• ベストアンサー

臨界角について

物理のある問題です。 小物体をB端からプールの底に沿って遠ざける。小物体とB端の間の距離がある距離よりも大きくなると、プールの右側の床面より上の空気のどの位置からでも小物体を見ることができるようになる。そのときの、小物体とB端の間の距離を表す式をもとめよ。 答えは、d/√n^2-1となるらしいのですが、よくわかりません。解説は床面と水との境界で、臨界角を使ってるのですが、臨界角を使うと全反射してしまい、床面より上の空気では見えなくなってしまうのではないのですか? ご回答よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • matelin
  • ベストアンサー率64% (20/31)
回答No.1

こんばんは。解説しましょう。 あなたの図を元にして話します。次の文を読みながら、図にAやCを記入してください。 床面と水面との境界点(Bの真上の水面上の点)を点Aとします。光が水から空気へ進むときの全反射の臨界角をθとします。水底の位置点Cは、角CABが丁度θになる点としましょう。 水中から入射角θで水面に入射した光は、90°の屈折角で空気中に出ていきます。光の逆行性(光は来た道と反対方向に送ると、来た道を辿って初めの位置まで戻る性質)より、空気中から入射角90°で水面に入射した光は、水面での屈折後、屈折角θで水中に入ることになります。この屈折に対して、屈折の法則を適用すると、   sin90°/sinθ=n (空気に対する水の屈折率はほぼ絶対屈折率nに等しいことを使う)。 また  BC=dtanθ 。数学の公式 tanθ=cosθ/sinθ ,cosθ=√{1-(sinθ)^2} も使うと、BCの距離が d/√(n^2-1) であることが分かります。 全反射の臨界角がθであるとは、小物体から出て水面で屈折する光線の入射角がθよりも大きいと、屈折光線がなくなり反射光だけになるということです。ここをしっかり理解してください。 さて小物体が点Cにある時、プールの右側の床面より上の空気のどの位置からでも小物体を見ることができるのは、なぜかを考えてみます。CからAに向かって進む光はAで屈折した後、屈折角が90°になる方向に進みます。これは床面すれすれの方向です。同じ小物体から出て点Aより少し左にある水面上の点Pに向かって進む光は、P点での屈折後に床面の少し斜め上方を進むでしょう。点Pの位置が左に寄れば寄るほど、屈折後の光の進行方向は床面から離れていく角度は大きくなります。従って、点PをAから出発して、徐々に水面上を左へ移動させると、点Pで屈折した光がとおる道筋は、床面の上の全空間を覆うことになる事が分るでしょう。それは床面上の空間のどこからでも小物体が見えるということです。 次に、小物体をBCの中点Dにおいて、上と同じ考察をします。DからAに向かう光は、入射角がθよりも小さいので、全反射が起こらず、屈折光が存在します。その屈折光線は床面の斜め上を通っていきますが、その屈折光線と床面との間の空間には、Dにある小物体からの光は来ることができませんね。この空間からは小物体は見えないのです。 更に、小物体をCより左へいくらか動かした場合を考えます。この小物体から出て水面に向かう光のうち、入射角が全反射の臨界角になるような光線は存在します。この光線の屈折後の進路は床面すれすれです。この後は点Cから出る光で考察したと同じように考えると、この小物体からの屈折光線は床面の上の全空間を覆うことになる事が分るでしょう。 以上、図を描きながら説明すれば、もっと分かりやすくできるのでしょうが、それを文章だけでやりました。言葉足らずの部分はご自分で補足して意味を読み取っていください。

akueriasuzyu-su
質問者

お礼

なるほど! 屈折光線と床面の間からは物体が見えない、ということをしっかりと理解してませんでした。 とてもわかりやすかったです! ご丁寧な説明ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • matelin
  • ベストアンサー率64% (20/31)
回答No.2

回答No1です。ミスを訂正します。 「数学の公式 tanθ=cosθ/sinθ 」は誤り。  正しくは、 tanθ=sinθ/cosθ 失礼しました。

関連するQ&A

  • 臨界角について。

    よろしくお願いします。臨界角についての質問です。大学受験の問題です。 問題 宝物を深さhの池の底に沈めて、その上に半径Rの円形のフタを浮かべた。 水の空気に対する屈折率を3/2とすると、Rがいくら以上なら見つからないか?但し、宝物の大きさは考えなくてよい。また、波は決しておこらないとする。 です。解答は、R≧2/√5hです。 この解答に関して質問なのですが、イコールは成立するのでしょうか? 私は、R>2/√5hとしました。 というのも、テキストのこの問題の前の全反射の解説のところに、 「臨界はまだ全反射でない。θが臨界角ではまだ全反射していないことに注意!これを超えると屈折波は行くところが無くなって全反射するようになる。全反射は、臨界角を超えてから。」 と、書いてあるのです。 ということは、この問題の場合、R=2/√5hでは、ちょうど臨界となるときだと思います。ということは、ここではまだ全反射でない、ということではないのでしょうか? この問題、解説についてどう思われますか? 基本的なところかもしれませんが、よろしくお願い致します。

  • 全反射臨界角でのエバネッセント光の染み出し深さについて

    全反射臨界角でのエバネッセント光の染み出し深さについて よろしくお願い致します。 水/ガラス界面等で光が全反射する時、界面ではエバネッセント光が生じ、その染み出し深さd0(光強度が1/eになる界面からの距離)は d0=λ/4π√(n1^2×sin^2θ-n2^2) (λ:入射波長、n1,n2:屈折率(n1>n2)、θ:入射角) となるとされています。 この式はθが臨界角θcに近づくと∞に発散しますが、実際にそうなるのでしょうか? d0=∞とは減衰しないことを意味していると思うのですが…。 関連の文献を併せて示して頂けると助かります。 回答をお待ちしております。

  • 入射角、反射角のところで、中学生の分野

    私は、塾講師のアルバイトをしているのですが、 中学1年生で習う分野である入射角、反射角のところを教えなければなりません。実は、ここの分野は前にも1回教えたことがあるのですが、そのとき責任者の方から、 「空気中からガラスに光が進むとき、またはその逆のときに入射角と反射角がどっちが大きくなるのかを直接的に教えるんではなくて、境界面に近づく、または遠ざかるということから入射角と反射角の関係はこうこうこうなるんだよと教えて下さい」 と指導を受けました。 ですが、「」の意味が、2回説明してもらったのですがいまいち分からなくて困っています。 自分が理解していないまま、生徒を担当するのだけは避けたいので、どなたか「」の意味が分かる方教えて下さい…。

  • 全反射の反射について

    誘電体の全反射の反射率と反射による位相のズレがあるかどうかについて知りたいと思っています. スネルの法則より,屈折率が高い方から低い方に臨界角を超える入射角で光を入れると全反射しますが,ちょうど臨界角の場合,境界面に波ができるためロスがありそうですが(←これが正しいかどうかもわかっていません) 臨界角より大きい角で入射する場合はロスはないのでしょうか? ロスがある場合は,どのようにして求めればよいのでしょうか? また,この時の反射は自由端で考えればよいのでしょうか? 回答どうぞよろしくお願い致します.

  • 全反射についての疑問です。

    全反射の説明(ネットや本)で、入射角が臨界角を超えると、それ以降”屈折は起きなくなり”、反射のみが起こるといわれていますが、そこで一つ疑問があります。 臨界角より少し手前の時、入射光に対して、反射光と屈折光がそれぞれ存在し、入射角=反射角、入射角<屈折角、になりますよね?(なお、屈折率は入射光のやってくるほうが大きい場合とします。イメージ的には、下から斜め右上に向かって物質中を通ってきた光が同じく斜め右上に向かって空気中に出る場合のような感じです。) そして臨界角に達したとき、入射角=反射角、入射角<屈折角=90°になりますが、 これ以降の時、屈折角が90°以上になるので、オーバーした分だけ反射したように見える。 と高校の物理で習いました。例でいうと、臨界角以降で、屈折角が10°オーバーする場合を仮定すると、境界面に対して下向きに10°反射したように見える(反射角は80°)ということです。 そこで私はおかしいなと思ったのです。そもそも屈折が起きていることになっていますし、入射角=反射角、入射角<反射角であるのだから、この説明だと入射角<反射角になることになります。 (例). 臨界角45°のとき、入射角50°で屈折角が存在すると仮定し、100°とした場合、この説明に当てはめると、反射角っぽいもの=90°-(100°-90°)=80°となり、入射角=反射角=50°=80°となり、明らかに反射の法則に矛盾する。 ということです。(図で書くと分かります。) そこで質問なのですが、この高校での全反射の説明は間違っていますか? 間違っていない場合は、私の誤解している部分を教えてください。 詳しい方、解説よろしくお願いします。

  • 物理 光の全反射

    こんにちは。 納得できない問題があるので教えてください。 屈折率1.5の媒質中から空気中へ光を入射角i=30°で入射させる。 入射角を30°より大きくすると、全反射が起こるか。起こるとすれば、その臨界角をrとして、sinrの値を求めよ。 sinr/sin90°=1/1.5 より、sinr=0.67 これは理解できます。 でも、入射角30°って、sin30°=0.50ですよね? 入射角が臨界角以上のときに全反射が起こるから、0.67と0.50を比べたら、臨界角のほうが大きいので、全反射しないと思いました。 でも答えには、全反射は起こると書いています。 0.67は約sin42°みたいですから、入射角を30°より大きくしたとしても、42°以下の可能性もあるから、全反射するとは言い切れないと思うのですが... 教えてください。 回答よろしくお願いします。

  • 立体角の求め方について

    建築を学んでいる学生です。立体角について教えてほしいことがあります。 床とそれに垂直な壁があって、壁に横x、高さyの厚みの無い長方形の物体A(ポスターでも壁画でもなんでもよいです)が貼ってあり、Aの中心からの距離aのところに地点Bがあったとき、BからAを見込む立体角はどのように表されるでしょうか?このとき物体Aの中心と地点Bの高さは同じとし、Aの中心とBは垂直とします。 可能であればAが壁面上を動いた(つまりAの中心とBを結ぶ線が壁に対して垂直ではなくなった)ときのBからAを見込む立体角の表し方についても教えていただきたいです。パラメータは自由に設定して結構です。 または上の問題に関してわかりやすいサイトや本があれば教えてください。 よろしくお願いします!

  • 2枚の平面鏡を互いに60°の角で向かい合わせ、2枚の鏡から等距離の点P

    2枚の平面鏡を互いに60°の角で向かい合わせ、2枚の鏡から等距離の点Pに小物体を置く。小物体の像はいくつできるか。 という問題で、解答を見たのですが、言ってることがよくわかりませんでした。Pを光源だと思って、鏡に反射させてまたPに戻ってくる線を引いてみて、QRSTの像は出来るのは理解できるのですが、Uがどうやってできるのか全く分かりません。詳しく教えてください。お願いします。

  • 光センサについて

    光センサについて質問です。 投光部分と受光部分を有する光センサを前提に質問します。 光センサは、なぜ受光部分が受光することで対象物との間の距離を測ることできるのでしょうか? 反射した光の明るさを見ればわかるとネットには散見されますが、ここに疑問が生じました。光は、物体に衝突すれば、散乱して反射すると思っています。そして、散乱光は、角度によって明るさが違うと考えています。 下記の図(1b)で示されているかと思います。 https://www.ccs-inc.co.jp/museum/column/light_color/vol9.html では、なぜ受光器で光の強さだけを測定することで物体との距離がわかるのですか? たとえば、遠くにある物体であったとしても角度によっては強い光が返ってきたり、近くにある物体であったとしても角度によっては弱い光が返ってくるのではないでしょうか? また、光の入射角のみならず、被写物の材質によっても返ってくる光の強さは変わると思います。 さらに疑問に思うことは、反射光がさらにほかの物体に衝突して反射されることで受光した場合です。光は、散乱するのでこのような光も受光器にはとどいてしまうのではないかと思っています。 どなたか説明していただいてもよろしいでしょうか?稚拙な質問で申し訳ございません。

  • エネルギーが保存されない!

    Aの物体とBの物体の中の境界が等速で動くとき、その中での入射波と反射波と屈折波の間の波動のエネルギーが保存されません。電磁気学と相対論の間の理論では、保存されているのは分かったのですが、音波、または弾性波では保存されません。修士論文で考えているのですが、何かいい仮定はないでしょうか。現実にそんなものがあるかは、分かりませんが、わかる人がいたら教えてください。