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軍記物と軍記物語はどう違う?
軍記物と軍記物語はどう違うのでしょうか?
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この手の言葉といいますか用語の定義には境界線はないとお考えになられた方が宜しいかと思います。 そもそも文学とか歴史学という学問の世界は自然科学とは違って境界が曖昧模糊としている学問です。 自然科学も最近は境界が曖昧になって同じ単語でもオレの世界ではこう使う、いやオレの世界ではこうだとやっていますからね~。 Wikipediaでも 〇軍記物(ぐんきもの)とは、中世末期(室町時代)から近世初期にかけて、戦国武将や近世大名の武勲や武功について物語形式で記述した書物である。 〇軍記物語(ぐんきものがたり)とは、鎌倉時代から室町時代にかけて書かれた歴史上の合戦を題材とした文芸のこと。 という具合に相当に苦しい説明をしています。 そもそも歴史屋さんに言わせれば中世とは何時から何時までかなどというのは決まっていません。 古代でも近代でもない時代だ、とかなんとか言っています。 これに近世という言葉が参加してくるとお手上げです。 室町時代と南北朝時代と戦国時代は、どれが何時まででどれが何時からだなどとやったらパニックニになってしまいます。 鎌倉時代ですら、スタートはいつからか、となにやらワイワイやっています。 古代史でも、一方で、飛鳥時代、奈良時代と言い、一方で天平白鳳時代、古墳時代、などとやたらに区分けが出てきます。 あげくの果てに神代のかわりに記紀時代などという言葉もあります。 こんな時代区分用語に任せて軍記物、軍記物語の区分をされたのでは、聞いているほうがパニックになります。 ということで、独断と偏見で言いますと 軍記物語のイメージは、舞台回しの主人公が時として複数で舞台背景も全国版で大掛かりな場合には「物語」がつく。 軍記物のイメージは大名のご先祖や武将の手柄話のように、極めて話の範囲がせまいものには「物」がつく。 という程度ではないのでしょうか。 これでも説明が付かないといいますか、どちらにも属してしまうものが沢山あります。 例えば「北条五代記」などという小田原北条氏と呼ばれる北条早雲の子孫に渡るものなどどうにもなりません。 平家物語、将門記が入るなら、義経記はどうなる信長公記はどうなる、太閤記はどうなる、徳川実記はどうなる、と後から後からでてきます。 神皇正統記、愚管抄などは軍記に入るのかはいらないのか、などと他の史料書籍まで引きづり込んだらいよいよどうにもなりません。 とまぁ~グダグダかきましたが、要するに判りませんということです。
お礼
ichikawaseijiさん、回答ありがとうございます。 なるほど、わからないものなんですね。 そういった区別は気にせず読むことにします。 回答ありがとうございました。またお願いします