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デパスって危険な薬だったんですか?

腰が悪く、台風などで気圧がかわり、肩こりがMAXでひどいときは、デパス0.5mgを飲んでいました。 肩こりが治るので、重宝していました。 飲むのは、2か月に1回ぐらいです。 先日、デパスが向精神薬に分類されると聞いて、怖くなりました。 医師から、確かに抗不安薬とは聞いていましたが、私は『筋弛緩薬』だと思って飲んでいました。 ……危険な薬なんでしょうか?まだ残りはあります。 肩こりMAXの時は、マッサージしても利かず、吐きそうになる時は飲んでいます。 今までは、整形外科では処方されなくなるのでしょうか?

専門家の回答 ( 1 )

回答No.8

こんにちは。 今まで肩こりの薬として使用していたものが突然向精神薬なんて言われたらびっくりしてしまいますね。 デパスも他の抗不安作用を持つベンゾジアゼピン系薬の一種です。 ではなぜ今まで向精神薬に指定されていなかったのか?という疑問が出ますよね。なかなか情けない理由なのですが。 デパスが発売された1980年代、日本では向精神薬の濫用が問題となっていました。当然規制する動きが出てきます。 この時どの薬を規制するか?となった時にアメリカの例を真似たのですが、そのアメリカではデパスが販売されていなかったため漏れてしまった、ということらしいです。 ところがこのデパス、数ある抗不安薬の中でも筋弛緩作用が強く肩こりなどに非常に有効だったので、向精神薬にも指定されていないことから整形外科などで多く処方されるようになりました。 また眠気も比較的強く出ることで、睡眠薬に類する薬を処方するほどでもない患者に内科でも多く使われました。 しかしデパスがベンゾジアゼピン系薬剤である以上、常用すれば依存も形成します。 向精神薬に指定されていないことにより、個人輸入なども横行して濫用状態が続いていたので、今回向精神薬にしてされました。 依存を形成すると言いましたが、質問者様のように連用せずたまに使うくらいであれば問題はないかと思います。 元々向精神薬に指定されていた薬剤よりも広く多く使われていたことから潜在的な依存者は非常に多いと考えられますが、他の向精神薬に比べて特別危険ということはありません。 しかし問題になっていることも確かなので規制しましょう、ということです。 今の使い方なら問題ないというのであれば使いたい、と思われるかもしれませんが、向精神薬に指定されることで医師としては処方しにくい薬になります。 まず、処方日数に制限が生まれます。デパスは一度の処方で出せる量が30日分までに制限されるようです。これは質問者様には大きな問題にならないかもしれませんね。 もう一つ、向精神薬なので肩こりや腰痛という診断では使用することができなくなる可能性があります。 整形外科であっても不眠症の人に睡眠薬を処方することはできますが、肩こりの人にデパスは処方できないという制限が生まれる可能性は低くないということですね。 質問者様のようなケースではデパスの使用はやめて代替薬を模索することになるのではないかと思います。 たまに飲むだけとはいえ向精神薬を飲むのは怖い、でもよく効いていたから他の薬が同じように効いてくれるのか不安だ。大きなジレンマだと思います。 筋弛緩作用を有する薬も複数ございますので、主治医とよく相談してご自身に合った薬を見つけましょう。 お大事になさってください。

ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール

ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...

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