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聖書について
エジプトからカナンの地まで何日かかりますか。イスラエル人は40年かけてカナンの地へと入っていくのですが、11日で行けるという先生もおります。実際どうなのでしょうか。
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>エジプトからカナンの地まで何日かかりますか。 >イスラエル人は40年かけてカナンの地へと入っていくのですが、 >11日で行けるという先生もおります。実際どうなのでしょうか。 について,何かの役に立てれば幸いです。 地理的には,Google Maps でルート計算を試みた場合,おおむねですが, 1.カイロ東部の適当な地点からスエズまで,100km 2.スエズから,シナイ山(エベル・ムーサー)まで,300km (海沿い道路から内陸に入ってシナイの荒野[出エジプト記19:1,2]に進んだとして) 3.シナイ山からアカバ湾北端(エイラト)まで,180km 4.エイラトからエリコまで,300km (エリコはイスラエル人がカナンの地に入った,特定しやすい地点なので) ということで,「山を行きめぐる」(申命記2:3)ことなく,つまり「放浪」せず順調に進んだ場合は,900km程度になろうかと思われます。 次に,この道を進んだイスラエル人の状況ですが,「女と子供を除いて徒歩の男子は約六十万人であった。」(出エジプト記12:37)[1955年口語訳]ということです。そうすると,「古代において,女と子供を含む,男子だけで60万人の集団が,徒歩または家畜に乗り,荒野または砂漠地帯を約900km進んだ」ということになります。 ですから,端的に「イスラエル人が,エジプトからカナンの地まで何日かかるか」という場合は,上記の条件で検討できるかと思います。 しかし,聖書の記載によれば,実際には,900kmを順調に進むことはできず,民数記13:25~14:9にあるとおり,「パランの荒野」なる場所(申命記1:19では「カデシ・バルネア」) で,「事件」が起きます。その結果,「四十年のあいだ、荒野で羊飼とな(る)」同14:33,「…あなたがたは、あす、身をめぐらして紅海の道を荒野へ進みなさい。」同14:25という宣告・命令を受け,40年間,「放浪」することになったということです。 (この事件の「いきさつ」や「とられた処置の意味」は,興味深いものがあります。) なお「11日で行けるという先生もおり」とのことですが,その根拠が重要かと思います。 結論として,(聖書の「出エジプト」に関して)イスラエル人が「エジプトからカナンの地まで何日かかるか」を検討する場合は,地理的な検討もさることながら,結果的に40年経過した背景について,聖書に書かれている事実関係を考慮に入れる必要があろうかと思います。
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聖書の読み方を勉強して下さい・・ 「エジプトからカナンの地まで何日掛かるか」は 距離ではありません・・ カナンとは「安住の地」出発点としてエジプトとなっただけ・・ 聖書は「比喩と譬えの書物」・・何処が比喩かを よーく考えながら 読む事が必要です・・
- eroero4649
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エジプトといっても広うございましてね。Googleマップで調べてみたら、ナイル川と死海との距離が直線でだいたい300kmくらいです。日本で置き換えると、東京から関ヶ原までで直線で300kmくらい。つまり大ざっぱにいえば、多摩川から東海道を通って琵琶湖を目指すって感じがナイル川から死海を目指す感じになるでしょうかね。もちろん、間に箱根があるような日本と、起伏はない代わりに茫漠たる砂漠が広がる中東をいっしょくたにはできません。 道路がきちんと通っていて、街道沿いに宿場町を通りながら進むことができる東海道と違い、砂漠でオアシスを探しながら目指すわけですから、日本よりはるかに時間はかかるでしょう。10日くらいってのはいい数字ではないでしょうかね。 また、出エジプトをしたユダヤ人は各地で戦争しながら安住(約束)の地を目指していったわけですから、何十年もかかったとしてもそれはそれで不思議ではありません。