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良い自伝を教えて
kw888の回答
私がやはり大学2年生の頃にはまった自伝を紹介しましょう。ラッセル自伝(みすず書房)です。全3冊で読みでがありますが、私にとってはとても面白かったです。それでラッセル関係の書物は30冊くらい読みました。 バートランド.ラッセルというと、ノーベル賞を受けていますが、(原水爆禁止運動などから)ノーベル平和賞かと思いきや、文学賞です。それも『結婚と人生』という書物が直接のきっかけで受賞しています。これには本人もびっくりしています。 何せ4回も結婚し、挙げ句の果てには結婚という制度すら否定してしまったのですから。 ラッセルは相当、不道徳で、奔放な生き方をしていますが、情熱的で、知性の人でもあります。機知に富んだ語り口で、当時の世界をリードしたさまざまな人々との交流関係(手紙などをそのまま公開してしまっており、これがまた面白いです)を率直に、赤裸々に、自分の不倫関係と同次元で語っているのも何とも興味深いです。危険な書物ですが、魅力的です。 心の中の高尚な想い、情熱、本能的な誘惑、近代人の知性と直感による自由な生き方…それのもたらすもの…などをワクワク興味津々で読み進むことができます。 ともかくラッセルは現代を代表する数学者、論理学者、哲学者、そしてエンターテイナー(本人弁)です。そうした人間の正直な内面をストリップショーを見るように覗くことができる自伝で、不可知論者ラッセルの真骨頂が余すところなく ―― ただし美化されているような気がしますが ―― 記されている自伝です。 読者に与える効能としては、知性による解放、懐疑主義(不可知論者への誘惑)、勇気…などでしょう。しかしそれが幸福をもたらすか不幸をもたらすかは分かりません、ともかく危険な書物ですから。私にとってもいまだに評価しかねており、天国あるいは地獄にいるラッセルに聞いてみたいと考えています。 この自伝を読んで関心をもたれたら、ぜひ『西洋哲学史』も読んでください。これはラッセルの貧困と生活の破綻を救ったベストセラーとなった書物です。…なるほど…と合点がいくラッセルの思想的な独断と偏見が随所に伺えるやはり問題の書物ですが、これまたその魅力は大変なものです。
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