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日本人の学力と国際競争力
諸外国の学生の勉強熱心さを聞くたびに、日本の学生は負けている のではないかと思ってしまいます(私の見識が狭いだけでしょうけども)。 今の日本が国際競争力を保っている理由とはなんなのでしょうか? やはりひとえに学生や大人たちが頑張っているからでしょうか。 ご意見がございましたら、教えていただけないでしょうか。 以上、何卒よろしくお願いいたします。
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平均的な基礎学力が高いからではないかと思います。日本で生活していて、読み書きができない人というのに会うことはほとんどありません。 どのような分野でも、レベルが高い仕事をしようとしたら基礎となる学力が必要です。仕事を覚えるにあたって「マニュアルを読んでおいて」で済むか「いちいちぜんぶ口頭で教えてあげなければいけないか」を考えればすぐご理解いただけると思います。 日本人の「勉強好き」は今に始まった話ではありません。江戸時代の昔から、日本には寺子屋があって農家や町人の子でさえ読み書きそろばんを習っていました。各藩には藩校という公立学校を用意して学問を奨励する藩もあり、中には成績優秀と認められれば身分は問わないような(当時の世界的価値観から見ても)異例の「学問の下の自由」があったところさえありました。 江戸時代の日本における、学問に関しての驚くことを二つ紹介します。 ひとつは、女性向けゴシップ雑誌があったことです。世の流行や有名人(主に歌舞伎役者)のゴシップ記事が文字通りに面白半分に書かれていたのです。それは「文字が読める下世話な話が大好きな女性が大勢いた」ことの証左です。18世紀頃の社会において、平民階級の女性が文字を読めたなんてのはかなり稀なんですよ。 もうひとつは、「数学ブーム」があったことです。各地に、「数学神社」というのがあったのです。新たな公式を発見した人は、それを絵馬に書いて奉納したのですね。すると数学自慢の者がその絵馬を読んで「正しい」とか「間違っている」とかやっていたのです。「神社に絵馬を奉納する」というのが数学の力自慢の場だったのです。 千葉だったかどこだかに有名な数学神社があって、そこは江戸時代でも有名な神社で全国各地から腕に覚えのある者が訪れていたそうです。今でも当時に奉納された絵馬が数多く残っているそうです。 数学というのはほぼ全ての学問の基礎となるものです。日本は明治5年、すなわち大政奉還からたった5年後に品川と横浜の間に鉄道を敷いています。江戸時代にも薩摩藩で蒸気船の小型コピーを作った職人さんがいて、鹿児島の薩摩藩邸の庭の池に浮かべて走ったという記録も残っているそうです。 そういうのがパッと作れるのも、ごく一部のエリートが優秀だっただけではダメで、末端の職人さんに至るまである一定以上のレベルにいないと作れないんですね。 確かに外国のエリートなんかは日本人より優秀な人は多いです。そりゃ、向こうは上澄みだから優秀に決まっています。だけど、優秀じゃないやつも含めて偏差値をとれば、日本人の偏差値50の人と、外国人の偏差値50の人を比べれば日本人のほうが優秀というのはいえると思います。 明治維新というのは日本史上においても最もドラスチックな事件のひとつだったと思います。日本人の価値観が根底から覆る出来事でした。しかし、まあ確かに西南戦争を始め各地で暴動なんかも少なからず起きましたが、外国に比べると国内が四分五裂するような戦乱にもならなかったし、第二次大戦で文字通りに国を焼き尽くされても半世紀くらいで先進国レベルまで復興できたのも、「基礎教育が行き渡っていたから」だと思います。 今の若者たちも、ゆとりとか学力低下といわれていて、確かにそう感じることもないではないですが、おしなべてみんな真面目だし、図書館などに行くとどこでもみんな熱心に勉強していますからね。私の時代は大学というのは「遊びに行くところ」だと思っていましたから偉いなあと感心します。 特に学力というのは、てっぺんの高さはすそ野の広さに正比例すると思います。学力というのは正三角形で、決して二等辺三角形にはならないと思うのですよ。基礎学力が充実していれば、てっぺんも高くいられると思いますよ。 こういっちゃなんだけど、おトナリの国は小国ということもあってエリートを引っ張り上げる教育法を採用していますが、エリート教育にものすごく力を入れているのに、国家の悲願であるノーベル賞受賞者(平和賞以外)はまだ出ていません。日本はほぼ数年に一度のペースで受賞者を出していますし、イグノーベル賞に至っては2007年以来毎年受賞者を出すほどです。
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- spookyaction
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どこと比較するかにもよりますが、アメリカあたりと比べると日本人の学生は学力で負けていると思います。正確には、大学入学くらいまでならおそらく日本のほうが進んでいると思いますが、大学に入ってから一気に逆転されて、大学院くらいまでいくともう追いつけないくらい差をつけられてしまいます。 日本の競争力というのは、ひとえに品質です。これはずば抜けた頭脳がなくても、じっくり考えて地道にやれば結構できる話で、日本の競争力はそれに依存しているといえるでしょう。今まではそれでよかったし、これからも短期的にはそれでやっていけるが、品質というものは時代とともに改善されていくので、いずれ品質での優位性がなくなる時が必ず来ます。そうなったときに、新しいものを作り出す土壌のない今の教育、企業文化では、日本の国際競争力は大きく低下することになると思います。
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ご回答ありがとうございました!
日本の教育制度のアホなところは、たかが高校程度の学力で優劣をきめて、その後楽に卒業できるところだ。 国からの支援で大学が成り立つので、日本に有利なガラパゴス教育しかないので、学生は国際的にはアホに なってしまう。その最高学府から、日本を動かすであろう高級官僚にレールが敷かれているのだから まあ、しかたがない。裕福な者が塾通いしていないとできないことなので、特権階級はホットしているだろう やっぱり、長いものには巻かれろなのかな。
お礼
ご回答ありがとうございました!
そんなこと考えてる間に勉強して、 あなた自身が優秀になったらいかがでしょうか
お礼
ご回答ありがとうございました!
- cubetaro
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日本は勉強の熱心さは、諸外国に負けています。 諸外国の人は「自分のため」に勉強してるので、企業に入っても「自分のスキルを上げる」ために会社で働いて、チャンスがあれば別の会社に移ってしまいます。 日本は「会社に献身する」という考えが浸透してるので、一度入った会社で、効率が悪いながらも長時間の時間外労働を行って、会社と国を支えています。 ------- 日本は、効率の悪さを、個人個人のサービス精神と忍耐力で補ってる状況です。
お礼
ご回答ありがとうございました! 学力よりも根っこの資質が違うのですね。
- GIANTOFGANYMEDE
- ベストアンサー率33% (539/1630)
一言で言うなら『真面目』。 その裏側はおそらく「恥をかきたくない」なのでしょう。 だから「失敗したくない」、「研究する」、「準備を怠らない」、「計画通りに物事を遂行する」、「担当外のことでも手を貸す」などに繋がっていくのだと思いますよ。 学生や大人だけの話ではなく、子どものころから刷り込まれた日本人の性質、常識によるのだと思います。 だからアメリカやヨーロッパに仕事で行くとイライラすることが多々あります。 納期遅れの連絡がない、道具をそろえていない、仕事が終わってないのに勝手に帰る、そんなことばっかり。 判りやすい例で言うと、ものづくりに対する職人の姿勢。 日本なら1/100mmを10点測るような場面で、ヨーロッパなら1/10mmを3点、中国なら1mmを1点測るだけです。 それで出来上がる製品の質がどうなるかは子どもでも分かるでしょう。 もちろん先進的な工場などならヨーロッパも中国もそれほどひどくはありません。 でも町工場、あるいはそれらすべてを支える各家庭のあり方、もっと言えば子どもに接するお母さんの姿勢から始まることです。 日本人が日本人らしさを保っている限り、日本の国際競争力はそうそう落ちたりはしないと思いますよ。
お礼
ご回答ありがとうございました!
- hekiyu
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日本人の学力は世界一です。 ○日本の大人「学力」世界一 経済協力開発機構(OECD)は2013年 10月8日、 16~65歳を対象に初めて実施した「国際成人力調査(PIAAC)」の結果を公表した。 日本は「読解力」と「数的思考力」の平均得点が、参加した24の国と地域のうちトップ。 20の国と地域が参加した「情報技術(IT)を活用した問題解決能力」は、 基準の得点を超えた割合が35%で10位だった。 成人力調査は、大人が社会生活を送る上で必要な能力や学力を測るもので、 基礎的な問題が中心。 文部科学省は「基礎を重視してきた戦後日本教育に加え、 企業の人材育成の成果も出たのではないか」と分析している。 試験の対象は一般人からアトランダムに選ばれ、日本は特に普通の主婦の 点数が高かった。 ”諸外国の学生の勉強熱心さを聞くたびに” ↑ 外国は二極化している場合が多いのです。 勉強する人はもの凄く勉強しますが、やらない ひとはまるっきりなのです。 また、明治維新後、日本は欧米の追いつき追い越せ ということで教育に力を入れました。 他の途上国は、高等教育に力を入れましたが 日本は初等教育に力を入れました。 そういう違いがあります。
お礼
ご回答ありがとうございました!
- phj
- ベストアンサー率52% (2344/4489)
第一には、識字率だけではなく、ほとんどの人が高卒以上の能力を獲得してから社会にでること、第2には宗教や民族的なタブー軋轢がなく言語がひとつしかないこと、第3には高度なインフラ整備ができていること、最後は職人文化などノウハウを継承する文化があることでしょう。 たとえばアメリカなどは、日本に比べて識字率や学力平均が低いのです。理由は移民が大量にいることで、たとえば中南米からアメリカに流入してくるヒスパニックは英語を覚えず、かえって行政のほうがスペイン語の学校を作って対応しているぐらいです。 彼らの多くは英語ができないために、低賃金の仕事しかできず、貧困問題と同時に国際競争力を殺ぐ結果を作っています。アメリカは高度な国際競争力を作る優秀な人材(移民も含む)や高度な研究機関や企業も多いものの、このような格差が存在するのです。 発展途上国にいたっては、教育がいきわたっておらず、またインフラも整備されていないため実力が伸び悩むという問題があります。 たとえば、タイあたりでも高度な加工を要求する工場に送る電力に問題があったりします。停電が頻発するというようなことや、電気の質がよくなく各企業は自前の対策が必要になり、賃金の安さを相殺しています。 また、もっと途上国だと土地をタダ同然で誘致してくれても、工場のための電気・水道設備や道路まで企業が作らないと工場が稼動しない、というところもあります。 しかもこれらの途上国は工場を置いたとしても、大学まで行けるような人材は多くなく、結局賃金稼ぎの工場労働者だけ、ということになってしまいがちなのです。 さて、質問者様はバック・トゥ・ザ・フューチャーという映画をごぞんじでしょうか。シリーズで3部作になっているものです。 タイムマシンの話なのですが、その中でたびたび部品が壊れてタイムトラベルができなくなるシーンがあります。 たとえば、ガソリンが漏れて無くなってしまったのに、ガソリンそのものができるのはその時代から20年後だったりするのです。 そうなるといくら天才科学者(タイムマシンを作れるぐらいの)だとしてもお手上げです。科学技術というのは、そういう一見かかわりの無いようなものまで幅広く供給できるた体制があり、それを自由に手に入れて自由に利用できるからこそ、技術的な発展があるのです。 このような高度な素材を簡単に手に入れ、研究し、さらに高度な開発を行える国はそれほど多くはありません。 日本はその中の国のひとつであり、そのような研究を何年にも渡って継承しているので、未だに国際競争力があるのだといえます。 もちろん、今後は分かりません。しかし、日本の学生は熱心さは他国に負けるかもしれませんが、優秀さでは負けてませんし、継承したノウハウもたくさんありますから、そう簡単には負けないでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございました!
勉強と言うのは自身の為にするものであって 他人がどうあろーが関係ない 故に 勝ち負けは存在しない
お礼
ご回答ありがとうございました!
お礼
ご回答ありがとうございました! 自覚していないところでいいところがあるのですね。