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どこまでを編曲と呼べるの?

バッハのオルガン曲のフーガがあったとします。 (1)オーケストラ曲として演奏しようとしたら編曲しないといけません。→編曲だよね (2)弦楽4重奏で演奏しようとしたら、そのままオルガンの楽譜をパート別に分ければ演奏可能です。→勝手に楽器変えてるだけで編曲じゃないよね。 (3)リコーダー4重奏で演奏しようとしたら、ほとんどそのまま演奏できるけど、所々吹けない音が出てきたりするので仕方なく音をオミットしたりオクターブ入れ替えたりすれば何とか演奏可能です。→だれでもよくやってること。でも最低限度の作曲の知識やセンスは必要 問題はこの(3)の場合なんですけど、聴衆に対して、オリジナルではなく演奏するために仕方なく音に手を加えていることを伝える意味で「編曲している」と知らせる必要はあると思いますが、中には自慢げに「これはわたしが編曲した作品です」なんて言う人もいます。物は言い様でしょうが、これ聞いたら、バッハのテーマを元にこの人がフーガに編曲したと勘違いしかねないですよね。 ということで、(3)の様な場合は「編曲」ではなくて別の言い方をしないといけないと思うのですが、みなさんはどう思いますか? まずいと思う方は、そんな場合はなんと呼べばいいと思いますか? (余談ですが、ある古楽好きの楽譜出版社社長がまさに(3)のパターンで「編曲者」を高らかに名乗っていたんでこりゃまずいなと思った次第です。)

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  • gldfish
  • ベストアンサー率41% (2895/6955)
回答No.1

全部「編曲」ですよ。楽器が変わった時点で。 おっしゃる通り、原曲に指示されていることを例え殆どそのまんま「別の楽器」で演奏するだけだとしても、そもそもの曲がオルガン用として作られているのなら、それは「編曲」になると思いますよ。 音楽は「音符」が重要なのではありません。楽器指定や音響や演奏家・・・その他諸々も含めて「どのような音になるか」です。例えば、オーケストレーションのように各楽器の特性をよく踏まえて総合的な「音楽」として音作りされているものは、いくら「楽譜の音そのまま」使ったとしても楽器を変えてしまっては、やはり聞くに堪えられない結果になるでしょう。でも結局ピアノ曲も「ピアノの特性・効果が想定されている」作品である限り、同じだと思います。 ただ、編曲には違いないですが、「編曲者」として名乗るかどうかは、その「仕事ぶり」次第でしょうね。 例えば、ピアノ曲をそのまま別の鍵盤楽器で弾くだけで「編曲者」を名乗るのも変ですよね。名乗っても、法的な事態になった時に著作権は主張出来ないでしょう。「著作物」として認められるかは、ただ「私が作ったから」ってのでは駄目で、やはり「その作者ならではのオリジナリティ」が鍵になるようです。  >オクターブ入れ替えたりすれば何とか演奏可能です 少なくともクラシック音楽のようにきっちり指定された音楽は、単純にオクターブ変えたというだけでは、和声やオーケストレーションの観点から、的確な音楽にならないことが多いと思います。 「オクターブ変えることが、音楽的に可か不可か」とか、そもそも「そのまま別の楽器で演奏して大丈夫か」ということも含め判断出来る人なら、充分「編曲者」と名乗れると思いますよ。(ただ、どんな有名な作曲家でも的を外した編曲をする人も少なくないと思いますが。) 後は、「オクターブ変えただけ」では音楽的に駄目なようなら、和声の構成音やコードは全く同じでも、楽器構成に合わせて和声を配置し直すとか、最も的確な調に変えるとか・・・出来れば、完全に「編曲者」でしょうね。 (その「社長」がそこまでちゃんと考えて編曲したのかどうかは別として。)

miwa-sadao
質問者

お礼

実に聡明な回答、有難うございます。 前提を踏まえたうえでおっしゃる通りだと思います。 でも、世の中には、演奏できるように音を拾いなおしただけで「編曲家」と自負している人がいるようです。バッハのオリジナ音を演奏の都合で声部を入れ替えて、バッハは絶対に避けていた並達4度なんか平気で作ったり、オルガンポイントを中西部に持ってきたり・・・そんなこと平気でする人が「私が編曲者だから私の指示通り演奏しなさい」って言ってて、しかもその人が、楽譜の出版社の社長だったからびっくりしたんです。自分のオリジナルの作曲だったら、へー、で済むのですが、あまりにも原作者に失礼かなって思ったもんで。しかも、私は音楽の知識が豊富なすぐれた指導者だって感じで未来がある若者に指導してたんでかなりショックを受けてたんですよ。 ま、そのお弟子さんも、実力あればそのうち???って気がつくだろうし、あんまり気にしない方がいいかな。それに気がつくまでに遠回りさせるかも知れないけれど…。

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