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化合物の電気陰性度?

inorganicchemistの回答

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回答No.1

電気陰性度というものは二つの原子間に単結合ができた際に その間の共有電子対がどちらの原子核に近くにいる(可能性が高い)か? を示す数値です。ですから、実際の化合物にそのまま適用するには かなり無理があります。たとえば、1,1,1-トリフルオロエタン(F3C-CH3) のC-C結合には電子の偏りがあるはずですが、このことは炭素の電気陰性度 だけからは求まりません。さらに結合が単結合でなく、多重結合になると 話はさらに複雑になります。 実際の化合物に電気陰性度の概念を持ちもむことに無理がありますので、 そのような値というのは報告されていないと思います。 (あったらごめんなさい。)それよりは、分子軌道計算などにより、 電子分布を求める方が現実的だと思います。この分子軌道法に 電子親和力を用いて行う方法があります。電子親和力というのは ご存じかと思いますが、電子を一つ受け取ったときにどれだけ エネルギーを放出するか。つまり、ある原子のまわりの電子密度(電子数) が増えることによってどれだけ安定するか。ということです。 この電子親和力も通常一つ目の電子についての値しか与えられません。 しかし、実際の化合物中で、実際に電荷の偏りが絶対値1を越えることが ほとんどないため、これで十分なのです。[Co(III)(NH3)6](3+)において、 コバルトの正電荷は形式上IIIですが、実際の電子密度から求まる電荷は 0.5+程度で、残りはアンモニアのHに分布しているようです。

128yen
質問者

お礼

たしかに化合物にはそのまま適用できませんよね。 分子軌道計算ってとても難しそうですね。私の頭では理解できそうにありませんね。。。 ありがとうございました。

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