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美術館で撮影していいものといけないものの違い

美術館に行くと ・フラッシュをたかなければ撮影OK ・撮影禁止 の2種類の作品があることがあります。 例えば国立西洋美術館とか、東京国立近代美術館工芸館とか。 この違いは何でしょう? 所有者がその美術館ではなくて、持ち主が許可していない? 著作権とか?OKなものは本人の明確な許可があったものとか? 可能性はいろいろ考えられますがよくわかりません。 この点について教えてください。よろしくお願いします。

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  • ベストアンサー
  • kifimi
  • ベストアンサー率72% (425/586)
回答No.1

国立系の博物館・美術館は、自館の所蔵品に限って撮影OKのところが多いです。撮影禁止のものは、他館からの借用品や、所有者に意向によるもの、となっています。(下記参照) 著作権の問題ではなく、所有権の問題です。所有する美術品等を公開するか、撮影を許可するか、商業利用や出版を許可するか、等々の判断は所有者が有する、ということです。 国立系の美術館博物館は、所蔵品=国の財産=国民の財産、ということで、広く国民に開放する=(作品保護に支障のない範囲内で)撮影を許可する、ということです。 なお、フラッシュ禁止は、作品保護のためです。 ・国立西洋美術館>FAQ https://www.nmwa.go.jp/jp/visit/faqs.html >作品の模写・撮影(含デジタルカメラ)はできますか? > 本格的な模写はできません。当館が所蔵する作品(常設展示作品)については、写真撮影は可能です。ただし、フラッシュ等の光を発するものや三脚等は使用できません。なお、混雑の状況等により、撮影を全面禁止にする場合もあります。また、展覧会等で他の美術館等から借用した作品の撮影は一切禁止しています。 ・東京国立博物館>よくある質問 http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=156 >Q:展示室で写真撮影はできますか? >A:総合文化展については、個人利用にかぎって写真撮影ができます。ただし、撮影禁止マークのついている作品は、所蔵者の意向により撮影をお断りしています。 >また、一脚、三脚、自撮り棒などの使用とフラッシュの使用はできません。他のお客様のご迷惑となるような行為(割り込んだり、撮影のため長時間その場にとどまるなど)はおやめください。撮影した画像を営利目的で複製・配布することはできません。 >特別展会場については、写真撮影は禁止です。 東京国立博物館の所蔵品のうち、例外的に撮影禁止のものとして、江戸時代のミイラがあります。これは倫理的な観点からで、撮影禁止にする趣旨の説明書きがあります。 なお、奈良国立博物館の常設展(なら仏像館)は以前は撮影OKだったのですが、トラブルが多かったようで、近年、撮影禁止になりました。 ・奈良国立博物館>その他 http://www.narahaku.go.jp/news/05.html >なら仏像館の展示室における写真撮影について > これまで、なら仏像館では、館蔵の仏像に限ってはお客様による撮影のご希望に添ってまいりましたが、それが却って多くの方々の鑑賞の妨げになる場合が少なくありませんでした。今後はお客様ご自身の目と心で仏像と向き合っていただくことを願い、展示室における撮影はすべてご遠慮いただくことにいたしました。なら仏像館がさらに素晴らしい仏像との出会いの場になりますようこれからも努めてまいりますので、何とぞご了承くださいますようお願い申し上げます。 奈良国立博物館 >[2011.12.28]  このように、今は撮影OKの国立美術館・博物館でも、撮影マナーを守れない人(他の人の作品鑑賞を妨げる撮影、撮影禁止品の撮影、禁止されているフラッシュの使用、個人使用の範囲を超えての撮影画像の使用など)が増えたら、今後、全面禁止になる可能性もあるかと思います。 余談ながら、以前はフラッシュなしでの撮影OKが主流だった海外の博物館でも撮影禁止になっている事例が増えてきていますが、これはデジカメやスマホの普及と関係があると思います。デジタル画像は素人でも大量複製が容易であり、博物館・美術館としては、所蔵品をデジタル画像で勝手に・簡単に商業利用される(=所蔵品で勝手に金儲けされる)ことを防ぎたい、というのが大きいかと思います。 また、デジカメは自動フラッシュ設定にしている人が多く、フラッシュ禁止の場所でうっかりフラッシュ撮影してしまう人が続出→作品保護のためにいっそ撮影そのものを全面禁止に、という事例もあるようです。

pringlez
質問者

お礼

なるほど。基本は自館の所蔵か借用かの違いということですね。 >国立系の美術館博物館は、所蔵品=国の財産=国民の財産、 >ということで、広く国民に開放する=撮影を許可するところが多い これも、確かに「撮影OKのものの方が多いんだなぁ」とは思いました。全面禁止のところもあったような気がするのに。そういう方針の違いなんですね、勉強になります。 それ以外にも詳しく丁寧なご説明ありがとうございました。

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