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【東野圭吾】仮面山荘殺人事件(ネタバレ)

oya_zicoの回答

  • oya_zico
  • ベストアンサー率19% (398/2007)
回答No.2

叙述トリックとは、作家が読者を欺くために文章に仕込んだトリックです。 小説の中の犯人が、小説の中の探偵を欺くために仕込んだ正統派のトリックとは違う、別次元のトリックです。 それに、叙述トリックは、アンフェアですよ。 (邪道とも言われていたこともあるみたいです。) しかし、証拠とか状況とか、登場人物とかは、ちゃんと書かれているはずです。 アンフェアなのは、作者が、読者の思い込みを利用して、犯人を犯人だと思わせないように故意に書いていることです。 そして、その作家が仕組んだトリックに気が付く人が少ないほど、驚愕する人が多いほど、面白い、素晴らしい、つまり、『世間で評判が高い』ということになるのです。 私は、同じ、叙述トリックで有名な小説『アヒルと鴨のコインロッカー』(伊坂幸太郎氏)を読みましたが、この作品の叙述トリックには、腰を抜かすくらい驚いてしまい、やられた~と思わず叫んでしまいました。 邪道だとは思いますが、面白かったですね。 正統派の小説が読みたかったら、アガサクリスティのミスマープル物でも読まれたらどうですか? ミスマープルは、噂話から犯人を推測するので、読者に与えられる情報もミスマープルに与えられる情報も同じだと思いますし、絶対に、ミスマープルは犯人じゃないので安心して推理できると思います。

tohoho1114
質問者

お礼

回答ありがとうございました。誤解のないように言っておくと、 私も叙述トリック作品は基本的に大好きです。 貴方のおっしゃる「アヒルと鴨~」ももちろん好きですし、 「イニシエーションラブ」「ロートレック荘事件」「葉桜の季節に~」や、 綾辻行人さん、折原一さんの作品は大好きで、 素直に「やられた~」と思います。アンフェアとは思いません。 これらの作品は読み返したときに、そのトリックでないといけない必然性や、 一週目では気付かなかった文章の真の意味などにハッと気づけます。 そして満を持して人気作家の東野圭吾の叙述トリックを読んで見たら こんな作品だったため、正直拍子抜けした気分でした。 質問文にも書いたとおり、トリックの必然性や文章の二重性などが 一切見受けられなかったからです。 今までに読んだ叙述トリックの作品は、読者を騙そうとすると 同時に、しっかりとフェアに読者にヒントを提示していました。 しかしこの作品は、「主人公が犯人ではないと思い込んでいる」ので、 全くそういう描写がありません。少なくとも私には見つけられませんでした。 なので今回このような質問をさせていただきました。 まだ今回の作品についての具体的な回答が来ていないので、 もう少し、質問を締め切らず置いておきます。

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