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工業簿記の標準原価計算について
パーシャルプランとシングルプランの差異の把握について教えてください。 差異を費目別の勘定で把握するのか、仕掛品勘定で把握するのかで分かれていますが、どのようなメリット・デメリットがあるのかイマイチ理解できません。 差異の把握が早いか遅いかによって違いがありますか? また、個別原価計算や総合原価計算などによって変わってきますか? こういう流れで製品を製造している工場に適しているなど具体的に教えていただけたら助かります。
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こんにちは。 原価計算のバイブルともいうべき著書「原価計算」(岡本清著 国元書房)によると、それぞれのメリット・デメリット等を以下のように解説しています(同書六訂版P399-400より): パーシャルプラン; メリット・・・原価計算自体に要する計算事務量が僅少 デメリット・・標準原価差額の把握が遅すぎる 適した企業・・以下のような条件の企業 ・生産工程が複雑でない量産工程 ・詳細な標準原価差額分析を頻繁には必要としない ・原価計算に要する計算事務量を最小限におさえながら実施したい シングルプラン; メリット・・・標準原価差額の把握と分析を迅速に行うことが出来る デメリット・・相当の計算事務量が必要 適した企業・・以下のような条件の企業 ・個々の投入量ごとに、標準投入量が判明できる (ロット別個別生産や組別生産など) ・詳細な標準原価差額分析を頻繁に必要とする 簿記を習ううえでは、差異の把握が仕掛品勘定の後か前かしか違いがないと思いますが、上記解説を読むと特に後者の場合、事前準備が相当必要なのだろうと想像できます。こういうことは実務に携わらないと実感できないですね。 ちなみに昨年11月の日商簿記1級の試験で両者の違いについて、理論の正誤訂正問題が出ました。それに関する質問を受けた際に回答したのが下記リンクです。ご参考までに。 http://okwave.jp/qa/q8378497.html
お礼
ありがとうございます。 どストライクの解答でした! 本にも興味が沸きましたので今度探してみます(笑)