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男系による万世一系は 神武天皇以前は別となるのか

 ○  神(宇宙なる非経験の場:マクロコスモス)および信仰(わが心なる非思考の庭:ミクロコスモス)ならびに〔信仰の偽造物たる〕宗教にかんする一般理論    第五章 多神教は その一まとめとして一神教である   趣旨説明の(3)から:    § 5 ‐ a 《国体》についての補論: 男系による万世一系は 神武天皇以前は別となるのか  たとえば 次のように受け取られています。  ▲(ヰキぺ:万世一系) ~~~~~~~~~~~~   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E4%B8%96%E4%B8%80%E7%B3%BB  § 2 起源と正統性  §2.2 日本神話  日本神話に登場する初代の天皇・神武天皇から現在まで、天皇の王朝が断絶せずに皇室が日本を一貫して統治してきたとする史観を形成し、万世一系は国体において不可欠なものとされていた。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  1. 神武カムヤマトイハレヒコの遺伝子で男系を引き継ぐY染色体が受け継がれているのは 日本人としていくらでも・どこにでもいるということだそうですが この観点はいま別とします。(さらに詳しくおしえていただけるなら さいわいです)。  ▼ (遺伝子から見た男系天皇論)   http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/111.html  2. ここでは 神武天皇から百二十幾代にわたって現代にまで 男系の同じひとつの血筋がつづいて来ているとしてみて そのほかに 神武イハレヒコより前の世代については どう扱うのか? これを問います。  3. それより前は 神代だから問題にしないのか? 神代と人代とで切れていると見るのか?  4. それでも 神武イハレヒコの父のアマツヒコヒコナギサタケウガヤフキアヘズをさかのぼり マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミに到ると その親は アマテラスである。    ▲ (アマテラスからの系譜)   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Emperor_family_tree0.png  5. このアマテラスは ひとつに女性であり もうひとつにタカマノハラの主宰神であって天皇家の祖であるとされている。では いまの主題としての男系の万世一系は このアマテラスにまで行き着くか? 行き着いても別の話なのか?  6. アマテラスの息子――神代の話ではあるが そういうふうに見てみます――のオシホミミは では その父親は誰なのか?  ▲ (アマテラスとスサノヲのウケヒ)   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Challenge_of_Amaterashu_and_Susanoo.svg  7. すなわち 姉アマテラスと弟スサノヲとは スサノヲがその心の清きをアマテラスに疑われたので ウケヒという裁判をおこなった。  アマテラスがスサノヲの持っている十拳剣(とつかのつるぎ)を受け取って噛み砕き、吹き出した息の霧からは 女(三神)が生まれた。  しかるに スサノヲが アマテラスの《八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠》を受け取って噛み砕き 吹き出した息の霧からは 男(五神)が生まれた。そのひとりが オシホミミである。――オシホミミの父親は誰か?   8. オシホミミは 誰の子でもないのか? ツルギをかみ砕いたりしており 勾玉をかみ砕いて吹き出した霧から生まれたのだから 母も父もいず ただアマテラスの子であると見なされただけなのか?  9. それとも スサノヲもアマテラスも――その誕生は 必ずしも尋常のものではないが(母イザナミがすでに死んでから生まれている?)―― 父親は ともにイザナキとされているから けっきょく神武イハレヒコの Y 染色体は このイザナキから来ていると見るのだろうか?  10. ただし だとすれば その同じ遺伝子を 末っ子のスサノヲも受け継いでいるからには スサノヲの子孫も 同じく天皇家と同じ血筋になる。ということか?  11. 神武イハレヒコの以前は 万世一系にとって問題とはしないのか?  ☆ よろしくご教授ください。  (うっかりしていたけれど こういう問題があったのでした。やっと気づきました)。

みんなの回答

回答No.2

こんにちは。 わたしは、 アマテラスとスサノヲの話は、元々、アマテラスVSツクヨミの話だった、 と勝手に考えております。 のちの時代に、 ツクヨミ君の立場を、国津神出身で人気者のスサノヲが乗っ取った。 神話や伝承文学の世界ではよくある話です。 このことは、ツクヨミ君と保食(うけもつ)の神と、スサノヲとオオゲツヒメの関係性の類比から予想できます。 ツクヨミ君とスサノヲの話には共通性がある。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E9%A3%9F%E7%A5%9E そして、わたしは、のちのち、よそ者であったスサノヲが天津神に昇格された、と勝手に考えております。 系統の違う神が、のちの時代に、その系統に加えられるということは、 神話の世界ではよくある話です。 そして、これは同時に天孫系ファミリーの地上支配の根拠の一つになりえます。 オシホミミは、スサノヲ・国津神の血をも受け継いでいるかもしれないので。 オオクニヌシ・ファミリーは、スサノヲの入り婿。 対して、オシホミミの系統はスサノヲ直系の系統かもしれないので・・・。 これらは、わたしの勝手な推測です(ポリポリ)。 ☆ ☆(せ) いえ。問うていることが違うと思います。《男系の万世一系》とは何ぞやです。ひょっとして このことが《そんなチャッチイもの、薄っぺらいもの》であるというご見解でしょうか?  ◇「《万世一系》なる思想が《チャッチイ、薄っぺらいもの》である」です。 このおとぎ話は不要である、と思っています。 ☆ それなら なんで男系だ女系だとあらそっているのか。万世一系などということは 何でもないということなのでしょうか? ◇途中、断絶はあるかもしれませんが、 それでも、天皇家は、千数百年、男系の家系として続いているのでしょう。 男系の皇位相続という件については、これは、 天皇一家の一種のナラワシ・伝統ですから、ことさら、改める必要はないのではないでしょうか。 また、 「万世一系」は天皇による地上統治の思想的バックグラウンドであり、西洋の《王権神授説》となんら変わることがない、 と思っています。 男の子が皇位を引き継ぐというのは、明治以後の政治的な取り決めでしょう。 女の子が父親の後を継ぎ、天皇になることも歴史上ありますし。 ───ただし、女帝の次の天皇は、直系の血を引き継ぐ男子がなっていますが───

bragelonne
質問者

お礼

 ねむりねこさん こちらでも こんにちは。ご回答をありがとうございます。  ◇ ツクヨミ君と保食(うけもつ)の神と、スサノヲとオオゲツヒメの関係性の類比から予想できます。  ☆ スサノヲの代わりにツクヨミを持って来るのでしたら それでもかまわないと思います。イザナキの息子が入れ替わるだけだと まづは見ます。  それにしても ウケモチ(ウ←オホ(大)-ケ(食糧)-持ち・保ち)の神と おほげつひめ(おほ(大)-ゲ=ケ‐ツ(属格)‐ヒ(日)-メ(女))とは 確かにほぼ同じ神であるとわたしも考えます。豊受と書かれるトヨ(豊)-ウ(大)-ケ(食べ物)も 同じでしょう。  そして 保食の神の死骸から穀物が生まれたという話は 朝鮮語による語呂合わせであるとも知られています。  ▲ (ヰキぺ:保食神) ~~~~~~~~~~~   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E9%A3%9F%E7%A5%9E  § 2 解説   食物とそれが生じた体の各部との関係は、朝鮮語に訳すことで説明がつくことが知られている。    § 1 神話での記述   保食神の屍体の頭から牛馬、額から粟、眉から蚕、目から稗、腹から稲、陰部から麦・大豆・小豆が生まれた。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  このように見てくると この食糧にからんだ話は 特にアマテラスやスサノヲのそれぞれ人柄などを表わす歴史ではないと見られます。そこに ツクヨミが絡んでいる。だけだという見方を いまのところわたしはしています。  ですから ツクヨミは 言われているようにほとんど活躍しないとも見られます。ただし どこかでスサノヲと入れ替わったというのでしたら それは ただ人物が変わったというくらいに受け取ります。ので かまわないと考えています。  ◇ 国津神出身で人気者のスサノヲ  ☆ これは のちにそういう受け取り方をされているというのであって そもそもは スサノヲもタカマノハラにいた人間です。アマツカミでしょう。  ▲ (ヰキぺ同上) ~~~~~~~~~~~~~~~~  § 1 神話での記述   天照大神は月夜見尊に、葦原中国にいる保食神という神を見てくるよう命じた。・・・  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  ☆ これも ただただ あとになってのオチが お日さんと月とは昼と夜に分かれて姿を現わすといった言い伝えに過ぎないと思います。ツクヨミは いてもいなくても ほとんど同じような存在になっていると考えます。その役割りをスサノヲが乗っ取る必要や必然性はないのではないか。こうも思います。  ◇ よそ者であったスサノヲが天津神に昇格された  ☆ これは どうしても受け容れられません。初めから 父イザナキによって ウナハラを統治せよと言い渡されているのですから 国つ神の出などということはあり得ないと思います。  タカマノハラを追いやられたあとの姿が 鮮烈なので スサノヲ=国つ神といった見方が あとで付いて来たのではないでしょうか。  ◇ オシホミミは、スサノヲ・国津神の血をも受け継いでいるかもしれないので。  ☆ 申し訳ないですが これもよく飲み込めません。オシホミミが生まれたその現場にスサノヲはいたのですよ。アマテラスとともに。  ◇ オオクニヌシ・ファミリーは、スサノヲの入り婿。  ☆ オホクニヌシの場合は オホナムチ・アシハラシコヲ・ヤチホコなどの別名を持ちます。これは けっきょく各地のムラオサ(市長)のことを オホクニヌシという人物に代表させているのだと見ます。なぜなら タカマノハラを追われてやってきたスサノヲの子または子孫にオホクニヌシを掲げたからには このスサノヲの系譜に 各地の指導者をもひとまとめにして触れている。そういう物語の工夫なのだと見るからです。  記紀いづれも アマテラスを祖先かつ祖神に持つ天皇氏が国家を仕切るようになってから編まれたのですから すでに初めに 土着の民衆とは別にタカマノハラを設定していますし そこにアマツカミの系譜がいたというかたちをも明らかに採っています。  言いかえると スサノヲやオホクニヌシの系譜も どこかからやって来たのであり そのあとさらにおそらくやはり外からアマテラスの系譜がやって来た。この歴史の順序であるところを すでに神代の巻において 初めにタカマノハラが成ったというかたちで 物語られている。そういう問題だと見ます。  スサノヲやオホクニヌシの場合は ムラムラの指導者になったと言っても 社会は 平屋建てであった。ムラオサは せいぜい中二階に坐っていた。  そのあとアマテラス勢力がやって来たときには 明らかにこの社会に第二階をこしらえようとするウゴキであった。――こういう理解にしたがっています。  ツクヨミは どちらかと言えば アマテラス勢力の中に取り込まれていると見ます。ですから 入れ替わってもかまいませんが おそらく人柄やその活動から行けば ツクヨミとスサノヲとは えらい違いだと見なければならないとは思っています。  ◇ ~~~~~~~~~~~  「《万世一系》なる思想が《チャッチイ、薄っぺらいもの》である」です。  このおとぎ話は不要である、と思っています。  ~~~~~~~~~~~~~  ☆ これには 何の文句も不平もありませんが 問題は違うと思います。次の(と言いますか 将来の)天皇には――憲法にしたがって――誰がなるか。男系か女系かであらそっています。この問題をふまえての質問ですから。    ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~  男系の皇位相続という件については、これは、  天皇一家の一種のナラワシ・伝統ですから、ことさら、改める必要はないのではないでしょうか。  また、  「万世一系」は天皇による地上統治の思想的バックグラウンドであり、西洋の《王権神授説》となんら変わることがない、  と思っています。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~  ☆ いえ。ここでの問いは 神武イハレヒコ以前の血筋は もしそれをも考慮するものだとすれば どう捉えどう扱うのか? これです。

bragelonne
質問者

補足

 みなさんに。  歴史カテでの姉妹質問です。どうぞ。  【Q:万世一系は アマテラスからなら 女系ではないか】   http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa8393793.html

回答No.1

こんにちは。 ☆ 1. 神武カムヤマトイハレヒコの遺伝子で男系を引き継ぐY染色体が受け継がれているのは 日本人としていくらでも・どこにでもいるということだそうですが この観点はいま別とします。(さらに詳しくおしえていただけるなら さいわいです)。 ◇《継体天皇》・・・。 《仁徳天皇》も怪しい・・・。 さらに、《オケ・ヲケ》Brothers・・・。 男系の系統が切れているのかどうかは不明ですが、 アマテラスは、そもそも、女性ですし。 男系を重視するというのは、儒教が入ってきてからの思想じゃないんですかね~。 「一晩、ともにしただけで、子供ができるんか!! お腹の中の子供は、本当に俺の子供か? (信じられない)」 なんてヒドいことをおっしゃるヒトも、古事記にちらほら散見できますし(ニコニコ)。 ☆ 3. それより前は 神代だから問題にしないのか? 神代と人代とで切れていると見るのか? ◇「切れていない」と考えるべきなんでしょう。 切れていたら、天皇という存在の正統性に関わります。 ただ、古事記や日本書紀編纂の時代になり、大陸の影響を受けて、 「男系の血統を重視する」 という考え方が生まれた。 こうした編纂方針で古事記などが書かれているので、???な部分が出てくる。 そして、これは、多分に政治的なモノでしょう。 政治的には重要であるでしょうが、これは宗教的には無視をしてか舞わない、と思います。 大切なのは、天皇というカタチを通して、「カミとヒトが結びついている」ということ。 「カミとヒトとが結びついている」ということの象徴として、その証として、天皇がいる。 現代の日本人にとって、 天皇は空気のような存在、神話的フィクションである でよろしいのでは。 ☆ 6. アマテラスの息子――神代の話ではあるが そういうふうに見てみます――のオシホミミは では その父親は誰なのか? ◇イザナギがアマテラス、ツクヨミ、スサノヲを一人で生んだように、 アマテラスも一人で生んだんじゃないですか。 ですが、古事記でウケヒの部分を読むと、 スサノヲが父親であるとも読み取れます。 スサノヲは、アマテラスやツクヨミ君と違って、どう考えたって、国津神でしょう。 ですから、  (天津神+国津神)÷2 = 降臨した天皇の祖先 と考えるべきなのでは。 そして、 国津神はヒトと置き換えてもいいでしょうね。 カミとヒトとの結びつきとして、その証として、天皇が存在している。 ☆ 9. それとも スサノヲもアマテラスも――その誕生は 必ずしも尋常のものではないが(母イザナミがすでに死んでから生まれている?)―― 父親は ともにイザナキとされているから けっきょく神武イハレヒコの Y 染色体は このイザナキから来ていると見るのだろうか? ◇実は、ツクヨミ君が父親かも知れないです。 記紀神話では、ツクヨミ君の地位を、スサノヲがのっとってしまいましたから。 アマテラスVSスサノヲではなく、実は、ウケヒのオリジナルの物語は、アマテラスVSツクヨミ君だったのかもしれませんよ(ニコニコ)。 神話の組織的な改変が行われている可能性が高いので、真相は誰にも分かりません。 ☆ 11. 神武イハレヒコの以前は 万世一系にとって問題とはしないのか? ◇フィクションですから。 「カミとヒトとは結びついている」ということに比べれば、宗教・哲学的には瑣末なことではないですかね。 天皇がアマテラスなる神さまの子孫であるなどと、 今の時代に生きる殆どすべての日本人は信じていないでしょう。 皇室や皇族に対する、日本国民の素朴な尊崇の気持ちは、記紀神話に結びついていませんよ。 そんなチャッチイもの、薄っぺらいものではない、と思いますよ。 子供が父親や母親に抱く自然な感情みたいなものではないですか。 現代の日本国民の多くは、 国父や国母───ここでの《国》は、日本という国であり、そして、日本国民───として、天皇や皇后をとらえているんじゃないですかね。 そんな気がしております。

bragelonne
質問者

お礼

 ねむりねこさん こんばんは。ご回答をありがとうございます。  1.  ◇ ~~~~~~~~~~  《継体天皇》・・・。  《仁徳天皇》も怪しい・・・。  さらに、《オケ・ヲケ》Brothers・・・。  ~~~~~~~~~~~~  ☆ ええ。同感です。それほどたやすくは証明し得ないと譲歩しなければならないとは思いますが。  (あ) 継体ヲホドの場合は そのとき雄略ワカタケル(じっさいには 子の清寧シラガヒロクニオシワカヤマトネコ)やら武烈ヲハツセワカサザキやらの男子が絶えた・すっかり一人もいなくなったというのですから このことからして疑いたくなります。    (い) 妄想をひとつ:雄略ワカタケルは 雄大な計略を――じつはすでに応神ホムダワケのときからこの河内ワケ政権にとっての国家百年の計として引き継いで――実行した。    【Q:継体ヲホドは雄略ワカタケルの子ではないか】   http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa6397358.html  (う) すなわち 自分の息子は 継体ヲホドのみを残してみなころした。そして〔相い対立する・しかし政略婚をつうじて仲良しになっておいてあるところの〕三輪イリ政権の武烈ワカサザキの子らをも皆殺しにした。ヲホドを越前にかくまって育て やがてヤマトにのぼって来て 統一政権を樹立するよう言い渡しておいた。おおむねそのように成った。   (え) 仁徳オホサザキは 〔夢想が入っていますが〕三輪イリ政権の人間であって 400年頃 半島または筑紫のほうから上って来た応神ホムダワケと 婚姻をつうじても 仲良くすることとした。わざわざカワチの地に宮を移した。  (お) その後 雄略ワカタケルは 三輪イリ政権の皇子イチノヘノオシハを暗殺した。(これは 事実)。オシハの双子の王子は 逃げた。その後雄略の死後 イリ政権を任されたいたイヒトヨのアヲ(叔母)が播磨で見つけて政権に就かせた。    3.  ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~  大切なのは、天皇というカタチを通して、「カミとヒトが結びついている」ということ。  「カミとヒトとが結びついている」ということの象徴として、その証として、天皇がいる。  現代の日本人にとって、  天皇は空気のような存在、神話的フィクションである  でよろしいのでは。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~  ☆(か) よって 神武イハレヒコより前の神代にも 天皇家の血筋はつながっている。と見てよいし そう見られているであろうと。  6.  ◇ イザナギがアマテラス、ツクヨミ、スサノヲを一人で生んだように、 / アマテラスも一人で生んだんじゃないですか。  ☆(き) そうしますと そのウケヒなる勝負において 男のスサノヲもひとりで三柱の女神を産んだということでしょうか。男のイザナキもそうしているようですが。  ◇ スサノヲは、アマテラスやツクヨミ君と違って、どう考えたって、国津神でしょう。  ☆(く) これは まだうべなうことは出来ません。もともと――ウナハラをおさめよと言われたとしても――アマテラスらと一緒にタカマノハラにいたのですから。そこからカムヤラヒ(神遣らひ)によって追放され アシハラの中つ国なるイヅモに辿りついたのですから。もともとは アマツカミではないでしょうか?  ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~  ですから、    (天津神+国津神)÷2 = 降臨した天皇の祖先  と考えるべきなのでは。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  ☆(け) これは 天孫降臨したホノニニギが コノハナサクヤ(国つ神の側の女子)を娶ったところからだと思います。もっともコノハナサクヤは スサノヲやオホクニヌシからの系譜に成るようですが それは スサノヲが初めからこのイヅモやアシハラの中つ国にいたとは言っていないわけですから。  (こ)したがいまして  ◇ カミとヒトとの結びつきとして、その証として、天皇が存在している。  ☆ というとき タカマノハラから降りて来たスサノヲも 同じく――イヅモのクシイナダを娶っているのですから―― 《カミとヒトとの結びつき》を明かしています。  6.  (さ) アマテラスの子とされているオシホミミは  ◇ 実は、ツクヨミ君が父親かも知れないです。 / 記紀神話では、ツクヨミ君の地位を、スサノヲがのっとってしまいましたから。  ☆ そうでしたっけ? けれども そもそもアマテラスを相手としてウケヒをしたのは スサノヲですよね。そのときに生まれたと言っているオシホミミらが どうしてツクヨミとかかわるのか これは よく分かりません。  11.  ◇ 天皇がアマテラスなる神さまの子孫であるなどと、 / 今の時代に生きる殆どすべての日本人は信じていないでしょう。  ☆(し) いえ。そういう問題ではないと考えます。男系の万世一系とは何ぞやという主題であり問題です。その説明に神話なりフィクションなりが全体をも覆っていたとしても まづは この主題の中身を規定しなければならないでしょう。それを まづは尋ねています。  神の子孫であると 人びとが信じているかどうかの問題ではなく どういう規定になっているかです。  (す)  ◇ 「カミとヒトとは結びついている」ということに比べれば、宗教・哲学的には瑣末なことではないですかね。  ☆ とおっしゃるのなら 《天孫降臨》なることをも 人びとは受け容れているということではないでしょうか? あるいは 主張する側においては そのように規定しているということではないかと考えられます。  ◇ ~~~~~~~~~~~~~~  皇室や皇族に対する、日本国民の素朴な尊崇の気持ちは、記紀神話に結びついていませんよ。  そんなチャッチイもの、薄っぺらいものではない、と思いますよ。  ~~~~~~~~~~~~~~~~  ☆(せ) いえ。問うていることが違うと思います。《男系の万世一系》とは何ぞやです。ひょっとして このことが《そんなチャッチイもの、薄っぺらいもの》であるというご見解でしょうか?     それなら なんで男系だ女系だとあらそっているのか。万世一系などということは 何でもないということなのでしょうか?  ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~  現代の日本国民の多くは、  国父や国母───ここでの《国》は、日本という国であり、そして、日本国民───として、天皇や皇后をとらえているんじゃないですかね。  ~~~~~~~~~~~~~~~~~  ☆(た) 天皇や皇后よりも年上だったら どうなりますか? というような質問はいたしませんが 問題はあきらかに別です。憲法に規定された天皇に 誰が成るか。という問題です。  (ち) 神武イハレヒコのあたりで 神代と人代とで血筋が切れていないとするのなら さらにさかのぼったときには 誰に行き着くのか?  アマテラスなら 女になる。  その息子とされたオシホミミなら その父親は誰か?  おそらく誰であっても アマテラスの父親であるイザナキの遺伝子が けっきょく男系の万世一系を 事物として明かしているものだと推測される。  だとすれば イザナキの息子であるスサノヲの血筋こそが もしそうなら男系の一筋だということになるのではあるまいか?  このような問いです。

bragelonne
質問者

補足

 おぎないます。  ずばり回答の可能性は 次の中から選択されるのではないか。  A. 万世一系は 神武イハレヒコなる初代天皇からに限るとする場合。   神武イハレヒコの親は誰か? そのまた親は? というふうには もうさかのぼらない。そう決める。   ――たぶん これについては 妥当性がとぼしいと考えられる。父はウガヤフキアヘズであり その父がホヲリであり その父は 天孫(アマテラスの孫)なるホノニニギだと分かっているのを 神武イハレヒコのところで切ってしまうのは 理由が分からない。  B. 神武イハレヒコからさらに祖先へとさかのぼる場合。   ホノニニギは タカマノハラからアシハラの中つ国にやって来た。ヒムカ(日向)のタカチホの峰に降り立ったかどうかを問わないとしても ホノニニギは 天孫であったと伝えられている。  すなわち ホノニニギは タカマノハラの主宰神であるアマテラスの孫なのである。父親はオシホミミであり オシホミミの親は 誰であるかと言えば 母親が アマテラスだということになる。  B‐1 万世一系のミナモトは アマテラスに行き着き そこが初めであるか?   けれども アマテラスは 女であり 男系の万世一系にはふさわしくない。  B‐2 では オシホミミの父親は 誰か? アマテラスの交渉の相手はだれであったか?   次の三つの可能性が考えられる。   (あ) ウケヒをおこなった相手としての・つまりそこから推定しただけではあるが それを手掛かりとして捉えた スサノヲが父親だというばあい    姉と弟であるが 神話時代には 世界においてもよくある。   (い) オシホミミの父親は 分からないという場合    スサノヲでもなくツクヨミでもなく 血筋の違った或る男だというばあい。    これは 女系を受け容れていると考えられる。    すなわち オシホミミからの系譜は オシホミミなる男の一系としての血筋であるが その出所としては 出自が不明の或る男が存在したということであるゆえ。   (う) オシホミミの父親は 分からないのだが ただし アマテラスやスサノヲの父親であるイザナキの系譜に属しているという場合    これは けっきょく イザナキなる男を明確に始祖としてそのあと血筋を辿るかたちでの男系の万世一系となる。    すなわち イザナキの息子であるスサノヲの血筋と 天皇家は まったく同じだということになる。      ☆ (まとめ)  i (い)の場合は 女系を容れている。  ii (あ)および(う)の場合は スサノヲもしくはイザナキをミナモトとする男系であることを意味する。  iii すなわち (う)の場合にも 地上に降りた天孫のホノニニギが娶ったのは すでに先にこのアシハラという地上に降りて来ていたスサノヲの子孫(精確には スサノヲの義父の姉)としてのコノハナサクヤヒメであった。  iv あるいは 初代天皇となった神武イハレヒコが娶ったのは スサノヲの子孫であるヒメタタライスケヨリヒメであった。  v よって 男系の万世一系をかかげるときには いづれの場合にも イザナキ――スサノヲ――・・・という血筋をその中身とする。  vi これら(ii)から(v)までの事柄は (i)の女系から出発した男系という場合にもあてはまる。すなわち (iii)(iv)の事実において その男系〔の部分〕は イザナキ――スサノヲ――・・・の系譜そのものである。  vii 国体の実態は このようだと考えられる。

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