箱鳴り感の正体について
アコギの音質の表現として「箱鳴り感」という言葉がありますが、これは音のどんな成分のことを指す言葉なのでしょうか?
以前楽器屋に遊びに行ったときに、友達が弾いてるアコギの音を「めっちゃ箱鳴りしてるな~!」と言ってました。
たしかに良い音なんだという気はしましたが、その音のどの部分を聞いて「箱鳴り」と判断したのかがわかりません。
手始めにインターネットで調べてみるのですが、どうも具体的な解説が見当たりません。
倍音とかだと、「例えばA音なら880Hzなど…」というように、体系的に理解できる解説がなされておるようです。
箱鳴り感については、「ボディ内で音が共振し…」「箱だけがなってるような、こぢんまりした感じの…」というように、仕組みや印象を説明したものはあります。
ですが、倍音の説明などと比べると、「どんな音」というのをピンポイントで表したものは見つかりません。
一方で、エレキギター用のアコースティック・シミュレータなんかには、「ボディ鳴りを調節する」という機能があったりします。
これはつまり、エレキギターからの音に「箱鳴り」に聞こえるよう何らかな成分を足す機能なんだろうと推測しています。
もちろんアコギのファンの方は「そんな音は真の箱鳴りとは言わないよ」と仰るでしょうしそれが真実なんだと思いますが、
逆に言えば「疑似的に再現できる」=「箱鳴りと感じている音成分の正体を把握してる」ということではないでしょうか。
ある特定の周波数なのか、減衰の仕方なのか、あるいはもっと別の何かなのか。
アコギを弾く人が「箱鳴り感」と呼んでるものの正体は、いったい何なのでしょうか?
それとも、アコギから出た音だと映像としてわかってるから「箱鳴り」と断定できるだけで、どの成分のことを指すかは具体的に定義されてないのでしょうか?