私にあう噺家さん

質問

私の好みにあいそうな噺家さんについて質問です。

今自分で持っている落語を何度も聞き、そろそろ新しいものがほしいと思っており、誰のを集めるか迷っています。
これまでに聞いたことがあるのは

3代目三遊亭金馬師匠
5代目三遊亭圓楽師匠
6代目三遊亭圓生師匠
5代目古今亭志ん生師匠
6代目春風亭柳橋師匠

寄席にも何度か行っているので他にも何人かは生で見ています。

上記5人のうち金馬師匠と圓楽師匠の話は非常に面白可笑しく聞けるのですが、残り3名の噺は非常に上手いな、とは思うのですが笑えるかというと…という感じです。
あまりにも古い方たちで笑いのつぼがずれているのか聞いた演目がたまたま自分にあわなかったのか、等噺家さん以外の要因も大いに考えられますが、上記の傾向を見た感じで私にあいそうな噺家さんが思い浮かびましたら挙げて頂ければと思います。
市営の図書館で無料で借りてこられますので色々試してみようとは思うのですが、教えて頂いた方のものを優先的に試聴してみたいと思います。
よろしくお願いいたします。

8代目の桂文楽師匠の噺は練りこまれた完成品、と聞いていますので1度聴いてみたいですがどんな感じなのでしょうか(漠然とした質問で申し訳ないですが)？
こちらも聞いたことのある方の感想を頂ければと思います。

回答No.1

metakiti · ベストアンサー

昭和の名人たちを聞いているという感じでしょうか。
　先代金馬は、「孝行糖」とか「藪入り」とかで、ラジオ演芸の時代に人気のあった方ですね。
　偶然なんでしょうか、先代圓楽も金馬の形の「藪入り」をよく演じていて、レコードにも収録されていますね。
　金馬は人気はあったものの、いわゆる「正統派」としての評価ではなかったようです。
　圓楽は、その時代の空気を古典の中にはめ込むことをしていましたね。自然でしたし、CDを聞いて今でも笑える「昭和の‐現代」があります。

　ただ、ここにラインアップされている方たちは、他の方も含めて、人選が古いような気がします。それぞれうまいし、実力があることは確かだとは思いますが。
　志ん生には、現代でも通じるような秀逸なギャグがあります。
　圓生の人情噺や江戸の匂いのする落語は完成されています。
　先代文楽の「愛宕山」などをはじめとする練り上げられた芸は、山本益博さんらが名人と絶賛していますね。…生を知らずにCDでしかしらない私には、それほどうまかったり面白かったりという印象はないのですが。
　先代柳橋は、「昔の現代（笑）」という感じで、昭和30年40年頃でさえ、既にアナクロ扱いされていたようです。

　で、金馬・圓楽が好きという質問者さんの好みを考えてのおススメとしては、「志ん朝」さんはどうでしょう。まぁ、好みを考えなくても、落語ファンにとって志ん朝は必ず聞かなきゃいけないと思うのですが。

　江戸の粋さ、歯切れの良さ、リズムの心地よさ、洗練された笑いの間、時に志ん生譲りも混じるギャグの飛躍の楽しさ…どれをとっても満足できると思います。
　というか、圓楽を聞いて面白いと思われるなら、同時代の志ん朝を聞かなくてはいけないと思いますし、その完成度・面白さに驚かれるはずです。圓楽より格段に上です。

　質問者さんは江戸落語しか聞かないようですが、志ん朝さんらと同時代の上方落語の「桂　米朝」さんはどうでしょう。上方落語を初めての方でも、スッと入りこめて、上方落語の楽しさや大阪の人情を理解できると思います。
　桂　枝雀さんが出てきた時、東京の人はずいぶん新しくて面白い芸として驚いたようですが、実は、枝雀さんがやっていることは、すべて、その師匠の米朝さんがやってきたことです。

　いつか、感想を聞かせてくださいね。それによって、私でよかったら、次の噺家さんをおススメします。新しい・今の人で聞いてほしい人がたくさんいます（笑）。

お礼

早速のご回答ありがとうございます。
まずは志ん朝師匠を聞くのがもはや義務のようですね(笑)。
5代目圓楽師匠を含めた落語四天王の一人でしたかね確か。
まずは志ん朝師匠を聞いてみます。
その後上方落語に視野を広げ桂米朝師匠を聞いてみます。
貴重なご意見ありがとうございました。
聞き終わりましたら感想を補足欄に記載させて頂きます。

補足

志ん朝師匠、米朝師匠を聞いてみました。
非常に快活明瞭で聞きやすく分かりやすい、面白い、注文の付けようがないです。
図書館にあまり数が置いてなかったのでただ聞きできる数に限りがありますので、購入を考えてみます。
お金を出す価値が十分にありますね。