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貿易風と台風について

現在、大気の循環について勉強しているのですが、台風の回転方向と貿易風の方向について混乱が生じてしまいました。 北半球において貿易風が北東の風なら、台風は時計回りになりそうなものなのですが、なぜ違うのでしょう。 両方、コリオリの力によるものだということはなんとなく理解したのですが…。どこに誤解が生じているのか教えて頂けないでしょうか? よろしくお願いします。

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回答No.2

「貿易風」とは、帆船航海が主流だった時代の、航海に都合の良い風の総称です。 赤道付近には年間を通じて東からの「赤道貿易風」が吹いています。その強弱によって、エルニーニョやラニーニャの海水温変化、引いては気候変化をもたらします。 東アジアで見れば、インド洋での上昇気流がヒマラヤを越えて下降してきて、中国南岸の東寄りの気流を形成して「東南アジア貿易風」となります。大陸高気圧の吹き出しであるため、時計回りになっています。 亜熱帯から温帯にかけては、通常西寄りの風が吹きます。その風も「貿易風」として利用されました。これは、インド洋の高気圧の吹き出しです。 台風は太平洋高気圧の縁辺部で、海水温の上昇による水蒸気の大量発生が、著しい上昇気流を生じることで熱帯低気圧と成り、そこへ吹き込む風が強められることで「台風」にまで発達します。 湿った空気は乾いた空気より軽いため、上昇気流を生じ、上昇して冷やされることで雲を生じ、その時に放出される潜熱で一層昇温して、さらに上昇気流を強めます。これが台風発達の形態です。 台風に向かって吹き込む風は、コリオリの力で反時計回りの渦巻きになります。 熱帯低気圧が台風に成長して行く過程では、西寄りに進行し、台湾もしくは沖縄付近で北寄りに転向し、やがて日本に向かって東寄りに進路を変えます。この経路は、太平洋高気圧の縁辺部での吹き出しに乗っている訳で、矢張りコリオリ力で時計回りに移動しているのです。

  • CC_T
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回答No.1

>北半球において貿易風が北東の風なら、台風は時計回りに ? 理由として良く分かりません。 なお北半球の貿易風には南西の風もあるわけですが、どちらも台風の渦巻きの向きと直接関係はしないです。 どちらもコリオリ力が働く結果というのには変わりないですが。 北半球でのコリオリ力は赤道側から北極側に向かって運動する物体には東向き、逆に北極側から赤道側に向かって運動する物体には西向きの力が働くもの。 これは赤道側での地表の移動速度と、北極側での地表の移動速度を考えると分かりやすい。地球は24時間で1周しますから、赤道側の方が極地側よりも回転直径が大きい分だけ速度が大きいわけです。 だから(速度の遅い)北極側から(速度の速い赤道側に向かって移動すると、自転に置いていかれて西に移動する形になるし、逆に北に向かって移動すると回転速度が速い分だけ地面より東に先行する形になる。 さて、台風の中心は低気圧ですから、周りから空気が集まって上空に向かいます。 台風に向かって北上する風は東に進み、台風に向かって南進する風は西に進むのですから・・・ 反時計回りの渦の出来上がるわけですね。

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