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「かしこまりました」は謙譲語なのでしょうか

kine-oreの回答

  • kine-ore
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回答No.17

#15です。 >「かしこまりました」を謙譲語にしている文献がほかには見当たらない……ということであるなら、少数派なんですかね。  : それはあまりに結論付けが性急ではないでしょうか。 #12で上げた「かしこむ【畏む】[自動詞]《「受ける」意の謙譲語》つつしんで承る。承諾する。」(「全訳読解古語辞典」三省堂)」がありますし、このような古風な敬譲語については、今では一部のビジネス敬語ハウツー本には生き残っていますが、それ以外では古い本を捜すことになります。 そもそもこれらの論議に欠かせない根本史料の一つは、菊地「敬語」の文献欄にも掲載のある次の書籍になるでしょう。 山田孝雄「敬語法の研究」東京宝文館(1924年刊) この「第三章 口語の敬語法 第5項 動詞の敬語」において、次のように列記しています。 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1812543/21 甲…絶対謙称(謙譲語B相当):まうす。いたす。…うけたまわる。かしこまる。… 乙…関係謙称(謙譲語A相当):いただく。あがる。うかがう。あげる。… ここでは「うけたまわる」については、大石や菊地の「謙譲語A」とは仕訳が異なっています。 また木枝増一「高等国文法新講. 品詞篇」東洋図書(昭和12-13年刊)、この「第4章 動詞 二謙譲の動詞」においては次の通りです。 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1117756/125 謙譲の動詞:うけたまわる(聞く意)、かしこまる(敬承の意)… この動詞としての「かしこまる」ですが、それが対話の世界における慣用の対応語としての「かしこまりました」になっていったこと、それがいまだに、ビジネス語においては当然のごとく生き残っているということでしょうか。 「上司の指示に対する受け答えは、「かしこまりました」「承知しました(いたしました)」です。この前に「はい」という返事がつけば満点です。」(「上司の指示に「わかりました」は使えない」(本郷陽二監修「頭のいい人の敬語の使い方」日本文芸社)) 候文以降長年にわたり様式化された書式や手紙文において、また長幼や身分の弁えが前提となった会話応答語においても、今や大きな変容の時代に差し掛かっている中で、さらに手紙ほど固くなく、会話語ほどくだけてない、EメールやMixiなどの電子通信・会話語が大きな領域へと拡大と一途を遂げつつあるなかでの、待遇表現とは敬語体系とはいかなるものとなりつつあるのか、それには早急な極め付けや自説の押し付けではなく、「知らないことは知らないとする、それが知るということだ(不知為不知、是知也)」ということではないでしょうか。Slow but sure.

1311tobi
質問者

お礼

>それはあまりに結論付けが性急ではないでしょうか。   それは失礼しました。もう少し気長に考えることにします。  あげていただいた書籍を手にするか否か、かなり悩んでいます。 >この動詞としての「かしこまる」ですが、それが対話の世界における慣用の対応語としての「かしこまりました」になっていったこと、それがいまだに、ビジネス語においては当然のごとく生き残っているということでしょうか。  そうなのかもしれません。  当方は、「何も考えていないだけなのでは……」と疑っています。  例にあげていただいた書籍もそうですが、たいていの書籍もサイトも、「かしこましました」を強い謙譲語性をもつ言葉として扱っている気がします。  しかし、「謙譲語」であるか否かを明記している資料はほとんど見たことがありません。検討している例も……。  そのことに対する疑問が、そもそもの質問の趣旨です。

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