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afterとbeforeの前置詞の語法の違い
- afterとbeforeは、接続詞としての用法は同じですが、前置詞としての使い方に違いがあります。
- 具体的な時間を表すとき、afterのあとに具体的な時間をおくことができますが、beforeのあとに具体的な時間をおくことはできません。
- この違いの理由は文法上の制約によるものです。
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補足することはあまりないのですが―― とりあえず「未来」については問題ないようです。 問題は過去形です、ね。 その前に訂正したいところがあります。 前便の最後は「こじつけ」にもなっていませんでした。 「she had left ten minutes before」では、 「before」の「起点」ははっきりしていて、「その起点より前の時間域」が不定なので「ten minutes before」(副詞+副詞)として「10分だけ前」と限定するのだと思います。ここでもやhり「before」は「規定域が広い(不定)」という無意識の前提があるのではないでしょうか。 さて問題は過去形でした。 「she died after two days」ですが、 これは辞書にも載っている用法ですが、 「旅行からもどって」「二日が経過して」「そのあと」ですから、 たしかに「二日後に死んだ」ですが、「二日たってそのあとで」とも読める分曖昧になるとも言えますが、 あえてそういう言い方をしたのだとしたら「二日」を強調したいのかもしれません。 ご承知のとおり「I will be back after a few days」は約束になっていません(いつ戻るかあいまいなので)。 さて「before ten minutes」 これは辞書には載っていないようですが、 その理屈がわからないとのことですが、 ここで「起点は「ジョンが来たとき」ですが、 そこを起点にして終点が「10分前」とすれば、ありうるのかもしれませんが、 起点が「メアリーが立ち去った」時で終点が「ジョンが来た時」とも考えられ(時間を直線上にとり発話者の位置からすれば)、 やはり「ジョンが来たときより」だから「ten minutes before Jonn canme」との連想が働いてしまい、 「when john came, she had left before ten minutes」だと少し「彼女の立ち去った時刻」が曖昧になるようにも(起点すら曖昧になるとも)… 苦しくなってきましたが、「aftert+数詞」「before+数詞」は時間幅に曖昧さが伴っていると考えられる, という結論です。
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- mesenfants
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推測の域を出ませんが、参考までに。 この例文で考えてみます、 「after」の場合、「彼女は二日後死んだ」ですが、「二日後のあとも、いわば、ずっと死んでいる」わけですから、 「after」と矛盾しません。 「before」の場合、「10分前にすでに立ち去っていた」ですが、「10分前より、いわば、さらに前の時点で立ち去っていた」との含意がうまれ、事実と矛盾します。 以上は「after」なら「ある時刻よりあとの時間域がかなり(無限?)広い」、「before」も同じという前提で理解しています。 「Have you ever seen him?」などで、「以前彼に会ったことあるか」なのに「before」を使わないのは 文末に「before」をもってくると「時間枠」が広すぎて「質問」の文意がぼやけてしまうのと似ています。 とすれば「she died two days later」のほうがすっきりするように思われます。 また後者の例では「she had left ten minutes before」なら可能ですが、 この場合は「ジョンが着いた時刻との差」だけが注目されているだけだから「ago」としないのですが、 「発話者の視点(時点)から見れば、かなり広い時間域」で「彼女は立ち去った」というふうに こじつけることはできます。 あくまで参考意見です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 読ませていただいて、その通りだと納得できました。 ただ、少し腑に落ちない部分もあり、補足させていただきました。よろしければご回答いただければ幸いです。よろしくお願いします。
補足
ご回答について、腑に落ちない部分があり、補足させていただきます。 after, beforeともに、過去時制でつかわれる場合は、起点は、明示されている時間をあらわすのではないでしょうか。 つまり、私の掲示した例文でいうと、 after two days → 起点は、2日後である before ten minutes → 起点は、10分前である したがって、after two daysは「2日後に死んだ」、before ten minutesは「10分前の時点で、すでに立ち去っていた」ということをあらわすと思います。beforeを使うときに、明示されている時間よりも前の時間を起点としてイメージする、ということは、ふつうは、行わないのではないかと私は思います。 それに関しては、なぜ未来の時を言うときにinを使うべきであり、afterを使うべきではないかという論点があると思います。 5. I will be back in(×after) 5 minutes. 文5においては、inが適切であり、afterは不適切です。なぜならば、inは、5分間という範囲がイメージされており、その中に話者が入っているということが含意されているからです。5分間という範囲から話者がぬけだしたときに、戻ってくる、ということが言えます。 一方、afterを使った場合は、5分後のあとであれば、いつ戻ってくるのか分からないことになります。10分後かもしれないし、1時間後かもしれません。 しかし、after, beforeを過去時制として使った場合は、はっきりと起点が明示されている時間をあらわす、と学習したように記憶しています。これは、afterと未来時制で使った場合との違いです。 以上の点について、ご反論、ご意見がございましたら、ぜひお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願いします。
以下、裏は取っていません。極めて私的で、想像の範囲の考えであることを、予め申し上げ、お詫びしておきます。 >afterのあとに具体的な時間をおくことができるのに、beforeのあとに具体的な時間をおくことができないのは、なぜ 基本的な答は、「英語ではそのように言う習慣だから」となります。 自然言語の単語の共通する特徴として、偶然が大きく作用してそのようになったにせよ、語源からは一応は、そうなる素地が見いだせなくもありません。 まずafterですが、古語の前置詞of(現在のoff)の比較級で-terを付加したものです。ですから、後ろに時間を置くような前置詞の使い方ができるままに、今のafterに至ったと考えることもできます(できるだけで、確認は不可能と思います)。 一方、beforeなんですが、現在の語でいうと"by fore"(船首まで、先頭まで)から変化した語です。foreは前置詞ではありませんから、前置詞としてのbeforeが成立する以前は、前置詞の使い方のように後ろに語を置くことはできなかったことになります。 byの用法を考慮すると、10 minutes by fore(先頭まで10分)は言えます。しかし、by fore 10 minutesは不自然な語順です。それで、beforeの前に時間を置く言い方だけがあると考えることもできます(やはり、確認は不可能な感じですが)。 語源からそんなことを考えてみても、「言うものは言う、言わないものは言わない」ということでしかありませんけれども。 P.S. なお、aft(船尾)という語があって、beforeの語源から考えると、afterの語源のように思えたりしますが、どうも関係はなさそうです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 語源からたどると、そのような解釈もあり得るのですね。大変面白く読ませていただきました。 ありがとうございました。
お礼
補足ありがとうございました。 after、beforeのあとに数詞をおくと、時間幅に曖昧さが伴ってくる、ということ、よく分かりました。 before ten minutesだと、どこが起点になるのか、曖昧になってしまうのですね。 勉強になりました。ありがとうございました。