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多項間漸化式

stomachmanの回答

  • stomachman
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回答No.6

masuo_kunさん > 「余り」はnの式 大したことないですよ。下記をご覧じ。 Ωを既知の数列とするとき、 (1) A(n)=αA(n-1)+Ω(n-1) (α≠1) という漸化式の一般項は (2) A(n)=(α^n)A(0)+(Σ{j=0~n-1}(α^j)Ω(n-1-j)) と表されます。  特にΩ(n)=ωのとき、漸化式は (1') A(n)=αA(n-1)+ω であって、 (2') A(n)=(α^n)A(0)+ω((α^n)-1)/(α-1) =(α^n)(A(0)+ω/(α-1))-(ω/(α-1)) という一般項を持ちます。これはP=A(0)+ω/(α-1), p=-(ω/(α-1))とおけば (2'') A(n)=(α^n)P+p と書けます。α=1の場合はもっと簡単ですね。 (3) B(n+1)-βB(n) = α(B(n)-βB(n-1))+Ω(n-1) という漸化式を考えます。 (4) A(n)=B(n+1)-βB(n) と定義することによって、 (2) A(n)=αA(n-1)+Ω(n-1)=(α^n)A(0)+(Σ{j=0~n-1}(α^j)Ω(n-1-j)) と表せます。さて、Aの一般項が分かったので、(4)を用いて漸化式 (5) B(n) = βB(n-1)+A(n-1) が得られた。(5)の一般項は、(2)によって、 (6) B(n) =(β^n)B(0)+(Σ{j=0~n-1}(β^j)A(n-1-j)) です。特にΩ(n)=ωのとき、 (6') B(n) =(β^n)B(0)+(Σ{j=0~n-1}(β^j)(α^[n-1-j])P+p) =(β^n)(B(0)+P/(β-α)+p/(β-1))-(α^n)P/(β-α)-p/(β-1) となります。 漸化式(3)を整理すると (3') B(n+1)-(α+β)B(n)+αβB(n-1)= Ω(n-1) ですから、一般に (7) B(n+1)-bB(n)+cB(n-1)= Ω(n-1) の形の漸化式は全てこのやり方で扱えることが分かる。連立方程式 b=α+β c=αβ が解ければα, βが決まり、これは α^2-bα+c=0 の一つの解を求めることで解けます。 同様にして (8) C(n+2)-βC(n+1)+γC(n)=α(C(n+1)-βC(n)+γC(n-1))+Ω(n-1) も (9) A(n)=C(n+2)-βC(n+1)+γC(n) と定義すると (1) A(n)=αA(n-1)+Ω(n-1) となり、その一般項は(2)。従って、 (10) C(n+2)-βC(n+1)+γC(n)=A(n) で定義されるCの一般項を求めれば良い。これは既に解いてあります。 かくて、 (8') C(n+2)-(α+β)C(n+1)+(αβ+γ)C(n)-αγC(n-1)=Ω(n-1) という形の漸化式の一般項が求められた。だから一般に (9) C(n+2)-bC(n+1)+cC(n)-dC(n-1)=Ω(n-1) は、 b=α+β c=αβ+γ d=αγ という連立方程式が解ければ一般項が求められ、これは3次方程式 α^3-bα^2+cα-d=0 の一つの解を求める問題に帰着します。 D(n+3)-βD(n+2)+γD(n+1)-δD(n)=α(D(n+1)-βD(n+1)+γD(n)-δD(n-1))+Ω(n-1) も全く同様で、従って一般に漸化式 D(n+3)-bD(n+2)+cD(n+1)-dD(n)+eD(n-1)=Ω(n-1) の一般項は4次方程式を解ければ求められる。 しかし、 E(n+4)-bE(n+3)+cE(n+2)-dE(n+1)+eE(n)+fE(n-1)=Ω(n-1) から E(n+4)-βE(n+3)+γE(n+2)-δE(n+1)+εE(n)=α(E(n+3)-βE(n+2)+γE(n+1)-δE(n)+εE(n-1))+Ω(n-1) を満たすα,β,...,εを得るには、 b=α+β c=αβ+γ d=αγ+δ e=αδ+ε f=αε を解く必要があり、これは一般に5次方程式の一つの解を求める問題になります。

KanjistX
質問者

お礼

詳しい回答ありがとうございます。 印刷してじっくり読みたいと思います。 なんか、話がだいぶ広がってきましたね。 わくわくしてまいりました。 一つ答えていただけるならば「Ωを既知の数列とするとき」というのがよく分かりませんので教えていただきたいです。

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