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質問者が選んだベストアンサー
フレッド・ホイルのＳＦ小説はあまり読んだ事が無いのですが、多次元ＳＦ物を読んだ記憶があります。 感想としては、企画・構想に関しては秀抜な作家ですが、お話そのものは無味乾燥であまり面白いとは思いませんでした。異次元の並行宇宙に存在する地球上の世界が、同じ地球上に無数に分かれて同時存在を始めるという発想はユニークですが、アイディアを生かし切っていないお話でした。 これが他の作家だったら、笑いが止まらないコミカルなギャグにしたり、異次元の壁を超えるのに色々と制限を設けて面白くしたり、異次元の世界を変えると、自分の世界も変わるようにして複雑なお話にしたり、作り方は無限に考えられるのですが、アイディア倒れに終わっていたお話でした。 今ではテレビゲームで多次元世界のＲＰＧが数多く出ていますので、その走りのお話だったように思います。 フレッド・ホイルはＳＦ作家の名声よりも、宇宙論学者の名声の方が高いですが、静止宇宙論はビッグバン宇宙論に負けてしまいましたし、保守的な人なのではないかと思います。 スタニスワフ・レムのように情報革命以前に紙の文明が崩壊するＳＦ小説まで書いていた人に比べると、雲泥の差があるように感じますね。
お礼
とりとめのない質問にお答へいただき、ありがたうございました。私はフレッド・ホイルのファンなのですが、評価が極端に分かれる人ですので、みなさんに意見を聞いてみたくなりました。特に、科学とSFの関連について、たがひにどんな影響があつたのか知りたいと思つてゐます。 SFに関しては、私もSPROCKETERさんと同じく、「アイデア倒れ」といふ面が少し感じられます。やはり、天文学者といふのが一番なのでせうか。 >>静止宇宙論はビッグバン宇宙論に負けてしまいましたし、 >>保守的な人なのではないかと思います。 残念ながら、さうなつてしまひました。最後までビッグバン宇宙論には反対しつづけ、さういふ意味では「保守的」なのかもしれません。 ただ私といたしましては、問題点を指摘することによつて、ビッグバン宇宙論を育てた功労者なのではないかと考へてゐます。いつの日か、ホイルの主張が見直されることはないのでせうか。 >>スタニスワフ・レムのように情報革命以前に紙の文明が崩壊するＳＦ小説まで] >>書いていた人に比べると、雲泥の差があるように感じますね。 スタニスワフ・レムといふ人は、初めて聞きました。これから調べてみます。 御回答まことにありがたうございました。