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電気製品の開発費用と製品価格
電気製品の価格に興味があって、価格がどのように決まっていくのか勉強しています。製品を開発する上で、当然開発費用がかかると思います。良い製品を作るためには莫大な開発費用が必要なのだと思います。この「開発費用というのは、どのように製品価格にのせられるのでしょうか」。 製品の価格が「開発費+製造コスト+利益」と単純に考えた場合、開発費用は発売年、1年後、2年後とずっと上乗せされるものでしょうか。だんだん減っていくものなのなのでしょうか。
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- 92128bwsd
- ベストアンサー率58% (2275/3919)
価格と言ってもお店で買う価格とメーカーがお店に売る価格があるのですが、お店で商品を買った時の価格は大雑把には次のような内訳になります。 店頭価格 = 店のマージン(粗利)+ メーカーの卸売価格( メーカーのマージン(粗利)+ 変動費(部品代+製造費用)) 最後の変動費と言うのは、総額が生産する量によって変わるから。10万台作るには1万台つくるのの10倍の部品代がかかり、10倍の労働者が必要で10倍の電気代がかかります。100万台だと100倍。 それに対して、メーカーの社員数は生産台数によって増えたり減ったりはしません。そう言う台数によらない費用(営業、宣伝、管理、開発、資産など)をまとめて固定費と言います。会社が利益を上げるためには、上の式のうち、 メーカーのマージン x 販売台数 > 固定費 である必要があります。だから逆に販売台数が少なければマージンを上げなければならず、結果販売価格が高くなります。またたくさん売れればマージンを低くしても、利益は出せます。開発費用はこの固定費の中に入っているので、一台売ってどれだけ価格に上乗せするかは、全体で何台売る計画で、売値をいくらに設定するかによって変わってきます。 いずれにしても開発費用は1万台生産仕様が100万台生産仕様が変わらないので、たくさん売れるものに対しては多額の開発費用をかけても回収できますが、数が出ないと回収できなくなると言う関係にあります。 > 製品の価格が「開発費+製造コスト+利益」と単純に考えた場合、開発費用は発売年、1年後、2年後とずっと上乗せされるものでしょうか。 もし、同じ製品を1年、2年と同じ値段で売ることができればあるところで開発費を回収できるので、その時点からはその開発費回収分はすべて利益に回ることになります。ただ今の競争の激しい世の中同じ商品を1,2年売り続けることも難しいし、売値をキープすることも難しいです。
- Gletscher
- ベストアンサー率23% (1525/6504)
違います。 開発費は、それぞれねの製品の予想販売台数などで決めません。 売ってみないと何台売れるか、どれくらいの期間売れるか分からないじゃないですか。それでは1台当たりの計算なんてできません。 製品に関係なく、今年度の全体利益から来年度の予算を決めます。 予算は費目毎に、人件費、開発費、宣伝費、設備費、材料費、福利厚生費などと割り振ります。 経理の基礎と工場管理の基礎を勉強しましょう。
お礼
ご回答ありがとうございました。開発費は予算からの割り振りが大事なのですね。教えて頂いた基礎的な勉強にチャレンジしてみたいと思います。とても参考になりました。
- trytobe
- ベストアンサー率36% (3457/9591)
そんな減価償却みたいな計算をしていたら、少量多品種の世界ではやってられないので、 開発費は、個別の製品の過去の投入費用ではなく、「今年の開発部隊の人件費+R&D予算」を、「今年の商品ラインナップ売上予測に分散させる」ことで、ほとんどその年での発生費用vs.売上高、そしてその差が製造原価+利益、という「商品ごとにどこに分散させるか」という調整しかしません。 つまり、不採算の分野のR&D費用を、採算がとれて利益が上がっているところで稼ぎ出す、という社内での金のつぎ込みどころの違いがあるのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。会社全体の売上高から各製品カテゴリーに振り分けるということですね。開発費用と製品価格の関係は単純なものではないんですね。他の回答者様のご説明と合わせて、頭の中で整理してみます。
- maiko0333
- ベストアンサー率19% (839/4401)
まず、設計段階で原価計算というものを行います。 材料費がいくら、営業の費用がいくら、税金がいくら、 加工ミスなどで捨てなければならないのはどのくらい、利益をどのくらい乗せるか。 そのすべてを上司(社長)が見て利益と価格を決めるのです。 利益があっても売れなければ意味が無い。安く売るなら利益がない、 同業他社はいくらで売りだすだろうか、というところですね。
お礼
ご回答ありがとうございました。同業他社の動向も重要なのですね。参考になりました。
お礼
詳しいご説明をありがとうございました。仕組みをよく理解することが出来ました。考えていたような単純なものではない事がよくわかりました。