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昭和の時代の男と女
- 昭和の時代を彩った男女の映画作品をご紹介します。
- 大原麗子や夏目雅子などの美しい女優たちが演じる昭和の男女の物語に感動。
- 居酒屋兆治や時代屋の女房など、昭和の男女の関係を描いた映画作品を観ると、懐かしい雰囲気が蘇ってきます。
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こんにちはEXさん。 ああ今日は土曜日か? isokenさんは質問でもしているかな?覗いてみればあなたの質問もある。 迂闊なことに私、知らなくて・・・。 まあ確かに昭和の女優、健さんとなれば私もウケないわけにもいかない!(笑) >昭和の時代の男と女を描いた映画 これはまあ随分あるのでしょうね・・・ その話の前に健さんの「居酒屋兆治」に少しだけ触れてみましょうか? まあ、あなた言われる通りで悲しい映画ではあるのでしょう・・・。 でも正直私の極、個人的な感想を言えばそれほどの印象もない。 覚えているシーンと言えば先輩の伊丹十三に兆治が一方的に殴られる場面、 それとラストの兆次が大原麗子の死んだ部屋を訪ねる・・・あれくらい。 ただただ、高倉健と言う役者の魅力だけと言う気もしますけどね・・・。 「幸福の黄色いハンカチ」、、 夕張の冬の雪降る夜道を肩寄せ合い歩く男と女・・・互いに過去のある二人なのです。 男はようやく心の休まる場所と女にめぐりあえた・・・。 私はねぇ、それに胸うたれる。 「駅」などもそうでしょう、この映画は以前にもあなたとはお話している・・ 敬礼しながら涙ぐみながら列車で去っていくいしだあゆみ・・・ 映画の中では何も言いませんがね、 名古屋章さんが「許してやれなかったか・・・」 我々はそれで全てを理解することが出来る。 雪に埋もれたような小さな居酒屋で倍賞千恵子の女将にもまた辛い過去がある・・・。 私などはああ言う映画にこそ感動してしまう。 同じテイストでは「遥かなる山の呼び声」などもそうでしょうね・・・。 さて、そろそろまとめに入らねば・・・ sqさんが言う「夜叉」、私は健さんの映画BEST3に入れます・・・ 「冬の華」、 評論家なる人たちには評判も芳しくないようでしたが、そんなことはない!! 私はね、あの映画は大好きなのです。 それとmarcさんが言う「竜二」、この映画は時間のあった時にでも是非!!! お金をかけずとも面白い映画は作れる、見本のような映画です。 さて、最後に質問の回答をして終わりにしましょう。 昭和の男と女の映画・・・2~3本・・ 森繁さんで「夫婦善哉」 夫婦と言う名の男と女の心の機微を描いて傑作でしょうか? 私の極々好きな映画では裕次郎と浅丘ルリコで「憎いあんちきしょう」 昭和の男と女と言うことになればこの映画はまことにふさわしい・・・・ 浅丘ルリコがお嬢様女優から女を演じることが出来るようになった、 エポック的作品でしょうね。 舌も滑らかになってきましたから今少しお話もしたいのですが、 isokenさんにも回答したいのでここいらにしましょう・・・ 最近文章を書くのが疲れて・・・。
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- からあげ ミームン(@marc2bolanti)
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こんにちは。御無沙汰して居りました。長いですが悲劇からコメディ迄 ◉あゝ予科練』大原麗子、西郷輝彦。~特攻物では泣かない事にしてますが、若い女学生の麗子さんには泣けた。隊長は鶴田浩二。映画はもひとつですが、藤純子さんも出てるので録画を消そうか迷ってます。 ★竜二』夭折の天才; 金子正次,脚本,主演の、80s新宿ヤクザの名作。 ラストシーン?で、相手役の,永島映子さん去ってゆくのだったか、…何も言わず、通りを挟んで見つめ合っただけで、全てを了解して…。身につまされるリアルな映画でした。北公次のチンピラも出色。 ~主人公も一旦は、所帯持つ決意し同居もしながら、無意識に違和を抱え、いつか直感で解ってしまう、此処は居場所じゃない。結局修羅の道を求めてしまう、。そう云う男達も確かに居る。 中上健次の小説の無頼の輩〈 どんなに女漁りしても、博打や盗人稼業で体が宙に浮くよな気分、ヒロポン打って全てが鮮明に秩序立つ感じには及ばない..〉家庭や会社に収まらない人が居ますねぇ。 ★さらば愛しき大地』鹿島コンビナートと農村の荒廃とシャブと云う、昭和末期の問題が背景。 秋吉久美子と根津甚八。当時の私も鹿島や五井を本拠として全国の工業地帯をトラックでツアーしてましたが、兄貴分が甚八さんの役にそっくりで。四十代に癌で逝っちまった。東海村原子炉のメンテも何度も行ったので其のせいかも知れません。同じく柳町光男 監督で、 ★火まつり』北大路欣也さんは既に恰幅良くなり過ぎのきらいですが、 太地喜和子 は素晴らしく色っぽい。此れも実話が元の中上,原作。 熊野の強烈な陽射しの下、確かに神荒ぶ風が。安岡力也,三木のり平も。 ~地方や家族等の重たい主題は、縁無く問題意識も無い人は敬遠しますが、多かれ少なかれ、いづれ身に降りかかる事。~此れらを暗い!の一言で馬鹿にしてた輩が後に嫁姑問題等で刃傷沙汰になった例いくつも知ってます。一見暗くとも、輝く闇,と云う救いが在りますね。ガス抜きにもなる。神話やギリシャ悲劇と通底する古来からの物語の典型。事前に慣れとくのも民話や伝統の智慧ですわ。 断言しますが、避けてると人生に深み無く惨めな事になるので、若い人にお薦めします。以上はベルリン映画祭など海外でも評価高く、重厚ですが後味悪くはない、切なさと此の世の生への 愛おしさ,肯定、運命愛。 ~私供オッチャンはもういいのです(^^)破滅型ばかりでは心苦しいので、 🌻青空娘』”57年増村監督。海と空と,若尾文子 で充分。複雑な家庭の設定も忘れる程に明朗、溌剌,爛漫、若尾Fanにお薦め。 男性陣は、東映任侠の,菅原謙二、品川隆二、川崎敬三、軽いです(^^。 ~ついでにTVドラマですが、コメディの大傑作で、 💐雑居時代』73年。大原麗子、石立鉄男。この大原さんは笑顔が素晴らしいですよ~、何度観ても心震える暖まる、泣けます。御本人の心の感応力が飛び抜けてるんでしょう、だから健さんが妹分にした。網走番外地に萌芽が見られた、生来の勝気でおキャンで辛辣な台詞も満載。 子役の杉田かおる,と冨士真奈美のコメディエンヌ振りも神業。 大坂志郎、山本紀彦、川崎敬三 も生涯最高の演技じゃないか⁈~役者が回を追う毎に乗って来るのが解る…。此れは先行ドラマの「パパと呼ばないで」「おひかえあそばせ」二作をスッキリ統合したセリフリメイクなので奇跡が生じたのか。石立はシリアスな処だけ下手ですが(^^;。~ 困った時には私、此の大原さんの笑顔が支えに為っとります。
お礼
marcさんこんにちは。お礼が遅くなってすみません。 居酒屋兆治にちなんで大原麗子さん特集ですね。 ありがとうございます。 >◉あゝ予科練』大原麗子、西郷輝彦。 これはBS・スカパーあたりでしょうか。我が家は衛星放送は カミさんの韓流専門で私はみたことがないのです。 >若い女学生の麗子さんには泣けた。 これは、可愛いでしょう。観たいなぁ。 >★竜二』夭折の天才; 金子正次,脚本,主演の、80s新宿ヤクザの名作。 >ラストシーン?で、相手役の,永島映子さん去ってゆくのだったか、…何も言わ >ず、通りを挟んで見つめ合っただけで、全てを了解して…。身につまされるリア>ルな映画でした。北公次のチンピラも出色。 この映画のことは何度か耳にしていましたが、ご紹介していただきはじめて観ました。DVD買いました。 ラストは衝撃的でしたね。私はもっと深読みしてしまって、サラリーマンの社会そのものが「ヤクザ社会」と重なりあう部分があるように思えて、かなり共感を覚えました。 竜二が「特売なんか買うんじゃねぇ」と言ったセリフと特売に並ぶ家族の姿を見て悲しむ竜二の姿。カッコ悪いことしかさせられない自分の現実。 その前に、酒屋の主人が「あんた筋者ンだったんだってねぇ。結構な立場だったそうじゃないの。■■会 って知ってる?実はオレも昔・・・」と言う場面で怒りを抑えきれずに相手の手の甲に火の着いたタバコを押し付ける。「それがどうかしたか?」 脱サラで頑張っている人をカタギになったヤクザ者と同列で語ったら失礼だが、私には一度安定した会社勤めの甘い汁を吸った人間が、元商社マンのごく少ない例を除いて独立して上手くいっている例をあまり知りません。やるのなら最初からやらなきゃダメでしょう。私もそうだけどそもそも周囲に煽てられて実力以上の男気を発揮して組織の力を引き出していたわけですから。 竜二も小さなシマを預かるなかで、最初は泣かず飛ばずで、暴力事件の保釈金すら払えないところを奥さんの機転で助けられる。組の世話にもならず保釈されたことで、ヤクザとしての存在感を高めてきて、店舗の敷金問題を気合で解決し男を上げます。 いや、人間社会たいていこんなもので、自分の力でやったような気になっていても、女が助けてくれたり、親のコネのおかげだったり。 だから、この映画はリアルで面白いです。 竜二が「カネもいらねぇ。望むものもねぇなぁ」と言い始めて家族に会いたいと言い始めるは、企業の中間管理職が鬱病になるのと似ています。人生に共通する、行き詰まりと所在なさ。これを支えてくれるのは家族。というのはありふれた物語なのですが、そもそもヤクザそのものが躁鬱病をそのまま擬人化したものに思えてきます。 もう一つ、プライドと美学。男が生きていくうえで、これは失くしちゃいけない。そのために人は働いて社会に認められ、地位を得て相応のカネを得る。そこをすっ飛ばす生き方がアウトローなんでしょう。 確かに鉄骨アパート暮らしを昔の舎弟に見られ、兄弟分にカネも貸せずに見殺しにしてつれあいの女からなじられ、惨めな気持ちはつのるばかり。 「ヒロシちゃん、カッコ良かったわねぇ。まるで昔の竜ちゃんみたい」 この一言が、竜二の心を動かしましたね。 またそのあとの、永島暎子の濡れ場が、また効果的。自分から竜二を求め意に沿わない暮らしに引きずり込んだ自分を詫びるように・・妻の求めに応じる竜二の背中一面の彫物。この男のヤクザという本質は簡単には消えないことを象徴するかのようです。 いやぁこの金子正次という人すごい才能ですね。 >主人公も一旦は、所帯持つ決意し同居もしながら、無意識に違和を抱え、いつか直感で解ってしまう、此処は居場所じゃない。結局修羅の道を求めてしまう、そう云う男達も確かに居る。 観るものにその「借り着のような違和感」がじわじわ伝わってくるのが上手ですね。たった3ヶ月。 >此処は居場所じゃない。 酒屋の主人が「あなた、つらいでしょ。でもじき慣れるから」と竜二に言います。 次の日、永島暎子は竜二を熱があるからと休ませてしまいます。 この辺も細かいですが面白い。鼻からカタギの女房の発想ではない。保釈金調達するのに別れ話を条件に出しちゃう奥さんですから、このままヤクザのカミさん続けていたほうがよかったのかもしれません。 >さらば愛しき大地 私 日本の女優さんの中で、大原麗子さん以上に秋吉久美子さんが好きかも しれません。 映画「赤ちょうちん」「妹」でその魅力にとりつかれて以来 スクリーンでお顔を拝見する機会がなかったと思ったら 今調べたらこんなにも多くの映画に出ておられたのですね。 実は、鷲尾いさ子さんと秋吉久美子さんは、パーティでお会いして お話をしていただいた数少ない女優さんなのですね。 小柄な私に気を使ってか長身の鷲尾さんは座ったままでお話を されていました。秋吉久美子さんは今から5年くらい前でしたが もう年齢を感じさせないキュートな容姿で気さくな女性でした。 お惣菜屋さんのパーティでしたから食べ物の話しかしませんでしたけど さらば愛しき大地 見ておけばよかったです。茨城訛りの秋吉久美子 も魅力的でしょう。 雑居時代 記憶にあります。というか、石立鉄男という役者そのものが 記憶から消えつつありました。個性の強い役者でしたね。 大原麗子さんが出ていたというのなら、探して観てみたいです。 個性的なラインナップありがとうございました。さらば愛しき大地、観たら 感想を書かせていただきます。
浮雲 高峰秀子 岡田真利子 森雅之 歌行灯 花柳章太郎 山田五十鈴 2作目 市川雷蔵 山本富士子。 君の名は 佐田啓二 岸恵子。 ツイゴイネとワイゼン 大楠道代 原田芳雄。 獣の戯れ 若尾文子 伊東孝雄。 青春残酷物語 桑野みゆき 川津祐介。 昭和32年の映画館 東京 573館 大阪 398館 愛知 281館 京都 102館 神奈川 207館
お礼
177d0037さん、こんにちは。 歴史的記念碑のような名作をご紹介くださいました。 ありがとうございました。 浮雲を見つけて家で見ようとしたらカラーで、おまけに中村鴈治郎が着流しで歩きまわる。 いかん。間違えました。浮雲でなく浮草でした。でもこちらはKoaraさんご推薦の人情話。しっかり観たらまた177d0037さんのお礼が遅くなってしまいました。 浮雲(1955) 歌行燈(1960) 君の名は(1953) 青春残酷物語(1960) このあたりは、まだ私が母親のオッパイを吸っていた頃です。 ツィゴイネルワイゼン(1980)は、浜辺を蟹があるくところと、原田芳雄があのだみ声で警官を怒鳴っているシーンではじまるのはなんとなく記憶にあります。あの映画ひと癖ある役者ばかりがでていてまともなのは大谷直子だけみたいな記憶があります。 時間があるときの楽しみにとっておきます。 しかし、いまさらながらご紹介いただいたタイトルは、どれも「昭和の時代の男と女」 ということで、迷いながら「浮雲」を観ました。高峰秀子が可憐で美しい。観てよかったです。 しかし演じるのは、ベトナムの森林を訪れた林野庁の技師の男に騙され、戦後は外人相手の街娼になり、浮気者の男を追いかけて、病に倒れてもなお「私もつれていって」と男の任地の屋久島に渡る。 悲しくも哀れな恋心。当時日本を代表するような美人女優にこんな役をやらせてはいけません。あの小津安二郎に「オレに浮雲は撮れない」と言わせたのは、高峰秀子を使ってここまで息をもつかせぬ悲恋の物語を描いちゃ可哀想だという意味だったのかもしれません。銀幕の名花が不幸な役柄を演ずるのはいいけど、不幸なまま死んでしまったんじゃ救われない。 否、いままで冷たい言葉を吐き続けた男が、最後は「ゆき子!」と名を呼んで号泣する。やっと彼女の願いが叶った結末。屈折した男が素直に死を悲しむ結末。 誰かが、この結末とフェリーニの「道」を比較していました。大切な物は失ってはじめて気がつく。 相手役の森雅之がまたよかったです。この人の演技なくして、翻弄される主人公の悲しみは伝わらなかっただろうし、この役者の魅力、色気、存在感があってこそ、お人形さんのような(もう30女なんですが)高峰秀子の可憐さが際立っていました。 知らなかったよい映画を教えていただきました。ありがとうございました。
- sqqrcxvx
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EXさんお久しぶりです、ご無沙汰しております。 >先日BSプレミアムで居酒屋兆治を観ました。 これまでに3~4回は観ました。高倉健がヤクザ以外の普通の男を演じるようになったのはこの辺りからですかね。或いはもう少し前でしょうか。 「冬の華」と「夜叉」も良かった。現・元やくざでしたね、各々。「冬の華」では時代に乗り遅れた中年ヤクザ。経済やくざ・金融ヤクザへと時代が移って行く中、一人ぽつんと昔気質の男を貫いている。好きな作品です。中年男の悲哀・孤独感が滲み出ていました。 「夜叉」も一度は堅気になった男が、惹かれる女性への想いとかあれやこれやで結局大都会大阪へ舞い戻り、最後の修羅場へ向かう。 「居酒屋兆治」では2人の女性が出て来ます、好対照と言っても良いでしょう。妻は生活感に溢れ店を手伝い家事や子供の世話もしてくれる。ただ、若い時から思い描く理想的な元恋人がいる。この二面性、大抵の男は持っているのではないでしょうか。 >昭和の時代の男と女を描いた映画。皆さんの思い出に残って いるものを教えてください。 これはと言って代表作は思い浮かばなくても、昭和を代表するスターの一人は小林旭でしょう。大衆芸能に徹する姿、あれはあれで評価できる。知性とか芸術性?そんなもの知りません、旭は旭です。 映画が衰退すれば歌で大ヒット。演歌以外でも「熱き心に」のような傑作を生み、いつの時代も生き残る。 脇やおとっちゃん役は決してやらず、いつも活きのいい二枚目を徹す。 さて女優では あまり名前が挙がらないけれど、風吹ジュンを挙げたいですね。 これぞ富山美人の典型? 今日でもTV等でちょくちょく姿を見ます。若い頃は可愛かった。 数年前の、ある映画での入浴シーン。全裸前手ぬぐい、これは良かった。当時50半ば、立派です。タオルではなく手拭いというところが良いですね。 後は・・ 時代が昭和から平成の移行期になりますが・・ 菊池桃子、またまた可愛かった。現在47歳2人の子供あり。 「プリンセストヨトミ」におけるお好み焼き屋(夏のシーンだからカキ氷屋?)のおっかさん役は、そういう姿を見たくもなかったし、ファンとしてもの哀しくもありましたが。 どうでしょう、彼女も50手前にして、入浴シーン全裸前手拭い・・などは。彼女が審議委員となっている一億総活躍社会に正に当てはまるのではないでしょうか?
お礼
>ご無沙汰しております。 sqさんこちらこそご無沙汰しております。みなさん健さんの映画はまんべんなくご覧になっていて、なかなか話題についていけなかったのですが、居酒屋兆治、冬の華でやっと一息。あとはメインディッシュは夜叉だけという感じです。 >「冬の華」では時代に乗り遅れた中年ヤクザ。経済やくざ・金融ヤクザへと時代が移って行く中、一人ぽつんと昔気質の男を貫いている。好きな作品です。中年男の悲哀・孤独感が滲み出ていました。 この映画、観ているだけでその時代のその立場を生きた気にさせられます。高倉健と言う役者の魅力なんでしょう。観る者を捉えて感情移入させてしまうのは昭和残侠伝と全く同じ。自分がいつしか孤児の娘に思いをよせる中年ヤクザになっているのに気がつきます。 「兄さん、貫録やなぁ、筋者ンかい。」とチンピラが絡む場面で、タバコを二度もとりあげてからかう相手に、ぶつける怒りは自分の運命の不条理への怒りでもあります。靴で顔を踏みつけられた相手は、顔が原型をとどめないほどに歪んでいます。 >「居酒屋兆治」では2人の女性が出て来ます、好対照と言っても良いでしょう。妻は生活感に溢れ店を手伝い家事や子供の世話もしてくれる。ただ、若い時から思い描く理想的な元恋人がいる。この二面性、大抵の男は持っているのではないでしょうか。 なるほど、そうですね。これほどの男前でも悔やむ思いはある。凡人なら当たり前だろうみたいに、妙に納得してしまったり。 >これはと言って代表作は思い浮かばなくても、昭和を代表するスターの一人は小林旭でしょう。 sqさんといえば、渡り鳥シリーズ。小林旭がなぜギターを持って暴れてギターが無事か。私はVIDEOを何度も観て考えました。 ギターを持った渡り鳥。 まるで西部劇のはじまりのような導入部。荷馬車の荷台に乗って登場する主人公。とても元刑事などと思えぬ自由奔放ぶり。酒場の乱闘がはじまる前に観客はすっかり魅力にとりつかれてしまいます。 >知性とか芸術性?そんなもの知りません、旭は旭です。 一言でいえば、セクシーなんですね。若い頃の可愛らしい視線と凛々しい目鼻立ち。中年以降の男くささが増した表情。いや、仰るように生来のスターですね。 >脇やおとっちゃん役は決してやらず、いつも活きのいい二枚目を徹す。 本当にすばらしいですね。誰でもできるものではない。往年の二枚目がいつのまにか「犬のふきかえ」やったり「和製コロンボ」になったりしてしまう。 >さて女優では・・・風吹ジュンを挙げたいですね。 彼女は顔もボディもともに理想的な女優さんですね。いわゆる可愛い顔の女優は、身体も可愛い(幼児体型にちいさいオッパイ)が多いけど、彼女は美しいプロポーション。 >数年前の、ある映画での入浴シーン。全裸前手ぬぐい、これは良かった。当時50半ば、立派です。タオルではなく手拭いというところが良いですね。 観たかったです。タオルはごまかせても手拭は形をくっきり浮き上がらせる。蘇る金狼の松田優作とのベッドシーンを思い出します。 秋吉久美子さんも劣化しない女性ですが、よく考えてみると同世代。 風吹じゅんさんも私の「会いたいなつかしの女優リスト」にいれました。 >後は・・ ・・ 菊池桃子、またまた可愛かった。現在47歳2人の子供あり。 >「プリンセストヨトミ」におけるお好み焼き屋(夏のシーンだからカキ氷屋?)のおっかさん役は、そういう姿を見たくもなかったし、ファンとしてもの哀しくもありましたが。 ミスキャストですね。何か意味でもあるのでしょうか。 >どうでしょう、彼女も50手前にして、入浴シーン全裸前手拭い・・などは。 はい。いいと思います。 お言葉ですが、彼女こそ幼児体型がそのまま大人になったような女性(失礼)ですから、手拭にパットが必要かもしれません。 しかし、昔から全く変わらず可愛いですね。この方。 >彼女が審議委員となっている一億総活躍社会に正に当てはまるのではないでしょうか? コラムニストの小田嶋隆が「一億総活躍社会って何だ?『進め一億火の玉だ』とそんなに変わらない標語じゃないか」と悪態をついてました。sqさんの「菊池桃子全裸前手拭」こそ一億総活躍社会という皮肉のほうがインパクトありますね。 風吹じゅんの水着写真をじっくり検索してしまいました。 ありがとうございました。
- isoken
- ベストアンサー率32% (596/1825)
ex さん、こんばんは。 「 後輩達とひと飲みして帰るから、夕飯よろしくね! 」 、山の神からそういうメールが入信したのが帰宅してから・・。 もう少し早けりゃ外食したのですが、今更外に出るのも億劫・・と言う事で、レトルトのたこ焼きと昨晩のおでんの残りを冷蔵庫から引っ張り出してチンし、ビール片手に久し振りに 「 居酒屋兆治 」 を眺めておりました。 「 少し愛して、なが~~く愛して 」 、子供の頃からの憧れ大原麗子さん、やっぱりこの人はお美しい、ともすれば美女にありがちな、パーツ個々の自己主張が強過ぎる為どこかバランスを欠く訳でもない、彼女の顔には全く欠点がありません。 そんな彼女の今際のきわとどこか被ってしまいますねこの映画、如何な美女にも幸せな結末が約束される訳じゃない、そういう事なんでしょう、きっと・・。 >昭和の時代の男と女 かの 「 麻雀放浪記 」 で、出目徳とのリターンマッチの種銭に窮したドサ健が、自分の女・まゆみを女衒の達に売り飛ばす際、こういうセリフを吐きます。 「 あん畜生 ( まゆみ ) は、俺の為に生きなくちゃならねえんだ。何故って、この世でたった一人の俺の女だからさ。 」 ( もっとも、映画の中で鹿賀丈史が大竹しのぶにこう言ったかどうかは覚えておりませんが・・。 ) これほど強烈な愛情表現は少ないんじゃないでしょうか、少なくとも90年代以降のトレンディ・ドラマに於いて、大してカッコ良くもない男が冴えない姉ちゃんに向かって吐く臭いセリフとは比較にならない・・、私なんかそう思ってしまいます。 ところがどっこい、昨今そんなセリフを吐こうものなら恐らくその瞬間に全ては the end 、全く男がだらしないのか女が思い上がってるのか分かりませんが・・。 恐らく昭和の男と女は、極端な話箪笥一棹・ちゃぶ台一つが出発点、そして家を建て家具・電化製品を増やして行く夫婦の共同作業・・だから我慢出来た、ところが昨今は最初に互いのいいとこだけを見せ合って一緒になるから後でややこしい事になっちゃう、そういう事なんじゃないでしょうか。 この世に女なんて腐るほどいるし男だってそう、私なんかはそう思ってしまうのですが・。
お礼
isokenさん、こんにちは。言われて麻雀放浪記、しっかり観ました。この映画真田広之と加賀まりこさんのやりとりが好きで、しっかりベッドシーンまであってうれしかったです。1984年当時41歳とは思えぬキュートな色気を堪能しました。 ドサ健が出目徳に仕掛けられた青天井勝負で、2の2の天和などのいかさまの連続にあえなく敗れ、大竹しのぶを女郎屋に売り飛ばす件のシーンになるのですね。 昔から、博打の負けで人買いが出てくるのは小説では記憶にありますけど、大抵は裏で話しがまとまっていて当人の女性は知らないうちに連れ去られる。 ホテルの部屋で二人が向き合っている。どこからか入り込んだか部屋には大きな蛾が飛んでいる。 「もっと言い方があるんじゃないの?あなた騙すの上手じゃない?」 「いや、騙すつもりはない」 「それにしても、たった一言『女郎になってくれ』だけじゃ、面喰うじゃないの」 苛立ちと、悲しみを押し殺すように、壁にとまった蛾を団扇でたたいて殺す大竹しのぶ。 あのシーンもいいですね。 ところで女衒の達に扮した役者さん。小柄で和服の似合う男前ですが、舞台俳優の人みたいです。この人いい雰囲気でしたね。 例のセリフは、いつもの小さな居酒屋でドサ健が坊や哲を前に言うセリフでしたね。店の端には大竹しのぶ本人もいて聞いています。 ドサ健が居酒屋の親父に悪態をついたあと、大竹しのぶが店を出ていきます。 「田舎に帰るわ。あんたのことも忘れるわ」 「忘れられるのか?」 「いい人みつけるもん」 「ダメだぜ」 「どうしてわかるの?」 「おれがそうだったからよ」 照れ隠しのようにドサ健が鉄道の高架にぶるさがり、 「田舎ってどこだよ」 「教えない」 「教えろよ。追いかけていくから」 「博打やめて」 「いやだ。博打で食わせてやる」 高架におぶらさがるドサ健に 「危ないから降りて。列車がくるわよ」 「田舎なんか帰らないでくれよ」 「忘れぽいのね。賽の目は覚えるくせに」 「何がよ」 「前から言ってるでしょ。私田舎なんかないわよ。」 ガード下で二人が肩を抱き合う。なかなかいいシーンでしたね。 isokenさんの指摘されたドサ健のセリフ。これに着目しないと この物語のクライマックスを見逃してしまいますね。 ありがとうございました。
ガラガラガラ・・・エックス様、こんばんは。 自称アンケート・カテの尾張屋(終わった・・・)です。lin(_ _)imo huluは視ておりませんので、ヒットするか、どうか・・・ 「三方良し」を教え込まれた者(?)が書くには、あまりにどろどろとした欲望渦巻く世界であり、独りよがりの妄言、また「純愛」などとはかけ離れた、かなり異端な作品ではあり、この場に引き合いに出すのには少々ためらいましたが、どうか、悪しからずご容赦下さい・・・ 「汚れた英雄」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9A%E3%82%8C%E3%81%9F%E8%8B%B1%E9%9B%84 ウィキペディァの解説にもありますが、原作の小説自体は故・大藪春彦氏が1969(昭和44)年に発表したもの、それを公開当時の1982(昭和57)年の社会になぞらえたものです。 ですから、原作とは全くの別物と捕らえたほうがよろしいのかも知れません。 草刈正雄さん演じる、主人公・北野晶夫はオートバイレーサー・メカニックとして天才的な才能を持ち、また、生まれ持った美貌と肉体で次々と女を自分のものにしていき、一財産を築いてゆく・・・ これは、草刈さんのような端正な二枚目でないと表現できない世界なのかも知れません。 映画で北野晶夫のレースシーンスタントを担当した平忠彦さんも女性に人気でしたっけ・・・ (それにしても・・・はぁ~ぁ・・・羨ましい・・・) 彼に“食い物”にされる女性陣たちも、木の実ナナさん、浅野温子さん、朝加真由美さん、といった蒼々たる顔ぶれ、おっと、レベッカ・ホールデンさんなんて、「ナイトライダー」(Knight Rider)って、アメリカの特撮テレビドラマにもご出演されていたっけ・・・ まっ、ジゴロの成功物語、って言ってしまえばそれまでなんですが、全編通じての迫力ある走行シーンの数々をはじめ、主題歌も含めて、自分がオートバイに傾倒していた時期と重なる頃の作品だからでもあるのですが、当時のバイク・フリーク達からは絶大の支持を得た作品なのでアリマス。(苦笑+汗;) これが実在の人物であれば、アンケート・カテの越後屋さんの最近のご質問「成り上がり」にも文句なく推挙したところなのでアリマス。(爆!) ついでに・・・ 正直に言おう、言おうとしながらも言うことができませんで、大変申し訳ありませんでした。 例の「三方良し」を説いた研修教材のビデオですが、私がお土産に貰ったのはダビングにダビングを重ねたバッタモン(粗悪品)、後に自分のビデオデッキで再生しようとしても映りが悪い部分がかなり多かったことを白状します。 それから、購入したDVDですが、もちろん“フルセット”ではなく“単品モノ”でして、既に出回っていた中古品のため、定価よりも相当安く入手できたことを併せて申し加えさせていただきます。 大変申し訳ありませんでした。 本日も、我々むさくるしぃオッサンどもの宴が“いつもの集会所”で開催され、先ほど無事終了と相成りました。(笑) 質問のネタは・・・もう出ちゃったので、今回は遠慮しておきます。(苦笑+汗;) 以上、自称アンケート・カテの尾張屋の酒が入った上での戯言でした。 (酒が入ってなくとも、大して変わらないような・・・) おじゃましました。(笑)lin(_ _)imo 2015/11/05(木)21:58
お礼
linimoさんこんばんは。 汚れた英雄は新入社員の頃(1970年代末期)通勤電車のなかで読みました。当時の地下鉄千代田線はまだ空調が入っていなくて代々木八幡から都心までの車内は夏場はかなりのストレスでした。 大藪春彦のハードボイルド、悪漢小説は痛快で、作家な緻密な情景描写は読者をスイスのスキー場や海外のサーキットにいるような臨場感を与えてくれました。 映画版の「汚れた英雄」は、原作とは全く別物の物語ですね。しかし、500ccのオートバイレースのスピード感、スリルをリアルに表現していました。 小説をしのぐ映画の力は、北野晶夫の容姿、鍛えられた体躯と美貌。 そしてレースのスピードとスリルとゴールの興奮。 原作を愛している私は、この映画に戸惑うものの、これは製作者が大藪春彦を敬愛していて、それゆえにやむにやまれず作ったオマージュなのだと思っています。 で、心配になってこの際、他の大藪春彦作品は、どうなのか。確かめてみたくなって「野獣死すべし」を見てみました。これは松田優作の鬼気迫る演技が有名な作品です。これもかなり原作と雰囲気が違うらしいのです。というのは主人公の伊達邦彦はタフガイで松田のおびえたような不気味な演技とは相容れない。 そもそも角川映画というのは「人間の証明」あたりから、結構原作をいじっちゃうところがありましたよね。 私の映画の評価軸は「面白いかどうか」ですから、汚れた英雄も野獣死すべしも ともに面白かったです。(ヨーロッパの場面があってロードレースのシーンがあればなお満足したのですが) さて、本当に草刈正雄はかっこよかった。女優陣が霞んでみえるほど美しく輝いていましたね。彼はハーフなんだそうですが、とても日本人的な甘いマスクです。 私の頭の中では「復活の日」のほうがあとからと思っていました。 1974年の映画神田川ではじめて見たときは、大好きな関根恵子の相手役で、私はかなり悔しい思いをしたのを思い出しました。 さてまとまらない話ですみません。以前から気になっていた作品。ご紹介ありがとうございました。
- ノーバン(@nobound)
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この間、9月の「エデンの東」に続いて、「駅 STATION」を午前十時の映画祭で見て、どっちも味わい深いなあと思いました。(予約した後、近々BSで放映するのを知って、ア然としたんですが) 「鉄道員」と交錯していたんですが、「駅」は刑事サスペンスだったんですね。「駅」も「居酒屋兆治」も「鉄道員」も「あなたへ」も降旗康男監督ということで、今も「駅」のような地方の情緒ある、昭和的映画を何故か渇望します。映画館、レンタルを含めて、映画祭の名作映画も見ていきたいですね。
お礼
noboundさんこんにちは。 駅STATIONは三部構成で、かつ暗示するシーンが多くて、抒情的に納得できてきも意味として解釈しようとするとわからなくなる、そんな要素をもった映画でした。しかし、それゆえに私の中では一番好きな高倉健作品かもしれません。 私は、あの作品では室田日出夫が潜伏している倍賞千恵子の公営住宅のシーンが印象的でした。主人公は室田に銃を向けられて犯人を射殺します。鉄道員は浅田次郎お得意の人情話幽霊譚ですが駅は、心の襞を幾重にもわたって描いた人間ドラマですね。 私は昭和50年代前半の生まれで、どちらかといえばテレビ世代ですが、映画は特定の作品が青春のマイルストーンのように心に残っています。二番館、三番館、名画座、学生の自主上映。私のような映画音痴でも思い返すと意外なほど多くの映画を観ていたりします。ただ、忘れているのですね。 映画を時間を置いて観ると、いろいろと面白いです。映画はその時代の写し絵ですから役者の衣装にとどまらず街の風景、乗り物、建物、家具、食器に至るまで時代の空気を伝えています。素敵なタイムマシンですね。 ありがとうございました。また、機会がありましたらおつきあいください。
- 2012tth
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50代♂ http://www.ammanu.edu.jo/wiki1/ja/articles/%E6%B1%9F/%E6%88%B8/%E5%B7%9D/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%B7%9D%E4%B9%B1%E6%AD%A9%E3%81%AE%E7%BE%8E%E5%A5%B3%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA.html 江戸川乱歩の美女シリーズ http://homepage1.nifty.com/eqmm/amachi_akechi.html 土曜ワイドドラマ/天知茂の《美女シリーズ》 明智小五郎:天知茂 女性は、物語のヒロイン役全員だけど…特にかな? 黒蜥蜴:小川眞由美
お礼
2012さん、おはようございます。 江戸川乱歩の美女シリーズ。1977年から1985年まで8年間、土曜ワイド劇場で放送されて高視聴率を得てきたこの作品を、私は全く憶えていなかったのです。 それもそのはず、この時期私は新入社員で二人部屋の独身寮住まい。プライバシ―のない生活が嫌で翌年の2月には結婚して狭いアパート住まいをはじめていました。まじめな妻が、入浴シーン満載、刺された被害者オッパイ丸出しのこういう映像を許可するはずもないのです。 しかし、乱歩作品は屋根裏の散歩者、人間椅子など活字で親しんでいました。その猟奇的で官能的な世界は私もひそかに魅かれていました。しかし、それを素材にたっぷり二時間ドラマで描こうした試みがあったとは、まったく知りませんでした。 天地茂を最近見たのはたしか、眠狂四郎無頼控のDVDの一編のなかだったと思います。 うかつなことに、私は天地茂が50代半ばで亡くなったことを知りませんでした。 氷柱の美女。妖精の美女を観ました。面白かったです。 映像も演出もアナクロの極みですがそれが飽きさせない魅力になっていました。衣装は全部自前という天地のでっかいネクタイや派手な柄のスーツを眺めているだけで、これは時代の記念碑なのだと思えてきました。 氷柱の美女で、警察がのんびり犯人を追及している間に、三ツ矢歌子は氷のなかで閉じ込められているのではと、はらはらします。案の定氷の柱の中に裸の親子が閉じ込めらて出てきます。 「安心してください。それは蝋人形です」なんて安村みたいに天地が説明しても、その安直すぎる展開に素直に安心できないところが不思議。やけに丁寧に蝋人形が作ってあって、三ツ矢の素顔と蝋人形の顔をカメラが何度も映し出します。 お勧めの黒蜥蜴はみつかりませんでしたが、懐かしいエロチシズムをじゅうぶん楽しめました。ありがとうございました。
補足
みなさん親切ですね。huluに載っている題材を選んでくれています。 これはいくつも観てしまいそう。ご紹介ありがとうございます。またのちほど
こんにちは! 小津監督の「お茶漬けの味」が好きで何度も観てます。 あの旦那さんがいいなぁ。
お礼
coffee-beanさん。・・・よかったです。小津映画に縁のない私ですが、観てよかったです。感動しました。最初は、女優さんの芝居をみるだけの映画かなと思っていたら、戦後間もない新橋のバーだとか、大手機械工業のオフィスだとか戦後のパチンコ屋、競輪場、野球場まででてくるし、東海道線は大磯から浜松まででてくる。もう昭和20年代の風情いっぱい。 佐分利信演ずる部長宅はかなりの上流階級。奥さんたちは「ごきげんよう」と挨拶するし、住み込みの女中さんがいるのもすごい。 そう、昭和20年代は「見合い」の時代。しかし見合いの中で生まれる夫婦の「プリミティブで飾らないくつろいだ愛情」をこの映画は描いています。 これは、私の親父たちの世代の意識。多分こんな感じで生きていたんだろうなぁと思います。もちろん我が家はもっと貧しかったですけど。 居なくなることでその存在の重要性に気付く。居酒屋兆治も時代屋の女房も 女が居なくなることで、男が恋情を募らせる。この映画は、奥さんが実家に帰っているうちに、旦那が南米に旅立つ。 淡々とした展開の中で最後に大きな山場を作る。大変おもしろかったです。 ご紹介ありがとうございました。いい映画でした。
補足
小津安二郎ですか。詳しくないんですよねと思ったら、huluのライブラリーに入っているんですね。これはじっくり拝見して感想を。佐分利信、男前なんですが奥さんに嫌われているんですか・・・たのしみだなぁ またのちほど
- KoalaGold
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浮き草。若尾文子がみずみずしく美貌です。清純であり色気もあります。 時代は昭和の始め、芸能旅座は水商売すれすれの暮らしで会うの我が身も知れません。 そこで起こるおぼっちゃまとの恋は破局が最初から見えていますが、切なさに苦しくなります。 古き良き昔と言い切れない、昔は恵まれた階級でない人たちが声を押し殺して泣いていた、そういう時代を通って今があると、女性が活気ついてアニメキャラが抱き枕になっている現在を思い返します。
お礼
http://ecx.images-amazon.com/images/I/51TDvOPgDKL.jpg はい、たしかに若尾文子さんは美しくてさらにそそられる色気の ある女優さんですね。川口浩さんがこんなに清純な雰囲気でいい ですね。 もう解説読んじゃいましたけど、小津監督にしては異色のコマ割り で雁治郎さんが京マチ子さんをビシバシ殴っちゃったりする暴力夫ぶり だったりする。 本当にこの時代というか居酒屋兆治の時代くらいまで、世の中は貧しい。 高倉健は函館の実業団の野球のエースだったのが肩を痛めて野球をあきらめます。 映画の中でも訊かれるのですが「なぜ、貧しくても彼女と二人で生きていこうと しなかったのか」というあたり、自分が幸せにしてやれなければ、大原麗子 一人だけでも幸せになってほしい。その考えがすべてを狂わせてしまうのですね。 コアラさん仰るように、貧しかったらそれだけで幸福の鍵を失ったような 気になってしまう。そういう時代であったのだと思います。実際に 経済的な不安は諍いのもとにもなるし、男は自分の不甲斐なさに苛立つのでしょうね。 若尾さんまだお元気なんですね。昔の映画を探して観てみたくなりました。 ご回答ありがとうございました。
補足
koalaさん。観ました。想像とはまるで違った人情味ある名作じゃないですか。仰る通り、若尾文子さんが可憐な人形のようにキュートでした。色っぽさが生まれる前の蕾の美しさ。上質な人情話を聞くような楽しみでした。川口浩と若尾文子の駆け落ちのシーンがいいですよね。子供の幸せを思いながら意に副わない展開に苛立つ鴈次郎さん。最後はおちつくところにおちつき観る者は胸をなでおろす。やっぱり名作ですね。 ご紹介ありがとうございました。楽しめました。
お礼
kamejrouさん、お礼が遅くなって失礼いたしました。 >まあ確かに昭和の女優、健さんとなれば私もウケないわけにもいかない!(笑) 最近、OKwaveが面白くないとのお話で、盛り上げようと思ったつもりが、私が一人で楽しんでしまいました。 >昭和の時代の男と女を描いた映画 私は昭和50年代60年代をイメージしていたのですが、30年代40年代がザクザクという結果になったのは、忘れていましたけど177d0037さんが書いてくださったように、日本映画の黄金期は昭和30年代だったわけですね。昭和39年の東京オリンピックを機に家庭にTVが普及するまでは、大衆の唯一無二の娯楽は「映画」だったわけですね。映画の前には寄席や芝居小屋があったわけで、思えばTVが駆逐したものっていろいろあるわけです。それ以外にも貸本屋なんてのが昔あって、さいとうたかをも水木しげるも、辰巳ヨシヒロも貸本屋の世界の人でした。 さて、今回輝くような瞳の高峰秀子さん・・・可愛い。あの顔で蓮っ葉な口調で語ったり、てらいもなく男に甘えるセリフを言う。浮雲はすごい映画でした。 >覚えているシーンと言えば先輩の伊丹十三に兆治が一方的に殴られる場面、 それとラストの兆次が大原麗子の死んだ部屋を訪ねる・・・あれくらい。 仰る通りです。私は大原麗子が、高倉健の店を去り、岸壁の端に隠れてまで会おうとしない。何度も電話をかけて、最後に会えたときに息絶えていたという、幼馴染なんだから、せめて死ぬ前に一度でも優しい言葉を交わし心が通うようなシーンがあってもよかったんじゃないかとか。 「すいません。6時からなんですよ」 「あなた、私がさっきからここにいても気が付かないのだから」 そりゃ、既婚者としてのけじめなんでしょうが、ちょっと冷たい。 >ただただ、高倉健と言う役者の魅力だけと言う気もしますけどね・・・。 確かに、どんなに冷たいセリフでも健さんが言えば、あわてて後を追ってもその姿がさまになる。 >「幸福の黄色いハンカチ」、、 夕張の冬の雪降る夜道を肩寄せ合い歩く男と女・・・互いに過去のある二人なのです。 私もこの映画が大好きです。 「あんた、奥さんなのか?」 戸惑いながら倍賞千恵子に尋ねる健さんの朴訥な姿 そして独身だと聞いて嬉しそうにうつむき笑みを隠す。 私はあのシーンが大好きです。 他にも、夕張に戻っていく車中で 「やめよう。行くのはよそう。」 と高倉健が不安をのぞかせる。 「なんで、大丈夫。奥さん待っているよ」 「きっともう誰かと所帯を持ってるよ。 あんな女、誰だった嫁さんにしたがるに決まってる」 いい、セリフですね。 >男はようやく心の休まる場所と女にめぐりあえた・・・。 >私はねぇ、それに胸うたれる。 なるほど、同感です。 >私などはああ言う映画にこそ感動してしまう。 >同じテイストでは「遥かなる山の呼び声」などもそうでしょうね・・・。 映画にも隠喩や暗示する表現があるのですね。映像だからこそ言葉によらない象徴的表現が生きるのでしょうか。というか映画は映像で説明してはいけないのでしょうね。 >sqさんが言う「夜叉」、私は健さんの映画BEST3に入れます・・・ これはまだ観ていません。 >「冬の華」、 これはよかったです。 刑務所で服役して15年ぶりに世の中に出てくる、そういう経験は常人にはできないけれど、健さんに感情移入していくうちに追体験をしている気分になりました。 >それとmarcさんが言う「竜二」、この映画は時間のあった時にでも是非!!! 観ました。面白かったです。 私は、映画も文学も心の浄化につながるものであってほしいのですが、映画のなかでしか体験できない経験を疑似体験することで安心したり目が覚めたり、反省したりするのも面白いです。 >森繁さんで「夫婦善哉」 >裕次郎と浅丘ルリコで「憎いあんちきしょう」 これは、いろいろ探したけどまだ入手できていません。 昔の映画には知らなかった感動がいっぱいあって楽しみなのですが 次回までに観させていただきます。 ご回答ありがとうございました。