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日本のデザイナーは、職能が認められていない
こんにちは。 質問なのですが日本では、デザイナー、とくにグラフィックデザイナーは、 職能として、認めてられていないのではないかとおもいます。 相手先のクライアントの言いなりや、素人の営業の方が立場が上なので、 デザイナーが、いくら考えてデザインしても、素人意見で、 簡単に修正されるような気がします。 これでは、デザインの経験や知識をいくらつめても、 無意味なのではないかと思います。 欧米では、デザイナーの職能が認められていると聞きます。 なぜ、専門的に勉強をして、経験をつんだ人の物を 素人の好みや判断で修正するのか、いまひとつ腑に落ちないところがあります。 今の時代、パソコンを使って制作できると言っても、 色彩構成や平面構成、文字や造形の知識や技術は、 必要だと思いますし、素人では難しいと 思います。 もちろん大御所の人たちは、違いますが、 大御所だから許されるという風潮も、 結局の所、デザインの良し悪しの判断ではないような 気がします。 日本の多くのデザイナーは、 デザイナーではなくて、オペレーターや、 修正屋といった職業の方があってるようなきがします。 みなさんは、どうおもわれますか。 また、なぜ、日本は、こういった商慣行なのでしょうか。
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- LimeGreen5
- ベストアンサー率54% (230/424)
こんにちは。 グラフィックデザイナーです。 職能として認められる..........どのような状態になれば、「認められる」と言える状態になるとお考えでしょうか? これは逆説的なアプローチなのですが、日本において認められる職能とは、果たしてどんなものだとお考えでしょうか? >相手先のクライアントの言いなりや、素人の営業の方が立場が上なので、 ワタシはまず、これが誤りだと考えています。 クライアントの言いなりになってしまうのは、立場ではなく受注側の能力が低い結果です。営業なりプロデューサーの能力が低ければ、言いなりになってしまわざるを得ないのです。 玄人か素人かは関係なく、営業の能力が低い。それだけです。 そういった環境では、能力の低い営業を納得させる案とプレゼン力が、デザイナーに対して必要以上に求められるわけですね。 もちろん、日本の商習慣に見られる「丸呑み」と呼ばれる手法をとれば、言いなりになってしまいます。しかしそれは営業戦略として採用されているので、わかっていて言いなりを実現しているため、発注側・受注側の「立場」は関係ありません。 >デザイナーが、いくら考えてデザインしても、素人意見で、 >簡単に修正されるような気がします。 これは海外も同様だと考えて間違いありません。 しかし格段に異なっているのは、修正に対して反論し、議論を重ねてデザイナーが主導権を握っていく点にあります。主導権を握れないデザイナーは淘汰されていきます。 海外は、デザイナーも発注側もプロデューサーも主張力がハンパないです。 そのような環境で生き残っているデザイナーは、ある程度の尊敬・尊重も当然のように受ける。ということではないかと考えます。 >なぜ、専門的に勉強をして、経験をつんだ人の物を >素人の好みや判断で修正するのか、いまひとつ腑に落ちないところがあります。 簡単に申し上げますが発注側の思考としては、デザイナーとしての職能は評価していても、経営者、販売者、管理者としての能力は評価していない、ということです。 デザイナーにはデザイナーとしてのプロの領域がある。 しかし、デザイナーは果たして事業や販売のプロか? そこを疑うのは当然のことだと思います。 なんでも人に任せていては経営そのものが成り立たないし、これまでやってきたことを否定されるとすれば「ではお前が同じ事をやってみろ」というプライドも見え隠れするでしょう。 同じジャンルの商品開発をして、製造の発注、商品管理、販売促進をすべてやったことがあるのか? ないだろう? そこは発注側の方がプロなのだから、プロの意見は反映させてくれなければ。相手はそんなふうに考えています。 「素人の好みで変更」とは比較的よく聞く言葉ではありますが、素人だからこその振る舞いなのですね。(しかし相手もプロなのです) そこで言いなりになってしまうのはとても良くないリアクションであると、teeeさんはお気づきになっておられるわけですから、さすがデザイナーです。 しかし、いつまでも言いなりにさせられてしまうのは、使える能力を出し切っていないと言えるかもしれません。 発注側の「素人の好み」を、プロとして反駁するための手法・技法・戦術・戦略があるのですが、まだteeeさんは自分の武器として使いこなせていないと、そんな風に感じました。 まだまだいろんな発見があると思いますので、ぜひ頑張ってください。
- sunsowl
- ベストアンサー率22% (1025/4491)
質問を拝見する限りですが、単に質問者自身が「いい仕事」に恵まれていない印象を受けました。 恐らく、日頃、安っぽいゴミクズ同然の仕事ばかりこなされていて、得意先もデザインの細部に至るまで文句をつけてくるような、気が狂った人物だったりするのでしょう。 幸いなことに私は、そういった劣悪な環境での仕事を経験したことがなく、他人から見聞きするだけですので、誠に遺憾ながら質問者の意見には共感しかねるのですが、仰りたいことは理解できます。 しかし、普通のデザイナーが手がけたらゴミクズ同然にしかならない仕事でも、優れたデザイン力でその価値を高められるデザイナーは、残念ながら日本にも存在します。 優れたデザインは、その価値が必ず受け手に伝わりますし、得意先を含めて、一般の人の目は意外に節穴ではありません。 その事実を見たり触れることなく、イメージ優先で日本のデザイン環境をけなし、海外にあこがれを抱くのは早計というものでは? ご自身のデザイナーとしての価値を高め、アピールする努力をせずにして、日本のデザイン環境を汚す「邪悪」に一矢報いることは不可能と考えますし、ご自身の待遇や経験だけで、あたかも日本の全てのデザイナーが質問者と同じ境遇にいるかのように、一般化して語るのも筋か違うのではないかと思いますが。 今後、この仕事を続けるおつもりなら、もう少し前向きにご自身の状況をとらえ、日々研鑽されることが肝要と考えます。 黒川紀章氏のエピソードが出ていますが、ご自身もそのレベルを目指せばいいだけの話です。 ちなみに海外で「デザイナー」というと、一般的には建築や工業の分野で活躍する人を指し、広告やエディトリアルではCD、AD、オペレーターと段階的に役割分担がなされていると聞きました(米国の広告代理店の場合です)。
- honeyride
- ベストアンサー率73% (47/64)
グラフィックデザイナー(自称)です。 私が思ったことです。 >質問なのですが日本では、デザイナー、とくにグラフィックデザイナーは、 > 職能として、認めてられていないのではないかとおもいます。 私の住んでいるような田舎・地方都市ではまったくその通りですが 都心部ではそうでもないんじゃないでしょうか・・・・。 >相手先のクライアントの言いなりや、素人の営業の方が立場が上なので、 >デザイナーが、いくら考えてデザインしても、素人意見で、 >簡単に修正されるような気がします。 格好良く建前を言えば クライアントを黙らせる、修正されるスキを与えない完璧なデザインをすればいいだけでは?と思います。 それが出来てないのに、デザインが通らないのを他人のせいにしているように感じます。 私も勿論、そんな完璧なデザインを起こせるはずもなく、いつも修正、修正です。 でも、人の意見はキチンと聞き、それでいて自分の持ち味を生かせるよう常に考えるようにしています。 素人、素人と少し蔑んだように書かれていますが、その制作物の最終的ターゲットは誰ですか? その素人(一般大衆)ではないですか?素人向けに制作しているのに、素人の意見を聞かないでどうするんですか。 クライアントや営業もイジワルで修正を入れているわけではありません。それぞれがより良いものを目指して 自分の仕事をしているのです。 もしあなたが制作したデザインに絶対の自信があるのならば、クライアント、営業にしっかりとしたプレゼンを 行えばいいのです。 私などはそんな自信微塵もないので、クライアントの意見を聞きながら恐る恐る制作している感じですが・・。 あなたがおっしゃるように >日本の多くのデザイナーは、 >デザイナーではなくて、オペレーターや、 >修正屋といった職業の方があってるようなきがします。 現状は正にオペレータですね。 逆に言うと、自分の起こすデザインに技術、知識に裏打ちされた絶対の自信と プレゼン能力を持った人がデザイナーと呼べるのかもしれません。 >これでは、デザインの経験や知識をいくらつめても、 >無意味なのではないかと思います。 クライアントは馬鹿ではありません。経験、知識、能力のない人にはたのみません。 あなたの経験・知識・能力を欲しているからこそ仕事として成立しているのです。 私もこの仕事を長年やっていると、 一発OKな時もごく稀にあります。 そんな時は心の中でガッツポーズです。 >こういったクリエーションに対する理解が、 >低いような気がしていました。 日本でも、一度都心部に出てみてはいかがですか。 恐らくデザイナーの層の厚さに圧倒されると思うのですが。 ダラダラとした長文失礼しました。
- rock1197
- ベストアンサー率26% (65/245)
デザイナーさまに仕事を依頼するクライアント側です。 あなたは自分の作品を作るアーティスト? あなたのようなデザイナーさん、確かにいます。 ひとりよがりなデザイナーさん、クライアントを見下すデザイナーさん、 面倒なので、次回から仕事を依頼しません。 あちらを憧れているご様子ですが、 欧米でもクライアントあってのデザイナーという現実がありますよ。 日本より厳しいでしょう。 そういう厳しい制約の中で、自分を表現することがデザイナーの腕でないんですかね。
- ROMIO_KUN
- ベストアンサー率19% (434/2255)
デザイナーの職能はご自身が決めるものではなくお客が決めるものです。 経験など関係ありません。業界発表で突然光る人もいます。逆の人もいます。それだけです。 シロウトの好みと言ってのけますか? そう言って他人のせいにしている限り成長は無いでしょう。 日本で価値を認めてもらえないなら価値を認めてくれる土壌がある世界に行くべきです。 日本を恨まぬ様。
補足
ご回答ありがとうございます。 恨みなどはございません。 素朴な疑問を感じていたので、質問させて いただいた次第です。 経験は関係があると思います。 別に有名、無名といった話をしたい訳ではありませんでした。
- dogchibi
- ベストアンサー率34% (352/1016)
確かにおっしゃるとおりです。商業グラフィックデザインについてはそのとおりです。 私は広告代理店で営業をしている者です。 クライアントにとってはデザインも大事ですが、その前に『どの広告スペースに』広告を打つのか、が先にきます。そのスペースを埋めるための図案であるわけなんです。訴求したいデザインが先にあって、それを生かせる広告スペースを捜す、のではありません。 この点については我々広告販売をしている当事者の責任も感じます。競合他社を抑えて広告スペースを買ってもらわなきゃいけない。必死です。でスペースが決まるとデザインにとりかかることになるんですが、クライアントはぎりぎりまでスペースの契約をしてくれません、決済に時間がかかるのです、こっちは時間に余裕を見て提案しているのに。 しわ寄せは制作日程にきます。納期に間に合わないと押さえたスペースがパーです。必死です。何でもいいから間に合わせて、という心境です。クライアントさんで制作部門、デザイン部門があり、作ってくださるところもあります。でも結局、スペースの特性を熟知しているのは、そこを売った我々です。クライアントさんが持ってきたものをそのまま採用するのは怖いです、意外なポカミスがあるから。 それと同じで、腕の立つデザイナーさんのデザインも鵜呑みにはできないこともあります。広告主が訴えたいことが、現場に掲出した時に読めないような文字で打たれていたり、あまりにイメージに走ったビジュアルが使われていたりすると、訴求力がそがれたりしますから。 同じ広告スペースで値段が決まっているものを、同時に何社かが見積もりだしてきたら、どっかで値引かなきゃ契約もらえません。スペース料は一旦値引くとずっと値引かなきゃなりませんからできれば手をつけたくありません、しわ寄せは制作料にきます。上手なデザイナーさんに払う余裕がないと社内のイラストレーター動かせる部署で対応します。だから私はクライアントの前でもあえてデザイナーではなくオペレーターと言うこともあります。 結論:全てはお金を払ってくれる広告主しだいです。広告主の教養、予算、日程の余裕、が揃わないとグラフィックデザイナーさんの能力を生かしきれません。現場の我々が啓蒙する必要も感じてます。 毎日持ち込まれるポスターを見ていると、クライアントの志の高さ、デザイナーの情熱と腕前、印刷屋さんの機材の良し悪しと技術力などなどはちゃんとわかりますよ。デザインやアイデアのパクリなんかもすぐ分ります。めげないでいい仕事なさってください、よろしくお願いします。
補足
ご丁寧なご回答頂き、ありがとうございます。 dogchibiさまのように、しっかりとした意図を持ってお仕事をされていらっしゃる方でしたら、制作側も修正は厭わないのですが。 どうも、こうした意図もなく、口を出すことが仕事であると考えていらっしゃる方も多くいるのではないかと感じておりました。 お互いの意図がずれているといいますか、こうした業界の風習が疑問に感じておりました。
- cubetaro
- ベストアンサー率24% (1289/5171)
クライアントは、良いデザインが欲しいワケではありません。 本当は自分で作りたいモノを、お金を出して、代わりに作ってもらってるだけにすぎません。 デザイナーの言う事は参考にはしますが、「お金を出しているんだから、こちらの作りたいモノを作ってくれよ」という所では。 欧米でも認められてる人間は一握りで、あとはクソみたいなデザイナーがわんさかいると思いますよ。 日本は、平均して質が良い分、飛びぬけて良い人が少ないので、コストと人柄(言う事を聞くかどうか)勝負みたいにはなってしまいますね。
補足
ご回答ありがとうございます。 昔、黒川紀章さんが、イタリアで 仕事を受けたときに、日本ではお客さんのニーズに 応えるようにやってきたので、こちらでもできると 思うと言ったら、帰ってくれと。 そんなデザイナーに頼んだ覚えはない。と言われたと いった内容のことをおっしゃってましたが、 向こうでは、任せるといったら任せるんですよね。 本来は、そのためのデザイナーですよね。 今時、パソコンでできることも多いので、 それだったら、わざわざデザイナーに 頼まなくてもいいのでは?ということも 多いのは事実だと思います。
- merciusako
- ベストアンサー率37% (909/2438)
売る側からすれば、どれだけお金をかけずに売るか、が問題になってしまうからだと思います。 企業の売上げが伸びないときに、まず最初に削られるのは広告・宣伝費ですから。 デザインも水物で、時代にマッチしたものが求められます。 あるいは時代をリードするようなものが求められます。 ただし、Aという有名デザイナーに依頼したからといって、物が売れるわけではありません。 とすれば、「より安く」という方向に流れます。 パソコンなどない時代のデザイナーは、写植や印刷技術などの知識も必要でした。 ラフ作成の段階で、最終イメージを頭に描きながら、写植屋さんや印刷の製版技術者の人達との連携も必要でした。 ところが、パソコンソフトである程度の最終イメージが提示できるようになって一変します。 ソフトの操作ができさえすれば、素人さんでもそれなりのものが作成できてしまいます。 それでは、外注としてデザイナーに依頼するのと、社内で社員に作成させるのとではどこが違うのでしょうか。 結局観る目です。 最終的にOKをだす人間が、デザインの質と経費を考えて、「社員作成で良い」と判断すればそれまでです。 どれほどデザインの質に差があったとしても、売上げに直結するかどうかわからないのであれば「安い方で良い」ということになってしまう。 で、その「社内デザイン」がその企業のスタンダードになってしまうのです。 色々な意味で「よりよいものを」という意識がないのですね。 テレビCMでも、人気のある、話題性のあるタレントやスポーツ選手を使って宣伝していますが、多くはただCMを作っただけ、と感じます。 自動車のデザインも個性的では売れないから、多くの人が「まあこれなら」というデザインになってしまう。 大きくいってしまえば、日本全体が文化創造活動への意識が低く、経済原理が優先されているから、ということになるのでしょうか。 学校教育の中での美術や音楽の扱いをみても明らかですね。
補足
ご回答頂き、誠にありがとうございます。 >>大きくいってしまえば、日本全体が文化創造活動への意識が低く、経済原理が優先されているから、ということになるのでしょうか。 学校教育の中での美術や音楽の扱いをみても明らかですね。 私も、そのような感じを受けておりました。 やはり、一般的な人々の物を見る眼や考え方に違いがあるような気がしています。 まだまだ、無形の物に対する考え方や創造的な考え方、そうした物へ対する 意識が低いような気がしています。
補足
ご回答ありがとうございます。 rock1197さんのような考えのクライアントは、 多いのではないかと思います。 そもそもデザイナーも、アーティストも、 市場が違うだけで、本来根底にある アート、クリーエーションは、同じだと 思います。海外のグラフィックデザイナーは、 アーティストである場合も多いです。 印刷技術も海外では、ほぼアートだと みなされる場合も多いです。 ものをみる眼が全然違うような気がします。 良い悪いの話ではなく、 こういったクリエーションに対する理解が、 低いような気がしていました。