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Vodaの評判がいまいちのわけは？

2004/07/14 20:10

newdaysの回答

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newdays
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2004/07/15 07:59 回答No.9

　残念ながら、親会社がvodafoneになってからの経営戦略の迷走が、こういった評判の悪さとなって表れてきているのだと思われます。　vodafoneが親会社になって最初につまずいたのが、スーパーメールの料金体系でした。J-PHONEでもパケットメール(スーパーメール)ができると言われてファンの期待が高まりましたが、料金はパケット0.3円でDoCoMoと同じ水準、しかも192文字相当以内のメール・スーパーメール通知も有料になるというので散々たたかれ、数ヵ月後に192文字相当以内のメール・スーパーメール通知は無料に変更を強いられます。　また基本プランでは全国共通プランを新設します。しかし1分○円(つまり1分1秒話すと2分ぶん取られてしまう　但し最初の10秒のみ10円)という課金体系で、ヘビーユーザー有利(ヘビーユーザー以外には値上げ)な内容のため、契約者があまりいませんでした。そのためパンフレットから昔のプランを消し、全国共通プランのみ載ることになりました。そして『契約実績が少ない』(パンフレットにないから当たり前だが)という理由で、新規契約者は全国共通プランしか選べなくなりました。但し旧プランの既契約者については、引き続き旧プランを利用できるとアナウンスされました。　そして～@jp-○.ne.jpだったアドレスを、～@○.vodafone.ne.jpに強制的に変更すると発表します。迷惑メールのためという理由でしたが、アドレスの変更が迷惑メールの減少につながるわけではないですから、これも利用者から非難の嵐が起こります。強制的に変更されるという当初の発表は修正され、～@jp-○.ne.jp宛のメールでも受信可とされました。　さらに、端末の数を絞り込んだほうが利益があがることから、提供される端末数が減少します。メーカーではDENSO・Pioneer・KENWOODといった個性的なメーカーが次々と撤退します。そしてJ-PHONEへの貢献度が高いシャープの端末が極端に多くなり、選択の自由が少なくなりました。　こうしたなかで、混乱を嫌ったJ-PHONEファンが少しづつJ-PHONEから離れていきます。その一方でJ-PHONEは過去最高の利益を上げます。　こうしてサービスが少しずつ低下し、暗い話題が多くなるなかで、去年10月、社長が『10の約束』というスローガンを掲げました。 (1)もっとグローバルに　海外での写メール・日本語Webなどをボーダフォングローバルスタンダードで提供 (2)TVコールを使いやすく　ボーダフォングローバルスタンダードのTVコール(TV電話)を通常の通話料と同じ料金で提供 (3)パッケージプランの提供　ケータイの枠を超えた、様々な特典を提供 (4)先進機能搭載、優れたデザインの携帯を次々と　斬新なデザインの端末を次々導入 (5)機種変更、お求めやすく　全国共通ポイント制を導入し、機種変更を更に安価に (6)料金プランや割引サービスをパワーアップ　コミュニケーションをサポートする料金プラン・割引サービスをお届け。現状のプランはそのままお使い頂けます。 (7)「J-スカイ」は「ボーダフォンライブ！」へ飛躍します　グローバルでリッチなサービスをお届け (8)Eメール受信は今までどおり　従来のアドレスでもメール受信が可能 (9)「J-フォンショップ」は「ボーダフォンショップ」へ　さらにきめこまやかな対応を目指します (10)「J-フォン」のケータイは引き続きご利用いただけます　J-フォンのロゴの入った携帯は引き続きご利用頂けますというものでした。　そして土休日のJ-PHONEユーザー同士の会話が料金プラン問わず1分5円になるハッピータイム、2年の継続契約で15%の割引と12ヶ月につき2ヶ月分の基本使用料が無料になるハッピーボーナスがスタートします。　ハッピータイムはJ-PHONEのプリペイド式携帯でもOKでしたのでプリペイド利用者も急増します。またプリペイドの利用促進を図るため新機種を投入し、課金単位を20秒○円に引き下げます。　またハッピーボーナスも違約金1万円という厳しい内容であるものの、ハッピータイムの適用などもあったので、そこそこ人気はありました。　そして、J-PHONEはvodafoneへと社名が変更されました。　しかし、前年過去最高だった利益は落ち込みました。　そしてそれに呼応するように料金プランの改悪が4月に発表されます。　まずハッピータイムが6/30付けで廃止になりました。代わりに土休日のvodafone同士の会話が、5分間話せば30分無料になる『ハッピータイム2』に変更されました。これは一部のヘビーユーザーには値下げになりましたが、かなりのユーザーにとっては値上げになりました。　そしてTVコールの通話料が通常の通話料の1.8倍に値上げされました。『10の約束』にも手が入ったわけです。しかもTVコールがハッピータイムの適用外になったので、土休日は1分5円から108円になるケースまでありました。　さらに料金プランにも手が入れられました。パック系プランでは、電波の悪さなどを考慮し、最初の10秒は10円と設定されていました。旧プラン含めこれが廃止されたのです。よって、つながってすぐに切れてしまった場合、留守電にちょっと入れる場合にも最悪1分ぶんの料金が課されることになりました。　この他、プリペイドの20秒課金(20円)を廃止し、1分課金(60円)にしました。ハッピータイムの対象からもはずしました。　これらの改悪は多くの批判を巻き起こしましたが、その中でも収まらないのが年間契約者・特にハッピーボーナス契約者です。2年間の継続契約を義務付けられたのに、料金プラン・料金体系が変更されるのでは、詐欺ではないかという厳しい批判がvodafoneに浴びせられました。　しかし、それに対しvodafoneが取った行動は、ホームページに残っていた『10の約束』のページをひっそりと引き上げたことだけでした。批判はさらに消費者センターや総務省にまで持ち込まれ、vodafoneはやむなく救済措置を取ります。今月中に限り、料金改定を理由とした解約の違約金を免除するという前代未聞の決定をしたのです。　もともと親会社のvodafoneは世界一の携帯電話会社ですが、携帯を扱ってはいるものの、実態は子会社からの配当・子会社への融資・資金運用などで利益を上げる金融業者に近いものでした。今回の改悪措置も利益減少に対する改善策として英本社からの指示で行われたもののようです。1800億円もの利益を上げているにもかかわらず早期退職の募集が始められました。社員からの募集は殺到し、すぐに打ち切られてしまいました。社長も辞任し、vodafoneを去りました。　　こうしたドタバタ劇の間に、ユーザーフレンドリーなサービスを廉価に提供してきたかつてのJ-PHONEのイメージは完全に消えてしまいました。また写メールなどで培ったはずの先進的なイメージは、au・DoCoMoに持っていかれました。かつてauを追い越すほどだった契約者数も大きく引き離されました。家電店などでも、vodafoneのコーナーには1円で商品が並んでいるのに人気がなく、au・FOMAのコーナーにだけ人だかりができるという光景も珍しくなくなりました。　そして、かつてのJ-PHONEファンは今や厳しい批判者として、vodafoneと鋭く対峙しています。『嘘つき！』『最悪！』『最高値！』という厳しい言葉があちこちの掲示板で見られますが、かつてのJ-PHONEファンの怒りが爆発していると言ってよいでしょう。但しそうした批判のなかには、感情論が先立ち妥当性を欠くもの(メール消失が未だに頻発するなどの誤った批判)も少なくありませんが…。　長くなりましたが、評判がいまいちというのは…こういう理由があったわけです。　さて、メール送信1日10回程度・通話1500円程度であれば、今まで通りvodafoneを使い続けるのが一番でしょう。他社に変えたところで、劇的に安くなることは期待できません。またDoCoMoに送ることが多いということですので、スーパーメール機の選択のほうがよいでしょう。　今年の夏モデルですと、シャープのV602SH、東芝のV601Tがお勧めです。シャープ好きであればV602SH、そうでなければV601Tをお勧めします。