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複素関数の性質と定数
- (1) f(z) = u(x, y) + iv(x, y)の性質
- (2) |f(z)| = √u^2(x, y) + v^2(x, y)の性質
- f(z)が定数であるための条件
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正則の定義) f(z)は複素平面上の開集合Dで定義され,複素数値をとる関数とする。 f(z)がDの各点で微分可能なとき,f(z)はDで正則であるという。 (a)定数関数Cは正則 ..証)定数関数Cは微分可能でその微分はC'=0だからCは正則 (b)f(z),g(z)が両方Dで正則ならば (b1)f(z)-g(z)は正則 (b2)f(z)*g(z)は正則 ..証)f(z)*g(z)は微分可能でその微分は{f(z)*g(z)}'=f'(z)g(z)+f(z)g'(z)だからf(z)*g(z)は正則 (b3)z∈D→f(z)≠0ならば1/f(z)は正則 ..証)1/f(z)は微分可能でその微分は{1/f(z)}'=-f'(z)/{f(z)}^2だから1/f(z)は正則 a>0 D={z||z|≦a} f(z)をDを含むある領域で正則とする (1){f(z)}~もDで正則とする f(z)=u+ivとする。 f(z)は正則だから コーシーリーマンの関係式より ux=vy,uy=-vx また{f(z)}~=u-iv も正則だから コーシーリーマンの関係式より ux=-vy,uy=vx よってux=uy=vx=vy=0となるので,uとvは定数となりf(z)は定数 (2) |f(z)|=C=定数だから |f(z)|^2=f(z){f(z)}~=C^2=定数 f(z)=0となるzがあるとき 0=|f(z)|=C f(z)=0(定数)となる |z|≦aでf(z)≠0のとき {f(z)}~=C^2/f(z) (a)から定数関数C^2は正則 f(z)≠0で(b3)から1/f(z)は正則 (b2)からC^2*1/f(z)=C^2/f(z)は正則 {f(z)}~は|z|≦aで正則だから(1)から f(z)は定数 (3) f(z)は有界領域|z|≦aで正則 |z|≦aで|f(z)|は最大値をもつ f(z)≠定数だから (最大絶対値の原理)から |z|<aで|f(z)|が最大値をとることはないから |z|=aで最大値|f(z)|=Cをとるから |z|≦aで|f(z)|≦C C=0ならば |z|≦aで|f(z)|≦0 |z|≦aで|f(z)|=0 |z|≦aでf(z)=0(定数)となって f(z)≠定数に矛盾するから C≠0 C>0 (4) |z|<aでf(z)≠0 と仮定し h(z)=1/f(z) とすると(b3)から h(z)は有界領域|z|≦aで正則 |z|≦aで|h(z)|は最大値をもつ h(z)≠定数だから (最大絶対値の原理)から |z|<aで|h(z)|が最大値をとることはないから |z|=aで最大値|h(z)|=|1/f(z)|=1/Cをとるから |z|≦aで|h(z)|=|1/f(z)|≦1/C C≦|f(z)|≦C |f(z)|=C(定数)で(2)から f(z)=定数となって f(z)≠定数に矛盾するから f(z)=0となる|z|<aが存在する
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- muturajcp
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a>0 f(z)を|z|≦aを含むある領域で正則とする (1) f(z~)=u(x,y)-iv(x,y)ではなく {f(z)}~=u(x,y)-iv(x,y)です それ以外はあってます (2) gx=(ux+uy)/g(x,y)ではなく gx=(u*ux+v*vx)/g(x,y)です gy=(vx+vy)/g(x,y)ではなく gy=(u*uy+v*vy)/g(x,y)です ux=-uy,vx=-vyの代わりに u*ux+v*vx=0 u*uy+v*vy=0 だから ux*vy-vx*uy=0 です |f(z)|=C=定数だから |f(z)|^2=f(z){f(z)}~=C^2=定数 f(z)=0となるzがあるとき 0=|f(z)|=C f(z)=0(定数)となる |z|≦aでf(z)≠0のとき {f(z)}~=C^2/f(z) ({f(z)}~)'=-(C^2)f'(z)/{f(z)}^2 だから {f(z)}~は|z|≦aで正則だから(1)から f(z)は定数 (3) C≧0 |z|=aで|f(z)|=C f(z)≠定数 とする C=0ならば |z|=aで|f(z)|=C=0 f(z)=0 だから一致の定理から |z|≦aでf(z)=0(定数)となって f(z)≠定数に矛盾するから C≠0 C>0 f(z)は有界領域|z|≦aで正則 |z|≦aで|f(z)|は最大値をもつ f(z)≠定数だから (最大絶対値の原理)から |z|<aで|f(z)|が最大値をとることはないから |z|=aで最大値|f(z)|=Cをとるから |z|≦aで|f(z)|≦C (4) |z|<aでf(z)≠0 と仮定し h(z)=1/f(z) とすると h'(z)=-f'(z)/{f(z)}^2 だから h(z)は有界領域|z|≦aで正則 |z|≦aで|h(z)|は最大値をもつ g(z)≠定数だから (最大絶対値の原理)から |z|<aで|h(z)|が最大値をとることはないから |z|=aで最大値|h(z)|=|1/f(z)|=1/Cをとるから |z|≦aで|h(z)|=|1/f(z)|≦1/C C≦|f(z)|≦C |f(z)|=C(定数)で(2)から f(z)=定数となって f(z)≠定数に矛盾するから f(z)=0となる|z|<aが存在する 定理(最大絶対値の原理) f(z)が領域Dで正則でf(z)≠定数ならばDの内部において|f(z)|が最大値をとることはない 証明) Dの内部の1点bでf(z)が最大値|f(b)|=Mをとったとする。 bと∂Dとの距離をRとし,0<r<Rである任意のrをとれば f(b)={1/(2πi)}∫_{|ζ-b|=r}{f(ζ)/(ζ-b)}dζ ={1/(2π)}∫_{0~2π}f(b+re^{iθ})dθ M=|f(b)|≦{1/(2π)}∫_{0~2π}|f(b+re^{iθ})|dθ≦M したがって {1/(2π)}∫_{0~2π}|f(b+re^{iθ})|dθ=M f(b+re^{iθ})は連続だから |f(b+re^{iθ})|=M だから |z-b|=rとなる任意のzに対して|f(z)|=M rは任意だから |z-b|<Rで|f(z)|=M(定数) (2)から |z-b|<Rでf(z)=定数 一致の定理により D全体でf(z)=定数となって f(z)≠定数に矛盾するから Dの内部において|f(z)|が最大値をとることはない
お礼
すいません...分からない部分がありました。 {f(z)}~)'=-(C^2)f'(z)/{f(z)}^2 だから {f(z)}~は|z|≦aで正則 はなぜ言えるのですか?
補足
すいません...分からない部分がありました。 {f(z)}~)'=-(C^2)f'(z)/{f(z)}^2 だから {f(z)}~は|z|≦aで正則 はなぜ言えるのですか?