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強行採決について教えてください。
先日、安全保障法案について強行採決がなされました。無知につき基本的なことで申し訳ありませんがご教示下さい。「通常 法案が可決される場合、総議員の3分の1以上の出席が必要で、かつ過半数の賛成で法案が可決される」と聞きました。今衆議院は475人ですから475×1/3で会議が開かれるわけですから158人の議員が出席すれば会議は開催されることになるのかと思います。今、与党は自民党290人+公明党35人ですから=290+35=325となり、475(衆議院総数)-325(与党数)=150人が野党の人数になります。つまり325(与党)>150(野党)となり絶対与党が言い出した法案は通ることになってしまうと思います。ここであえてお伺いしたいのは、なぜ「強行採決の『強行』という言葉を用いるのか?」ということです。内容は別にして(安保法案の)強行とはどういった部分を指していわれているのかがわかりません。普通に多数決を取れば325>150となり、特に「強行」にあたる部分はないのかと思うのですが、どの部分を強行だと言われているのでしょうか? また、もう一点なのですが、なぜ自民党は公明党と連立をするのでしょうか?290人もいるのですから150人(野党)+35人(公明党が野党と組んだ場合)=185人で、自民党単独でも法案を通すことができるはずです。連立を組めば自民党も公明党に配慮したりしなければならずいろいろと大変なはずです。なぜあえて連立を組むのでしょうか? それとも、290人も議員がいても 病気や他の用事などで欠席する人が多いなど、他の理由が衆議院の中にはあるのでしょうか?基本的なことで申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
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- pringlez
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>どの部分を強行だと言われているのでしょうか? 決議は通常、十分な議論を尽くし与野党合意の上で「それでは決を採りましょう」となってから採るものです。ですので、【まだ十分な議論が尽くされていないと反対する政党がある中で、与党の都合でかまわず採決してしまう】のが強行採決になります。 安保関連法案は10本の法案をまとめて審議し110時間だったので、1本当たりは11時間です。国家存立を左右する法案という割にはとても十分な時間とはいえません。それに質問をしても、的外れな回答ばかりして時間をつぶす。そんなふざけた態度を続けていたので、自民党支持者ですら十分な議論が出来ていないと反対するほどです。 多数決で勝てれば、反対意見などすべて無視していい、十分な議論をする必要などない、という考えが「強行採決」といえます。とはいえ、安倍政権だけに限った話ではなく、民主党政権でもしていました。 自民党が公明党と付き合っている最大の理由は、選挙で有利だからです。自民党は過去に比べると弱体化しており、自民党単独で選挙をやると選挙で勝てない可能性が高くなっています。公明党と(実質的)一体化し、すべての選挙区で選挙協力することにより、選挙で勝つ可能性を高め、また創価学会票を獲得することによりより多くの政党助成金を受け取っているのです。 簡単にまとめると、公明党と組むと議席が増え、金も稼げるのです。
- potatorooms
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〉←多数決によらない決定ってあるのでしょうか? 大切なのは、多数決で決めたか、ではなく、議会で集まった人たちの知恵を出し切ったか、です。 少数派の意見の中に、より良くするアイデアがあるかもしれない。それを議案を出している人が採用するかもしれない。 集まった人たちが、その議案についてより良くする案、反対する理由をその場の全員が共有したか、が、大切なんです。 採決はその後です。反対賛成の話ではなく、議論を尽くしたか、ということです。 日本の議会の場合、科学や倫理などについては、これがとても良く機能しているんだけど、福祉や経済についてはほとんど機能してないように思います。 たぶん、科学や倫理の絡む法律は、こうでなければならないって主義主張をする人は少なく、ほとんどの議員が、みんながよくなるにはどういう決め事をしたらよいかを、案を持ち寄る形ができているんだと思う。
- dragon-man
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真面目なご疑問のようなので、再度回答を投稿します。 >多数決によらない採決ってあるんでしょうか? 日本が議会制民主主義を採用している限りあり得ません。議論をして最後は多数決によるのが絶対的ルールです。そうでないと密室の決定になってしまいます。小学校のホームルームでもそうでしょう。これは議会制民主主義の訓練をしているのです。議会制民主主義によらない国、たとえば中国などでは多数決でない決定のしかたをしています。いわば密室の決定です。どちらがいいかは好きずきですが、仮にも日本国民として生まれたならば、好きも嫌いもありません。従うしかありません。 >そのたびに衆議院で再採決をするのは無理がありすぎます。←どういう無理があるのでしょうか? 再採決は異常事態です。大事な国会の会期を無駄なことに使います。こういう異常事態を繰り返すのは、国会および国会議員の活動の制約になります。国会議員の時間が無駄に費やされ、議員本来の仕事である立法活動の時間がとれなくなります。国会での審議時間も十分にとれなくなります。 なぜこんなおかしな国会運営(衆議院での再採決)になったかというと、憲法に問題があるのです。元々のGHQの憲法草案では国会は衆議院だけの1院制でした。戦前の貴族院を忘れられない当時の政治家が、マッカーサーに頼み込んで、無理やり衆参両院の二院制にしてもらいました。憲法発布まで時間がなかったので、議会運営の細則まで手が回らず、こういうおかしなルールになったのです。当時は衆参のねじれなど誰も気にしていませんでした。それが今ではしばしば起きるようになりました。この矛盾をなくすには参議院をなくすか、戦前の貴族院と同じように参議院の権限を制約する必要がありますが、そのためには憲法改正が必要です。今の日本では憲法改正は非常に困難です。不可能とほぼ同義語です。9条を含み、問題のありすぎな憲法ですが。
- photoslipper
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最近は減っているみたいですが、少し前までは「与野党合意」と言う、与党野党がお互いに妥協してから採決するっていうのが慣例になっていたみたいですね。 消費増税なんかはそうでしたね。 マスコミ誘導で、国民も「仕方ない」と言う世論に傾いていました。 今回のは野党と一部国民も激しく反対しているので、そしてほか多数の国民が説明不足と言って、自民の支持率がガクッと下がったのにもかかわらず・・・だから強行採決・・・と言う感じ。 こんな雰囲気だと聞きましたよ。 公明党は、組織票が強いので。 聖教新聞の創価学会が支持母体ですよ。 宗教票なので、非常に堅い組織票です。それを自民が取り込めるというわけです。 民主主義と言っても、日本は所詮このレベル。
- hekiyu
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"どの部分を強行だと言われているのでしょうか?" ↑ 審議を十分に尽くしていない、という点です。 法案が成立すれば、反対したひとも、その法案に従わねば なりません。 反対したのに、どうして従わなければならないのか、 それを説明するのが、十分に審議したからだ、という ことです。 その反面、十分に審議していないのに、可決したのが けしからん、ということになります。 ○強行採決の回数 ▼鳩山 就任期間266日:9回 ▼菅 就任期間452日:8回 ▼野田 就任期間482日:4回 ▽安倍 就任期間1200日以上:1回(秘密保護法案) ”なぜ自民党は公明党と連立をするのでしょうか?” ↑ 1,自民党の290議席も、公明党の選挙協力があって 得ることが出来た数字です。 2,いつ何時、自民党の議席が減るかもしれません。 その時は、公明党に頼るしか無い、という 判断があります。
磯崎の顔が人の言う事聞かなそうだからかも。(´・ω・`)野党が採決に応じず欠席したからかも。
- dragon-man
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あなたのおっしゃるとおりです。強行採決という言葉に厳密な意味はありません。単なる反対派の言いがかりです。多数決で決めるとみな強行採決になる。それでは議会の意味がありません。ほとんど審議時間をとらず、反対派の意見をいっさい聞かず裁決をとるばあいに限り意味のある言葉です。 与党に公明党を入れているのは、参議院で自民党が安定多数をとっていないからです。それでは毎回参議院で否決される。そのたびに衆議院で再採決をするのは無理がありすぎます。このことが今の安保法案審議を混乱させています。
お礼
多数決で決めるとみな強行採決になる。それでは議会の意味がありません。←多数決によらない採決ってあるんでしょうか?この文章がいまひとつ意味が良くわかりませんでした。 そのたびに衆議院で再採決をするのは無理がありすぎます。←どういう無理があるのでしょうか? 以上の2点をもしよろしければお教え下さい。
強硬採決!!って言うと独裁的で、みんなの意見を聞かずに決めた!! ...って聞こえて、印象悪いからですよ。 マスコミは中立ではないのでね。現政権をサゲたいんだから、悪く聞こえる印象のことを積極的に使ってきます。 強硬っても、民意で選んだ人たちばかりなですけどね。 この辺に関して言うと、正直野党が情けなさ過ぎるのが問題なんですけどね。 話し合いの最中にもマトモな議論を持ちかけられない、揚げ足をとる、重要なことには触れられない、 反対したいから反対する、幼稚な言動をとる、代案を出せない、世論を鑑みない…。 採決に至るまで、結構な機会とチャンスがあったはずなのに。(決議のなかではトップクラスの時間が割かれた…らしい。真偽は調べてませんが) 反自民勢力は、マスコミや党をふくめてとにかく「情けない」から、仕方ないです。 期待したくても出来ない。それが現政権反対派。 連立>昔はここまで議席無かったですし。 味方は多いに越したことはないですし、 お金とかー、選挙区とかー。黒いのがー。有るんです。 ただ、今回は自民も大きく議席を伸ばし、 公明のほうが崖っぷちの状態になってたはず。 それでと縁を切らないのは、先を見越してもあるでしょうし、 腐れ縁も縁のうちだからでしょう。
お礼
大変参考になります。「強硬」とは言っても普通の採決と変わらないということですね?それをマスコミが強硬という言葉をつけることで印象悪くさせているということがよくわかりました。
- potatorooms
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多数決は、議会の最後の手段です。 反対者との議論、まして、討論が行われている間は、それを止めて遮ってはいけません。 議会は多数決をする場ではなく、議論をする場所ですから。 主義を持った人たちが、自分たちの案を変えることに不都合を感じ、議論、討論を受け入れずに、決を取ることを、強行採決と言います。 この辺の民主主義の基本は、あの独裁政権で第二次世界大戦を戦い抜いた英国でも守られた最低限のものです。
お礼
多数決は、議会の最後の手段です。 反対者との議論、まして、討論が行われている間は、それを止めて遮ってはいけません。 議会は多数決をする場ではなく、議論をする場所ですから。←多数決によらない決定ってあるのでしょうか?法案を通過させるのには1/3以上の賛成が必要なのですから、必ずそこで「多数決」という作業が必要になってくるのではないでしょうか?もしよろしければお教え下さい。
- darknes2000
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ほとんど話し合いもなされないまま与党が数の力で押しきる採決を強行採決といいます
お礼
審議を十分に尽くしていない、という点です←ある法律に対して(安保法案に限らず)、例えば10回(10日間)ほど議会が開催されて話し合うのが本来なのに、それを1日、もしくは半日で決めてしまった・・・などという場合は強硬採決ということになるのでしょうか?