• ベストアンサー

司法書士過去問について(平成8年第15問)

A所有の建物についてBが抵当権を設定した後に、Aがその建物をCに賃貸して引き渡した場合における権利関係に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。 イ・・・賃貸借契約終了後、AがCに建物の返還を請求しないまま10年を経過しても、Aは、Cに対し、所有権に基づき建物の返還を請求することができる。 イの肢は正しいということになっています。この件について少し考えたのですが賃貸借契約終了後、Cが時効取得をするためには賃貸借契約終了後20年間占有する必要があるということでしょうか? 詳しい方からのアドバイスをいただけますと幸いです。よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.3

疑問について まず、あなたは何気に自己占有という言葉を使っているのですが、自己占有と自主占有は違う概念です。 自己占有は占有者本人が自ら物を所持する占有で、賃借人もこれに含まれます。 自主占有は所有の意思を持ってする占有で、賃借人は含まれません。 そして自主占有については民法185条に規定がありますが、所有の意思は単に内心の意思があれば変わるものではなく、占有取得の原因である権原または占有に関する事情により外形的客観的に定められるとするのが判例です。(s47.9.8) なのでこの条件に当てはまるなら自主占有への変更があったと考えてよいけれど、単に賃貸借が終了しただけでは足りないです。162条の自主占有にするには以後は自分の所有として占有すると表明しないと、いくら時が経っても外形的に他主占有のままということになります。 なお、185条には新権原もあります。これには判例s46.11.30、相続人が絡む事案ですが、これにあたれば自主占有となりますが。 ただ、問題に特に書いてなければ、通常はこのような事情は付加せずに答えを出します。

you_kabu
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。少しずつですが分かってきたような気がします。法律の内容(特に言葉)が難しいためかなかなか理解が進まないのですがいろいろ調べて取り組んでみたいと思います。また質問をさせていただきますのでその時はご回答いただけますと幸いです。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (3)

回答No.4

再びですが、もし、わかりにくかったら、ネットでも民法185条についてまとめたものがあるので、検索してみてください。 www.crear-ac.co.jp/shoshi-exam/185/

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
回答No.2

ちょっと訂正します。 所有者は… 所有者に基づき→所有権に基づき 返還請求できます。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
回答No.1

取得時効のための占有は自主占有出ないとなりません。賃借人はあくまで他主占有です。 なので民法185条によって以後は自己のために占有することを所有者に表示するなどして自主占有に転換しなければ、いつまでも(20年経っても)所有権を時効取得することはありません。 この場合所有者は所有者に基づき建物を返還できるので、イの肢は正しいとなります。

you_kabu
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。この場合賃借人は契約終了後となるともはや賃借人ではなくなるので自己占有(悪意占有として)とすることはできないのでしょうか? 的外れな論点、質問かもしれませんがアドバイスをいただけますと幸いです。よろしくお願いします。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 司法書士過去問について

    民法の平成27問6肢エについて Aがその所有する甲土地について、BのCに対する債権を被担保債権とし、Bを抵当権者とする抵当権を設定した後に、Cが甲土地の所有権を時効により取得したときであっても、Bの抵当権は消滅しない という肢について 抵当権を設定するのはAがするのでしょうか?BのCに対する債権を被担保債権とし、Bを抵当権者にするというのがよく分かりません。Cは時効取得できていないときに抵当権の設定というのもあり得ないと思いますし、このシチュエーションがいまいちわかりません。AはCの保証人になったとか…?すいません。詳しい方からのアドバイスをいただけますと幸いです。よろしくお願いします。

  • 敷金の返還義務が承継するか教えてください。

    敷金の返還義務が承継するか教えてください。 建物所有者(賃貸人)Aと賃借人Bとの間で敷金500万円、月額賃料50万とする建物賃貸借契約を締結し、Bは引き渡しを受けた。その後、本件建物に抵当権が設定され、競売により、所有権が移転し、新所有者Cが賃貸人となった場合、Bの敷金返還請求権はCに引き継がれると聞いたことがありますが、本当でしょうか?併せて民法の第何条に記載があるか教えてください。 また、建物賃貸借契約前に抵当権が設定されていた場合では、Bの敷金返還請求権はCに承継されないと聞きましたが、ご回答をお願いいたします。

  • 司法書士の過去問(無権代理)

    H13-03 Aが、実父Bを代理する権限がないのに、Bの代理人と称してCから、金員を借り受けた。この事例に関する次の記述のうち、判例の趣旨に照らして正しいものはいくつあるか。なお、Cには、Aに代理権がないことを知らなかったことに過失があるものとする。 ア.Bが死亡し、AがBを単独で相続した場合、CはAに対し貸金の返還を請求することができる。 エ.Bが死亡し、AがBの子Dと共にBを相続した場合、Dが無権代理行為の追認したときは、Cは、A及びDに対し、貸金の返還を請求することができる。  アとエが正解のようですが、CはAに対して、どういう権利に基づい て返還を請求するんですか?契約があったので不当利得ではない気がいたします。賃貸借の期間が終わったら請求できると言うことですか? イ.Aが死亡し、BがAを単独で相続した場合、Cは、Bに対し、貸金の返還を請求することができる。  Cは過失で知らなかった場合、取消権はないですか?追認拒否をされる前に取消権を行使すれば、現存利益の回復ができるのでは?Cは元々Bに貸すつもりだったから、取り消す理由がないのでしょうか?

  • 司法書士過去問について

    分からない点がありましたので質問します。 Aは、Bに対し、自己所有の甲土地を売却し、代金と引換えに甲土地を引き渡したが、その後Cに対しても甲土地を売却し、代金と引換えに甲土地の所有権移転登記を経由した。この場合におけるBの甲土地の取得時効の成否に関する次の記述のうち、判例の趣旨に照らし、正しいものはいくつあるか。 という問題で Bは、甲土地の引渡しを受けた時点で、所有の意思を有していたとしてもAC間の売買及び登記の経由があったことを知ったときは、その時点で所有の意思を失うので取得時効は成立しない。 という肢でこれは×なのですがもしもCがBに対してBに引き渡してから10年以内に裁判上の請求をした場合にはその土地を時効取得できないということで○として考えてよいのでしょうか? 初歩的な質問かもしれまsネガアドバイスをいただけますと幸いです。よろしくお願いします。

  • 抵当権者の引渡請求権

    Aが土地所有者Bから賃借した土地上に所有している甲建物についてCのために抵当権を設定した。 Aの不在期間中に、Dが甲建物を不法に占有した場合、Dが不法占有することにより、抵当不動産の交換価値の実現が妨げられ抵当権者の優先弁済請求権の行使が困難となるような状態にあるときは、CはAのDに対する妨害排除請求権を代位行使して、Dに対して直接自己に甲建物を明け渡すよう求めることができる。(新司H20-14-イ) 答え)正しい これはあっていますか?抵当権者の直接自己への引渡しを請求できるのは維持保存請求権の保全に基づくためであり、上記ケースでは引渡し請求ができないと思います。 (H11.11.24、H17.3.10) どなたか詳しく教えて下さい。

  • 行政書士 過去問 の 解説の意味がわかりません!(民法)

    今年行書試験を受けるものです。 過去問で壁にぶつかりました。 すみませんが、解説いただけると助かります!!! 問題 Aの所有する甲土地につき、AがBに対して売却し、 Bは、その後10年にわたり占有を継続して現在に至っているが Bが占有を開始してから5年が経過した時にAが甲土地をCに売却した場合に BはCに対して登記をなくしては時効による所有権の取得を対抗する事ができない。 解説 妥当でない 時効完成前に、第三者が生じた場合、 その第三者は物件変動の「当事者」であるとして 時効取得者は登記なくしてその第三者に対抗できる。 (大判大 13.10.29 再判昭41.11.22) よって、Bは登記をしなくてもCに対して時効による所有権の取得を 対抗できる。 ◆疑問 登記がなくても売買契約が成立しているのに、 何故時効の話が出てくるのか がわかりません。

  • 宅建の過去問 平成10年

    ●所有の意思をもって, 平穏かつ公然にA所有の甲土地を占有しているBの取得時効に関する次の記述のうち, 民法の規定及び判例によれば,正しいものはどれか。 (平成10年・問2) 選択肢3.「DがBの取得時効完成前にAから甲土地を買い受けた場合には, Dの登記がBの取得時効完成の前であると後であるとを問わず, Bは,登記がなくても,時効による甲土地の所有権の取得をDに対抗することができる。」 ------------------------------------------------------------- 上記の平成10年過去問の正解は選択肢3なのですが、 疑問に思った点があるので教えて下さい。 Bの取得時効完成後にDが登記を済ませた場合は、時効取得の後に登記を自分に移さないまま放置したBに落ち度があるので、BはDに対抗できないような気がするのですが、いかがでしょうか? それとも、時効取得前に買い受けた者は、いつ登記をしても時効取得者には対抗できないということでいいのでしょうか?そうなると、所有の意思を持つ占有者がいる不動産は買い受けても意味がないと思うのですが、いかがでしょうか? よろしくお願いします。

  • 土地所有者、建物所有者、建物賃借人

    土地所有者をAとし、AがBにその土地を賃貸し、Bはその土地上に建物を建て、その建物をCに賃貸していました。 ところでBはAに地代を支払わないので、AはBに内容証明郵便で土地賃貸借契約の解除の通知をしました。(勿論、催告したうえで) その後、AはBからその建物を借地権の附随しない建物代金として買い受けました。つまり、現在では土地も建物もA所有です。 そこで質問ですが、AはCに対して建物不法占拠として明渡しを求めることができるでしようか? 私は、地代未払いによる土地賃貸借契約解除の段階でCは建物を利用する権利は無くなっていると思われますので(例え、CはBに建物賃料を支払っていたとしても)この訴訟ではAの勝訴となりそうですが、どうなのでしよう。

  • 所有権以外の取得時効について調べていたのですが、

    所有権以外の取得時効について調べていたのですが、 抵当権は、占有を伴わない権利であるから対象とならない。 とありました。 そこで思ったのですが、占有を伴わない権利は原則として時効はかからないのでしょうか。 しかし他方では著作権等の知的財産権は取得時効の対象となるとありました。 どうゆうことなのでしょうか。 詳しい方教えて下さい(>_<)

  • 平成19年 23目 民法

    平成19年 23目 民法 この文章の言ってることも、解説の意味もわかりません。なんて言ってるのでしょうか? 〔第23問〕(配点:2) 履行遅滞による契約解除のための催告に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に 照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか 。 賃貸人が,賃貸借契約の終了を原因とする賃貸借目的物の返還を請求しつつ,仮に賃貸借契 約が存続しているとすれば一定額の賃料を支払うべき旨を催告しても この催告は無効である , 。

このQ&Aのポイント
  • DCP-J968Nでドライバーのインストールができない問題について相談します。
  • WIFI接続で印刷できていたが、WIFIをポケットWIFIに変更したところ、パソコンからプリンターが認識できなくなり、ドライバーのインストールができません。
  • BROTHERのHPのサポート&ダウンロードからインストールを試みていますが、製品選択のステップでプリンターが認識できず、進めません。
回答を見る

専門家に質問してみよう