浅田次郎の本「一路」の「小野寺一路」の諱について
本書の最初のページで主人公「小野寺一路」の読み方は本人は「おのでらいちろ」で、おおかたは「おのでらかずみち」と読む。
どちらに読むにせよ諱であるからおおかたの人から一路は次のように叱責される。
「これこれ、親御殿から頂戴した大切な実名を軽々しく名乗ってはならぬぞよ。(略)
で、名は何と申す。」
質問です。「頂戴した大切な実名」とは一路のことであり、これは諱でよろしいでしょうか。
では、さらに「で、名は何と申す。」とありますがこれはどういう意味でしょうか。
なぜさらに名を聞いているのでしょか。
例えば伊達(苗字)、藤次郎(字)、正宗(諱)みたいに三構成があり、
「小野寺●●一路」または「小野寺一路●●」があるはずだから●●の名前(字)を教えろということでしょうか。つまり、一路というめったに使用しない実名ではなく通称使う名(字)を教えろという事でしょうか。
面白い本みたいですが最初の部分でつまづいてしまいました。教えてください。
補足
表題にもありますように 「小野寺の弟・小野寺の姉」という映画です。