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放射線被曝について
一度浴びた放射線というのは人体に蓄積?されていくという認識であっていますか? 例えば胸部レントゲン写真を何度も何度もありえない回数を撮影することで体内に放射線が蓄積されていき、致死量である4シーベルトにまで達する、といったことがあるということですか?
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放射線によるダメージには、段階があります。 一番強く、すぐに影響が出るのが、放射線のエネルギーに よるヤケドです。 次に、細胞の中で生化学反応を担っている酵素や遺伝子の コピーがダメージを受け、数日~数週間で生じる異常です。 次に、体細胞の遺伝子がダメージを受け、数ヶ月から数年 形質の異常をきたす場合です。 特に幹細胞の遺伝子がダメージを受けた場合は、それから 生じる体細胞の遺伝子は損傷しており、何十年経っても ガンなどを発症する恐れがあります。 更に生殖細胞がダメージを受けた場合は、何十年後でも、 やがて生まれる赤ん坊に(そして子孫ずっと)異常を生じ る可能性があります。 一般の体細胞は、数ヶ月で新陳代謝して入れ替わるので、 累積被曝の「累積」も、その期間に限られます。 その「新陳代謝」の元の幹細胞への累積被曝は、長期的に 残りますが、幹細胞自体が増殖するので、機能に問題が 出れば交換がききます。 問題は生殖細胞、特に卵子です。 卵子は、最初に誕生後の個体発生時に形成されると、新陳 代謝なしに排卵時までずっと保たれるので、体細胞中、 最も遺伝子への「累積」被曝が多くなるのです。 しかも、その後に受精卵からの卵割、各器官への分化と いった遺伝子のライフサイクル中、最も複雑で困難な 作業が待っているのです。 その結果、チェルノブイリで見られたように、10年以上 経ってから新生児の奇形が増え始め(特に心臓の異常が 多いので「チェルノブイリ・ハート」と呼ばれ、同名の ドキュメンタリー映画が一昨年上映された)、20年以上 経った今、増え続けているのです。 つまり「卵子はずっと保たれる+生殖細胞の遺伝子への ダメージは表面に表われにくく累積する」結果として、 放射線量が低くとも累積するので、対策によって放射線量が 下がってガンなどが減っても、新生児の異常は20数年後 (事故直後に生まれた女性の出産時)に最大になるのです。
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- TooManyBugs
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>一度浴びた放射線というのは人体に蓄積?されていくという認識であっていますか? 違います。放射線自体は蓄積されません。 蓄積されるのは放射線による(遺伝子レベルの)損傷です。
>一度浴びた放射線というのは人体に蓄積?されていくという認識であっていますか? 間違っています 放射性物質なら蓄積されますが、放射線は蓄積されません この違いを御理解願います
- itaitatk
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また胸部レントゲン一回につき数μシーベルトです。1000回以上取らないとおこらないことになります。 http://www.gizmodo.jp/2011/04/radiation_chart2.html まず放射線被ばくについてしっかりと知っている必要があります。 レントゲンなどは被ばくといっても放射線が外部から照射されたことによる被ばくです。 蓄積は主に放射性物質が体内に入り込むことでおきます。 なので基本的には回数は関係ありません。 http://criepi.denken.or.jp/jp/rsc/knowledge/index.html#q3
お礼
なるほど、ありがとうございます!分かりやすかったです!