磁ブレーキのジャンパ線はいつどこで使用するのでしょうか。
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元空気溜管(以下MRP)や電磁ブレーキジャンパは、必要が無ければ用いません。 最低限ブレーキ管(以下BP)が繋がっていれば運行可能です。 ただし、BP管だけの場合は最高速度が制限されます(95km/h以下)。 つまり、その列車が95km/h以下の高速ではない列車であれば、BPのみで構わない訳です。 ただし、東海道本線等の高速貨物が走る路線へ乗り入れる列車では、支線で高速で走らない場合は機関車-貨車管のMRPや電磁ブレーキジャンパを繋がず、それらは貨車間のみ繋いだままとして(予め準備しておいて)、高速な本線へ出る際の機関車交換で改めて機関車と接続して高速貨物列車を仕立てる運用はあるそうです。 なお、20系の電磁空気ブレーキ(AREBブレーキ)は95km/h超運転の場合は機関車からの電磁弁指令線が必須に、全速度域でMRP必須な条件になっているので、95km/h以下だったEF80牽引「ゆうづる」もMRPのあるP形が起こされた次第です。 (SLはAREBブレーキ化の前に引退。MRPのあるSLは後に真岡鉄道で50系の自動ドア用空気供給のために、C11とC12の2両に改造が施されたのみ) AREBでは使える機関車に制約があったため、12系以降の急行・特急客車ではBP管のみで95km/h超運転を可能とした反応速度の良い「CLブレーキ」が採用されています。 そして重く長い貨物列車用に電磁弁を追加した「CLEブレーキ」が高速貨車に採用。95km/h以下ならBP管のみで運用が可能となっているのです。 (コキ10000系は空気バネの空気供給のため、BPのみの場合は連結両数に制限あり)
お礼
なるほど! 詳細且つ丁寧にご教示いただきまして、ありがとうございました。